怒りは生理的、恨みは病理的

斉藤学先生の本を読んでいる最中に出てきたワードです。

なるほど、怒りは生理的、恨みは病理的。

怒りは自然な感情反応であり、特定の瞬間に直面した挑戦や脅威に対する即時の反応。誰かが不公平や不正を受けた時、または期待に反することが起こった時に感じるもの。

表現されずに溜め込まれ、出口を失った怒りは腐敗し、形を変え、恨みの感情に変わっていくそうです。

怒りは相手の愛を求めるが、恨みは相手の破壊を求めます。

怒りと恨みの感情を占星術的な視点から解析するとどうなんだろうとふと考えてみました。

怒りは、一般的に火のエレメントや火星と関連づけられます。火星は戦いや闘争の惑星とされ、急速な反応、攻撃性、挑戦への直接的な対応を象徴しています。

怒りが相手の愛を求める感情として解釈される場合、それは本質的に相手からの注意や認識、改善を引き出すための一時的な手段とみなされます。金星の影響も考慮するなぁ。

恨みというのはより複雑で持続的な感情であり、これは冥王星が深く関連しているだろうなぁ。冥王星は徹底的な変化と内面の闘争を表し、個人が過去の怒りや不満を乗り越えて根本的な変化を遂げるための強いエネルギーを持っています。
恨みが相手の破壊を求めるなら、それは自己の内部で未解決の問題や深い精神的な対立が存在することを示唆しています。


すごく単純に、ですけど、月に冥王星がハードにかかっていたりすると、やはり幼少期キツかったんじゃないかなぁと思うのです。水星や金星でも。

斉藤先生によると、“人生の早い時期に生じた恨みは、その後の人間関係を次々と腐敗させていくような恨み“だそうです。関わる人々が次々と恨みの対象になってしまう。

私は、占星術によって出来事を決めつけるのは好きではないですが、冥王星がハードにかかっている天体にはどうしても抑圧を感じます。それが、地球に近い天体なら尚更です。何かトラウマ的な事象を抱えている方が多いような気はしています。


冥王星が強く効いている方は、個人の感情的な反応や心理的な特性にどのように影響を及ぼすのかを掘り下げると、深い理解に至ることがあるのではないかと思っています。


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