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新テニミュ2ndになぜハマったのか?

 ミュージカル『新テニスの王子様』The Second Stageが終わった。
テニミュ3rd終了後弱火だった私が新テニミュ2ndになぜハマったのか?を考えてみると、5つの理由が考えられた。
(文章にしても考えが上手く整理できなかったため、大変読みづらいです。)

①見方がわかった

テニミュ4thは、「医薬品」であり「効く」もの
テニミュ1~3rdと新テニミュは、「合法薬物」であり「キマる」もの
テニミュは、青春のキラキラを「愛」するもの
新テニミュは、強さにトキメいて「恋」するもの

私はこの様に作品を見ている。
私は、舞台初見で原作の内容を理解できる脚本演出になっているかを見たいので、舞台を見てから原作を読むようにしている。
新テニミュ1stを初めて見たときの感想としては、テニミュまでの各校の熱、友情、涙がみせる青春のキラキラは新テニミュにはないんだ。というショックを受けた感想だった。原作を読んでもそう思う。
その後、新1st→4th→新2ndと見ていくと、ようやく前述したような違った魅力に気づくことができて、テニミュ/漫画「テニスの王子様」と新テニミ/漫画「新テニスの王子様」はそれぞれ別の描き方をしていて、どちらにも同じものを求めてはいけないということが分かった。
これがわかったことで、新1st、4thと比べて新2ndは個人的にかなり見やすかった。

②ツカミが早い

ツカミとなるキャラクターやチームの位置づけをキャッチーに示す曲の登場が早い。新1stと2ndの序盤3曲を比較する。

新1st
 I'm back(リョーマ) 
 テニスのコロッセオ(コーチ)
 fighting again(中学生) 

新2nd
 チェンジ!チェンジ!チェンジ!(中学生)
 ダークな二人(コーチ)
 ザ・ウォール(Genious10)

新1stの序盤では、キャッチーというよりは丁寧な説明の手堅い曲という印象。お客さんの心を掴む以前に、まずは「新テニスの王子様」という作品の説明を優先させる必要があったのだと思う。
また、序盤にリョーマ、コーチ、中学生の曲はあるものの高校生U-17選抜メンバーの曲はない。
高校生U-17選抜メンバーの曲は、中盤の14曲目「テニスのコロッセオ(リプライズ)」があるが一緒に歌う三船コーチの歌唱力がずば抜けていてそっちに意識を持っていかれるためU-17選抜メンバーの印象が薄く、内容もU-17選抜メンバー位置づけを示す曲ではなかったと思う。
その他U-17選抜メンバーとしての曲はラストの「組曲『新しいテニス』」の一部パートにあるのみであった。

一方新2ndは、中学生、コーチ、高校生Genious10と全チームのキャラクターやチームの位置づけを示す曲が立て続けに3曲続く。さらに歌詞がテニミュらしいキャッチーなものですぐに心を掴まれる。最強なツカミだった。


新1stの「組曲『新しいテニス』」も歌詞がだいぶテニミュ。

「俺たちマジギレがきんちょよ 子供は家でいい子にしてなよ」
「試合の数もお前らとダンチ(段違いの意味) ヤバイ局面乗り越えてきた」
「経験値でもお前らと雲泥 難しい言葉知ってんだろ」
「年上ってことはそういうことだよ 敬う態度見せてみろ」


このパートが大好きなので、これを序盤にやっていたら高校生への興味をグッと掴まれていたかもしれない。

③高校生の魅力に気づけた

「テニスの王子様」のその後を描いた「新テニスの王子様」として中学生の今を描く必要があることと、勝ち組だけでなく負け組の修行シーンも入ることから、原作でも新1stと新2nd部分の内容を比較すると、新1stは高校生よりも中学生にだいぶ重点が置かれていたと思う。
舞台でも高校生のみの曲がなかったり、カテコでは中学生はひとりひとり挨拶するのに対し高校生はまとまって挨拶していたりするので、それが演出にも表れていたと思う。

一方で新2ndは、原作でも高校生の過去を描いてるシーンが多いため、舞台でも新1stに比べて高校生にだいぶ重点が置かれていたと思う。序盤に高校生の曲があったり、カテコでは高校生もひとりひとり挨拶していた。
新2ndは高校生にも重点が置かれていたので高校生の魅力に気づくことができた。


④キャラの関係性が分かりやすかった

原作では新1stと新2nd部分の内容でキャラクターの絡みの量について差を感じることはなかったが、舞台では差が大きく感じられた。
新1stは特に、中学生が合宿が始まってすぐでまだ関係性が生まれていないという状況を描いていたこともあってベンチワークがあえて少なかったと思う。
新2ndは、中学生が新1stを経ているし立海が4人もいることから、キャラクター同士のコミュニケーションが多かったと思う。そして、高校生のベンチワークも凄く多かったと思う。
よって、キャラクターの関係性が凄くわかりやすく、試合で描かれる面だけでないチームメイトに見せる一面等多面的に立体的にキャラクターを理解することができた。
私は立海が好きなので、立海のベンチワークを浴びてとても沸いた。

https://twitter.com/tadayou2018/status/1495329367458971648?s=21&t=RVuFIfffb-P5PiXUpRYE3w
https://twitter.com/tadayou2018/status/1495370606053048321?s=20&t=PEHoBuvRdjN8nv--j67slA


⑤ディスタンスに狂わされた

新1stは東京公演しか見ておらず、ディスタンスが追加された東京凱旋公演は見ていなかった。なので、ディスタンスのヤバさに気づけなかった。
新1stでディスタンスを見ていたらその時点でハマっていたかもしれない。
しかし、新1stと新2ndのディスタンスを比較すると、新2ndの方が自由度が高くて爆沸きポイントが多い気がするし、個人的にはハート量産マシーン仁王雅治役の蔵田尚樹くんがいることが大きい。よって、新2ndの方が威力は増している気がする。

結論

 新1st→4th→新2ndを経て新テニミュの見方をわかった上で、高校生等キャラクターの魅力がわかりやすい内容と心掴まれる演出を見れたことが、新テニミュ2ndにハマった理由だと思った。
 レボライでは新1stで注目できていなかったU-17選抜メンバーをガン見したいな思った。


 個人的にも客観的に見ても新2ndはテニミュ3rd以来の盛り上がりをみせていたのではないかと思っている。
 東京公演千秋楽時点でキャストもファンも大千秋楽かと思うくらいの威容な盛り上がりだったように感じるし、公演が終わってからもキャストの熱が冷めず配信で思い出を語っていたり、キャストが架空の地方公演を生み出し妄想ツイートをしていたりしていた。
 しかしこれは、私が新2ndにハマり情報を掻き漁っていたからであって、新1st、4thもハマっていた人からするとそうではないかもしれない。1st、4thもハマっていた人から見た新2ndの盛り上がり具合を知りたいなと思った。

以上