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HSS型HSPが苦しみから解放されるためのヒント

思い返せば、幼稚園に通うようになった頃から
人間関係に悩むようになっていた。
いつもたくさんの悩みや不安で頭の中はいっぱいで、無邪気に楽しそうに騒いでいる周りの子を見て、なぜ自分だけこんなに苦しいのだろう?どこか異常なのではないか?と常に考える日々。

小学校へ入学すると、その苦しみはどんどん増え、そして、学校のある朝だけ、体に不調がではじめる。決して仮病ではない。本当にお腹がいたくなり、本当に気持ちが悪くなるのだ。
不登校気味になり、親に病院に連れて行かれ、自律神経失調症と診断される。
でも、それがわかったところでなんの解決にもならなかった。

中学、高校、大学となんとか進み、いつしか自分はどこか精神的に問題があるのだと思うようになっていた。
そして、社会人。新卒で入社した会社を6ヶ月で退職。不安神経症と診断される。
けれど、それがわかったところでなんの解決にもならなかった。

発達障害、自閉症、いろんなことを疑った。
とにかく、何かが周りの人と違う。それが何なのかがわからない。原因を知りたい。知って解決したい。そう思い続けた。

ある時、アダルトチルドレンという単語を知り、自分はこれかもしれないと思い、本や教材を買ってみた。でも、心はほぐれなかった。
転職を繰り返しながら、鬱病になり、命を断とうとしたことも。。。

何度も何度も苦しんで、浮き沈みの激しい人生を送り、ようやくわかった。
私はHSPだった。
ーHighly Sensitive Personー
感受性が強く敏感な気質を持った人。

と同時に、刺激追求型のHSSであることも判明した。
ーHigh Sensation Seekingー
新しいことに次々と興味を持ち、飽きっぽい気質を持った人。

ただそれだけだった。
病気じゃなかった。
生まれ持った気質。
血液型がA型ですっていうのと同じレベル感。
ただ、相反する性質をどちらも持っていて、全人口の6%しかいない、ちょっとだけ珍しい人だってこと。
でも、正直私は、100人中6人も自分と同じような人が存在するのか?ってちょっと驚いた。
あの苦しかった学校の中に、もしかしたら共感できる人がいたのだろうか?見つけられなかったけれど。

とにかく、つまり、治す必要がないということだ。
治さなきゃって、改善しなきゃって思い続けてきた。それが苦しみの原因だった。

なぜ治さなければと思ってしまったのか。
それは、この世界が、こういう人たちの存在を理解していないからだと思う。

これは、HSS型HSPの人に限った話ではない。
左利きの人や、LGBTQ、、、などなど、
いわゆるマイノリティー(少数派)の人が苦しむ原因になっている。

世界は、マジョリティー(多数派)の人が暮らしやすいように、幸せになれるように作られている。
文房具も、駅の改札も、全て右利きの人が使いやすいようにできている。

それと同じように、この世界では、控えめで、じっくりと時間をかけて物事を考える人よりも、積極的に思ったことをすぐに発言できる人の方が、優秀で価値があるとみなされる傾向がある。

そのため、HSPの人たちは、自己評価がとてつもなく低くなり、どんなに努力して、頑張っても、自分で自分を否定して、苦しんでしまう。

そりゃそうですよ。
だって、左手で絵を描けば、誰もが驚くような美しい絵が描けるのに、左手は使ってはいけないと思い込み、ひたすら右手で下手な絵を描き続け、「なんで自分はこんなにだめなんだ!なんでみんなみたいにうまく描けないんだ!」って言い続けてきたんですよ?

自分で自分に左手を使ってもいいんだよって、許可してあげるだけでも、世界は変わる。

そして、左手を使わせてくれない人や場所から距離をとると、もっと世界が変わる。

私たちは自由だ。
治す必要なんてない。
そのままでいい。

ひとつ課題があるとすれば、
自分にとっての「左手」が何かを思い出すこと。
それはひとつじゃない。
たくさんある。
それをひとつひとつ思い出すことを楽しみながら、生きていく。

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