ホメオパシー科学的根拠②ー1

意識の周波数を超える現実

病因と症状が、また心と物質がフラクタルな照応関係にあり、 病気と同じものは自然界の動植物や鉱物、そして病原体の心 の中にあると考え、 その心と同じ振動パターンを取り出すテクノ ロジーが、今回お話しするホメオパシーの希釈振遺法ではない かと考えています。
 量子の世界とは私たちの認識の限界との対面だと考えてい ます。そしてホメオパシーの原理も作用部位も、 私たちの認識の 限界を超える所にあるのかもしれません。
私たちは、「光速は絶対だ」と教わってきました。
しかし、私たちは自分たちの意識の周波数を超える現実を認識できないと いう単純な理屈にもとづいて、私たちの認識限界が光として 具現化しているに過ぎないと考えるほうが合理的ではないでしようか?

つまり、私たちの意識のスピードを超えて速いエネルギーを観 測することはできず、あらゆる現実・あらゆる世界には、その現 実の壁・認識限界の象徴として光が存在すると言えると思うの です。
光は質量を持ちませんが、 それは、質量とは私たちの意識の 周波数から観察された、 梱包された光の量を意味するからでし ょう。要するに私たちの意識の回転スピードと同じ光は、 質量と して観測されることはないと考えるのです。光が質量へと転換 するのは、光が場に捕らえられ、 回転エネルギーに転換される からで、それゆえ質量とは、 私たちの観察する時間における光 の密度であると考えて良いと思います。
結局場というものは、エネルギーの運動を方向づける意識の運動であり、その意識の運動パターンの中心に自己が存在し、 あらゆる森羅万象の中心には自己という意識の中心があり、 す べてはその自己に従って現象化していると考えます。
したがっ て、質量とは位置量であり、 自己量であり、 意識量の反映と考 えるわけです。

希釈と振盪 ―2つの工程

かつてアインシュタインは、微小な世界では位置と運動量を同 時に知ることはできず、確率的にしか知ることができないという 量子論に憤りを覚え、 「神はサイコロ遊びをし給わず」と言った らしいですが、彼は正しいと思います。
私たち自体の、観察参照波としての意識の周波数が増大す れば、そこにはやはり法則があり、電子が取り得る唯一の道筋 を通って現象化しているはずであると思うからです。
微小な世 界が確率的に決められているのではなく、私たちの観察力の及 ばないところでは、確率的にしか知ることができない、 と考える 方が自然だと思うのです。
高希釈倍率のレメディーは、 そのような私たちの認識限界を 超えた電子よりも微小で、それゆえ、もっと周波数の高いエネル ギーバターに作用していると考えています。
ホメオパシーで用いるレメディーの中には、 太陽の光から作っ たSol(ソル)と呼ばれるレメディーがあります。これは、 太陽の光 を独特な方法で集めた水を希釈振盪して作ったものです。光 でさえ、更に希釈振盪されて使われています。 
ちなみにこのレメディーは、紫外線による皮膚がんや火傷に合い、 また心身を浄 化する作用を持ちます。

レメディーは希釈レベルが高ければ高いほど、肉体から心や 精神、そして潜在意識や魂に作用していきますが、 その作用を持 たせるためには希釈するだけではなく、希釈した水を振盪する ことが必要です。 レメディーは<希釈><振盪>この2つの行程の 繰り返しによって作られ、その繰り返しのレベルをポーテンシーと呼び、効果的ポーテンシーが経験によって確立されています。
物質は通常原子以上には分解しません。ただし高エネルギ ーを加えると原子も分解し、より小さな素粒子に分解されます。
その素粒子も、もっと小さなクォークから成り立っており、結局粒 子は入れ子式により微小な粒子の回転体から成り立っていま す。しかし、単なる希釈においては、原子以上に分解することは ありません。
したがって、 限界希釈を無視して、物質が存在し ない水溶液を希釈しまくることにどんな意味があるのか、という 当然の質問が出てくるわけです。
この希釈振盪過程とは、物質的な希釈過程ではなく、物質の 持つ固有振動パターンを水に転写し、 そのバターンを希釈して いる過程と考えています。
水は0℃~60℃までは完全な液体ではなく液晶状態にあり、 バターンを吸収する性質を持っています。それは、 物質の持つ 固有振動パターンが、液晶素子としての水分子に電磁気的に 固定化されることを意味し、 一度形成されたパターンは物質が なくなっても維持されることが知られています。
また極論を言えば、通常原子がそれ以上分解しないとしても、 量子レベルではすべてが波であり、一旦相互作用したならば、 その影響を取り去ることは厳密な意味では不可能なのです。
だ からこそ、SolやLuna, あるいはX線というレメディーが存在するのであり、それは物質である植物や鉱物にも同様に言えることです。

水の情報記憶から心と魂へ

一度水に記憶された情報は、 自己保存を行うとともに、 あ る条件で自己増殖を行う性質があるように感じます。保存され る理由はもちろんエネルギー的に安定状態にあるからでしょ うが、それは、自由エネルギーを放出して形に囚われるからこ そ安定するのであって、その提供される鋳型としての形にこそ、 安定状態なるものが存在する理由があるのではないかと思うの です。

鋳型とはエネルギー的なものではなく、非エネルギー的な無次元の情報であり、記憶であり、 形をかたち作る鋳型としての 意識の運動パターンだと考えています。
自由の喪失と引き替え に獲得される安定場が、 逆に形を維持する力となるのではない かと思うわけです。
それは意識というものが余りに細かいもので あり、ゴーゴーと流れているにもかかわらず、何一つ波が立たな い状態で、しかしながら全てのものの影となって支配し影響 力を及ぼしているものであるから、と言ったら良いでしょうか?

1958年、ロンドン大学のペンローズ教授は、 機械的に激しく 動かすだけで、木製ブロックのような無生物でも自分と同じ物 (ブロックが2つ結合したもの)を複製し自己増殖できるという画 期的なことを提示しました。
水に吸収されたパターンも、振造することによってそのパター ンが増殖し、また同時にパターンの共鳴およびパターンの微小 化が起こっているのではないかと考えています。 それは音の倍 音発生の仕組みと相通じるところがあるのかも知れません。
いずれにせよ、こうして振盪する度に、1滴に含まれる情報パターンはフラクタル的に、 より微小なパターンから構成されるもの となると同時に多数化し、それを希釈振盪することによって、さ らにパターンは純粋化し、かつ微小化していくと考えています。
そしてポーテンシーが高くなるにつれて周波数が増大し、分子 的機構から顕在意識や潜在意識へと心の深い部分に作用で きるものとなっていくと考えています。ハーネマン自身、 レメディー の霊魂化という考えに到達していたようです。

もっともこれは、起こっていることを都合よく解釈するための仮 説に過ぎません。
ただし、 レメディーの持つパターンは、 特殊な 技術で凍らせて顕微鏡で観察することができ、 私自身、 ウィリア ムネルソン博士(大学院時代の恩師)の研究所で6X、 12X、 100Xの各ポーテンシーのパターンを実際この目で見せてもらっ たことがありますが、 ポーテンシーが高くなるにつれて、 明らかに レメディー固有のパターンの数が大小さまざまな相似形に増えていたことが事実であったことを申し上げておきます。

物質が、超微粒子の段階的なパターンの組み込みにより生じ たとするなら、ホメオパシーにおける希釈振造の過程は全く逆 の方向で、分子の持つ運動パターンから、その分子に相当する 心や魂といった超微粒子の運動パターンへ変換していると見る こともできるでしょう。
つまり物質とは中身のある(その内部に粒 子を持つ)運動体であるのに対し、 レメディーとは中身のない(そ の内部に何も持たない)情報体で、希釈振盪 の過程において 徐々に疑似物質化している過程とみることができます。


『ホメオパシー in Japan
由井寅子のホメオパシーガイドブック①基本36レメディー
著者 由井寅子』より抜粋




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