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【J NOTE】観光・地方創生コラム

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観光や地方創生政策について書いたコラムをまとめたものです。1記事はそれぞれ大体2500~3500字ほどあります。
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#観光学

#0 「J NOTE」について

はじめに 「J NOTE」では地方の市町村にスポットを当てて、過疎化の現況や地方創生に関する行政の取り組みなどについて取り上げます。 主に、大学生のレポート課題の題材探しや、通勤通学の電車内でサクッと読めるようなコラムにすることを目標に、なるべく客観的かつ中立的な立場から書いていきたいと思います。 もし、「J NOTE」を読んで興味のあるトピックが見つかった時は、このnoteの内容を全て鵜呑みにするのではなく、必ず自力でそのトピックについて調べることをおすすめします。そう

#5 スポーツによる地域貢献と観光 ―茨城県鹿嶋市を例に―《前編》

はじめに『J NOTE』第5回目は、茨城県鹿嶋市を取り上げます。書いているうちに本文が長くなってしまったので、今回は前後編に分かれて公開する予定です。 鹿嶋市は茨城県の南東部に位置する太平洋に面した街です。隣の神栖市と「鹿島臨海工業地帯」を形成しており、市内には日本製鉄グループの工場が多数立地していることから「鉄鋼業の街」として知られています。また市内には鹿島神宮が鎮座しており、大船津地区の水上に立つ「西の一之鳥居」は景観が素晴らしくインスタ映えするスポットとして人気を集め

#4 岐阜市の住環境と観光政策のこれから

はじめに『J NOTE』第4回は、岐阜県岐阜市を取り上げます。来月6日に開催される「ぎふ信長まつり」に木村拓哉さんが来場されるということで、現在特に注目を集めている街の1つです。 岐阜市には約39万人が住んでおり、岐阜県の県庁所在地として多くの公共機関が集まっています。また、日本のほぼ中心に位置していることから、岐阜羽島インターに近い柳津地区を中心に多数の物流拠点が置かれています。 そして、市の南北には長良川が流れており、「鵜飼」や「長良川花火大会」は、岐阜の夏の風物詩と

#3 ジブリパーク開園直前!愛知県長久手市における観光と市民生活の共存

はじめに 「J NOTE」第3回は、今年11月1日にジブリパークが開園予定の愛知県長久手市を取り上げます。 長久手市は名古屋市の東隣に位置する人口6万人の街です。2012年に当時の愛知郡長久手町が単独市制し、今年10周年を迎えたばかりの全国的に見ても新しい市であるといえます。 長久手は1584年に起きた豊臣軍と徳川軍による「小牧・長久手の戦い」や、2005年に開催された「愛・地球博」の開催地として広く知られており、市内東部には広大でなだらかな里山が広がるなど歴史と自然を感

#2 観光都市・北海道小樽市の人口減少問題と産業

はじめに「J NOTE」第2回は北海道小樽市を取り上げます。 小樽は北海道の人気観光地であり、「小樽運河」や「小樽オルゴール堂」「おたる水族館」などは有名な観光スポットとして全国的にも知られています。私も高校の修学旅行で訪れたことがあり、班別行動で小樽運河や日本銀行旧小樽支店の博物館を見学しました。 2021年度の観光客数はコロナ禍の影響を大きく受けながらも、約265万人が小樽市内を訪れています。(詳しい小樽の観光データは、以下のリンクから飛べます) また、小樽市は札幌

#1 北海道の人口減少と札幌一極集中

はじめに 『J NOTE』の初回は、「北海道の人口」と「札幌一極集中」について取り上げていきたいと思います。 なぜ初回で北海道を取り上げるかというと、北海道が今人口が最も減少している都道府県の一つだからです。 北海道では2020年から2021年の1年間で、およそ4.2万人人口が減少しています。この減少数は全国で最も大きく、北海道史上でも過去に類を見ない減少数となりました。北海道では今後も加速度的に人口が減り続けるものと思われます。 また、日本全国で深刻となっている「農村