登山とかいう学校行事の思い出

注意:登山及び運動嫌いが学校行事の登山はクソだと言っているクソ記事なので、山の情報を求めて来た人がもしいたら今のうち引き返しましょう。

クリスマス真っ只中の夜、私は横になりながら山岳遭難紹介動画を見ていた。
酒の飲み過ぎ(しかもクリスマスに一人酒)で体調崩して
一日中横になってyoutubeを見ていたときにオススメに現れた動画である。

その動画の一つに、私のよく知る山岳遭難事故がでてきた。
当事者とか関係者というわけではない。
ただ、私の通っていた中学の地域の人はほぼ必ず知っている事故だ。

今はどうだか分からないが、
少なくとも20年前までは長野県の、特に南信地方は
クソ田舎だからって許されると思うなよと言いたくなる古臭い行事や風習が残されていた。

転勤族ゆえ、約3年毎に長野県の中をぐるぐる移動していた。
私が南信の学校に通うようになったのは中2から(今から約25年前)なのだが、
その地域は私が越してくる数年前まで
男子は坊主指定の校則と元日に学校に集まる行事が残っていた、と聞かされ
「戦前?!」となった記憶がある。
私が引っ越したときですら、運動会で男女の競技が違ったり
授業の内容(男子が技術、女子が家庭科)が別でめちゃくちゃ嫌な気持ちになった。
私だってパジャマより木製のラジコン作りたかったわ。
とにかく、なにかというと昭和のにおいが見え隠れするのである。

さらに強歩大会(競歩ではない)という名のマラソン大会で長距離走らされたり、
(高校になると一番短い女子高でも20km、やべぇ学校はフルマラソンと同じ距離。歩いても大丈夫ではあるがそれでも長いわクソが)
夏休みが異様に短かったり、なんなら冬休みも短かったり、
(所謂寒中休みとか足しても足りない)
登山とかさせられたりと、やけに根性論が垣間見えることを強要してくる。

そう、登山である。なにかと山に登らされる。
私はこれが本当に嫌だった。

苦労して登頂したときの絶景は何事にも代えがたい感動とか言うのだろうけど、
正直、苦労と報酬が見合ってるとは思えない。
体育会系の言う運動サイコー!と同じで、陽キャの意見を押し付けてるだけとしか思えない。
じゃあてめえら苦労して広げたケツ穴から得られるメスイキは大変良いので全員習得しろと先駆者から言われたらやるんか。それと同じだぞ。登山を学校行事に入れたやつは全員ケツにもぶっといの入れてこいや。

さらに私は学生時代は妙に雨に呪われていたので、
登山で感動するどころか雨が降って途中下山したこともある。
私の天候運のなさは抜きにしても、登山という行動自体、
疲れてずぶ濡れになって目的地にたどり着けないまま帰る、
という事態は全然起きる。
なんなら遭難しなくてラッキーくらいに思われてるフシがある。
ドMか???

海辺の学校で泳ぎを覚えるのは当然だと思う。
いざというとき泳げないと死ぬし。
でも山国だからって登山させる必要はなくない?
登山の知識が活きるときって自分から登山したときだけじゃん。
登山しねえのよ、実際してねえのよ。運動が嫌いだから。
長野県が独立独裁国家になって全道路閉鎖されたから山越えで逃げるとかじゃないと必要ないのよ。
あと普通に高いところと虫が嫌いなので、
山好きがどんだけ私に山の良さを語っても一生理解できないと思う。

登山に対する嫌悪感が強すぎて前置きが長くなってしまった。

山の名前を記憶している「学校で無理やり登らされた登山」は
小5の飯綱山(1,917m)。
これは先述の通り途中で雨が降って引き返した。
(余談だが卒業文集で一番嫌いな先生が「飯綱登山は目的地にたどり着いて感動した」とか超適当な嘘を書いていたが、お前は山の中腹でずぶ濡れになりながら弁当食って下山するのが目的だったのか?)

そして中2で登らされる駒ヶ岳(2,956m)

2,956m???????????????
私の通っていた駒ケ岳の根っこの中学のみならず、
ここらへんの地方の中学はみんな登るらしい。
山のことは全く詳しくないけど、
子供の団体に嫌々登らせる山じゃなくない????????????

結論から言うと嫌すぎて、
サボることをしない真面目な私が、
参加したからにはリタイアしない私が仮病で途中下山した。
人生で学校行事を途中で逃げたのはこの一度だけだ。
その理由及び経緯を書こうと思う。

まず西駒登山のための体力づくりをさせられる。
本番のリュックに辞書とかの重いものを10キロ以上詰め込んで、
学校の階段をただひたすら登ったり降りたりする苦行オブ苦行。
これを登山の一ヶ月前くらいだったかな?とにかくそこそこ長い期間やらされた。

嫌いな行事のために嫌いな運動をさせられる。
これをしないと大人になった時に困るというわけでもない。
なのに何故やらなくてはいけないんだ。
というかこんな本格的な登山をやらされるのは長野県だけ(らしい。詳しくは調べてない。)という意味の分からなさ。
なあ、これ見てる長野県教育委員会の偉い人いるか?
その登山いらねえのよ。
何ならご覧の通り心がひねくれるやつを生んでるぞ。

そして登山前にさらなる追い打ちをかけられる。


映画鑑賞である。


知らない人はなんで映画??ってなるかもしれないが、
これが冒頭の「私の通っていた中学の地域の人はほぼ必ず知っている山岳遭難事故」につながる。
つまり山岳遭難事故を扱った映画だ。
その映画は超簡単に言うと下記の内容である。







おまえらが近々登る山は

おまえらと同い年の学生がいっぱい死んだ山でーすw









?????

?????????

は?????????????????



私達が近々登る山は私達と同い年の学生がいっぱい死んだ山?????????????????????



もっというと1913年にうちらと同じように中2の学校行事で駒ケ岳に行ったら台風直撃するわ小屋が壊れてるわでいっぱい凍死しました。というドキュメンタリー映画だ。



意味が

わから

ない。





まじで意味がわからない。
フィジカル面だけでなくメンタル面でも苦しめて来やがった。
このタイミングで見せる必要ある??????
もしかしたら山は怖いという注意喚起や、
慰霊の意をこめて気を引き締めようとかあるかもしれないが、
人が凍えてバタバタ死んでく映画を最悪なタイミングで見せられて、
映画の恐怖以上にこのタイミングで見せる学校側の趣味の悪さが気持ち悪くて、
ただただひたすら最悪な気分にしかならなかった。

そんなわけですっかり萎えた私は
当日一応登山口までは行ったが、
生理を理由に途中で下山した。
(生理痛は全く無かったが、心の底から嫌だったので利用させてもらった)

私が卒業して数年後にはこの「恐怖の植え付け映画鑑賞」は無くなったらしい。
残当である。
残当ではあるが、良くも悪くも、「悪くも」の割合が999割だが、
強烈に記憶に残ってることなので書き記した。
なお駒ケ岳登山自体は現在もあるらしい。
せめて任意にしろや。

クリスマスに一人、
昔の理不尽さを思い出してちょっとイライラした夜なのであった。

ちなみに私は普段学校行事でよく雨に降られるのだが、
私が離脱した西駒登山は数年ぶりのご来光が見れたそうだ。
よかったね。

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