ホメオパシー化学的根拠②-2

水の情報記憶から心と魂へ

一度水に記憶された情報は、 自己保存を行うとともに、 あ る条件で自己増殖を行う性質があるように感じます。保存され る理由はもちろんエネルギー的に安定状態にあるからでしょ うが、それは、自由エネルギーを放出して形に囚われるからこ そ安定するのであって、その提供される鋳型としての形にこそ、 安定状態なるものが存在する理由があるのではないかと思うの です。

鋳型とはエネルギー的なものではなく、非エネルギー的な無次元の情報であり、記憶であり、 形をかたち作る鋳型としての 意識の運動パターンだと考えています。
自由の喪失と引き替え に獲得される安定場が、 逆に形を維持する力となるのではない かと思うわけです。
それは意識というものが余りに細かいもので あり、ゴーゴーと流れているにもかかわらず、何一つ波が立たな い状態で、しかしながら全てのものの影となって支配し影響 力を及ぼしているものであるから、と言ったら良いでしょうか?

1958年、ロンドン大学のペンローズ教授は、 機械的に激しく 動かすだけで、木製ブロックのような無生物でも自分と同じ物 (ブロックが2つ結合したもの)を複製し自己増殖できるという画 期的なことを提示しました。
水に吸収されたパターンも、振造することによってそのパター ンが増殖し、また同時にパターンの共鳴およびパターンの微小 化が起こっているのではないかと考えています。 それは音の倍 音発生の仕組みと相通じるところがあるのかも知れません。
いずれにせよ、こうして振盪する度に、1滴に含まれる情報パターンはフラクタル的に、 より微小なパターンから構成されるもの となると同時に多数化し、それを希釈振盪することによって、さ らにパターンは純粋化し、かつ微小化していくと考えています。
そしてポーテンシーが高くなるにつれて周波数が増大し、分子 的機構から顕在意識や潜在意識へと心の深い部分に作用で きるものとなっていくと考えています。ハーネマン自身、 レメディー の霊魂化という考えに到達していたようです。

もっともこれは、起こっていることを都合よく解釈するための仮 説に過ぎません。
ただし、 レメディーの持つパターンは、 特殊な 技術で凍らせて顕微鏡で観察することができ、 私自身、 ウィリア ムネルソン博士(大学院時代の恩師)の研究所で6X、 12X、 100Xの各ポーテンシーのパターンを実際この目で見せてもらっ たことがありますが、 ポーテンシーが高くなるにつれて、 明らかに レメディー固有のパターンの数が大小さまざまな相似形に増えていたことが事実であったことを申し上げておきます。

物質が、超微粒子の段階的なパターンの組み込みにより生じ たとするなら、ホメオパシーにおける希釈振造の過程は全く逆 の方向で、分子の持つ運動パターンから、その分子に相当する 心や魂といった超微粒子の運動パターンへ変換していると見る こともできるでしょう。
つまり物質とは中身のある(その内部に粒 子を持つ)運動体であるのに対し、 レメディーとは中身のない(そ の内部に何も持たない)情報体で、希釈振盪 の過程において 徐々に疑似物質化している過程とみることができます。


『ホメオパシー in Japan
由井寅子のホメオパシーガイドブック①基本36レメディー
著者 由井寅子』より抜粋




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