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中国大陸7都市ツアー記3

【2023.7.20 成田ー上海】

夜 上海浦東空港到着。

入国の際の健康審査チェックのゲートでいったん"要チェック"的に列からハジかれたりはしたけれど、

空港の人がなにがしかの微調整をしてくれて、

無事、外に出ることができた。


成田から3時間くらいの飛行時間なのに、

上海に着くと、時差で1時間時間を巻き戻すことになって、頭が少し混乱する。

東京では23時過ぎ。

3時間飛んで、上海は22時過ぎ。

1時間巻き戻っている。

得したような気もするけれど、プラス1時間ぶんの疲れは、確実にある。


空港にはLuuvLabelスタッフのリュウちゃん(ピンク色の髪で色白の、華奢な若いかわいこちゃん)が迎えに来てくれていて、辻詩音ちゃんとも合流できて、

ノリの良いタクシーのお兄さんの勧誘に誘われるままに一緒について行った。

そうして、タクシー乗り場じゃなくて普通の駐車場の普通のワゴン車に案内された。(運転手さんは明るい感じのイケメンで、そんなに悪い人ではなさそう)

スタッフリュウちゃんに、こういう人についていっていいの?と聞いてみると、「中国人なら交渉できるから大丈夫」という返答だった。

乗る前からも乗ってからも、スタッフリュウちゃんとイケメン運転手(彼の名もリュウさん)が、なにやら中国語で早口ですごくわあわあ交渉している。(大丈夫なのかな…)

そして、運転手リュウさんは、スマホの向こうの相手となにやらわあわあやりとりしている。

なんだか白タクみたいにみえるし...交渉とか大丈夫なのかな??と思いながら見守っていると、彼は大きめの交差点でいきなりぐうんとUターンをして、営業終了しているであろう道端のバス停に車を停めた。

そして車を降りて行った。

なんだなんだ??

これはなんの展開だ??

運転放棄??

とか心配になりながら見ていると、

バス停に、なにやら小さな紙きれが挟んである。

彼はそれを掴んで、これこれ!という感じで笑顔で戻ってきた。


それは、おそらく彼の仲間が急きょ用意してバス停に挟んでおいたらしい"領収書"だった。

さっきまで彼らがわあわあやっていたやりとりは、

「領収書が必要だ」「そんなのはない!」「でもどうしてもいる」「それなら仲間になんとかさせるがな」

みたいなやりとりだったのだろうか。

そんな領収書の受け取り方...初めてみた...

領収書を公共のバス停の時刻表的な柱に挟む… これが中国の歓迎スタイルなのか…

それからホテルまでの1時間強、運転手リュウさんはご機嫌に、わたしたちにオススメの中国のポップス(歌謡曲ふう)を大音量でかけてくれたりした。

途中彼は詩音ちゃんに「我爱你」とチャラさを発動していて、それを受けた詩音ちゃんは「謝謝」と軽やかに返していた。

詩音ちゃんは、そしてタクシーで中国語の発音を試しはじめて、

「盛り上がってますか?」は中国語でなんて言えば良いですか、とスタッフリュウちゃんに質問した。

それを聞いたわたしは、

詩音ちゃんは"盛り上がる系"のライブをやるんだな…わたしはどちらかというと"盛り上がらない系"なんだよ…わたしのゾーンで盛り下がったらごめんだよ…

とひそかにおもっていた。

(なにしろわたしたちは、このツアーがはじめての共演なのだ)

そうしてホテルに到着、運転手リュウさんは、わたしたち一人ひとりの荷物を降ろし、一人ひとりと熱い握手をして、さわやかに去っていった。

良い人だった。

深夜1時。

東京だと、2時だ...なんて思いながら、そこから歩いて15分くらいのファミリーマート(全家!)にスタッフのルカさんに連れて行ってもらって、お酒を買ってひとまずは落ち着いた。

夜食に、"中国ファミマ"のやきそばとワイン。(美味しい)





この日の移動距離

吉祥寺ー成田 約90km
成田ー上海 約1,814km
浦東空港ー上海市内 約30km

計 約1,934km

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