旧5千円札肖像、樋口一葉作「たけくらべ」を読んでみた。
樋口一葉がどのような人物か、知らずに旧5千円札を利用してきた。「たけくらべ」といえば、中学生の頃、作品名だけ暗記させられた覚えはあった。しかし、内容は全く知らなかった。Wikipediaで調べると、吉原遊郭での恋愛話とあった。いわゆる性的人身売買の美化に貢献した?(美化する気はなかった?)人物が日本政府によって持ち上げられてきたことを知り、日本という国の闇を感じる。何故、5千円札肖像に選ばれたのか、よく分からない。
本文を読んだ。概要はWikipediaに書かれている通りだった。本文中にあった「角海老」という単語が気になったので、Wikipediaで調べた。吉原遊郭に存在した屋号らしい。「角海老楼」は歴代の総理大臣が遊びに来るような店だったらしい。やはり、政治家と性的人身売買業者は、オフィシャルに交流があったということか。
「角海老グループ」というのもあった。創始者の鈴木正雄、いわゆる楼主は、売春を斡旋しており、政財界、官界にパイプを持っていたとか。交流のあった人の中に、本田技研工業の本田宗一郎の名前があった。過去の日本の偉人として美化されているような人物の裏の顔である。これまで政財界はずっと腐敗し続けていたのかもしれない。本田宗一郎を美化するホンダの企業文化の実態が何となく想像できてしまう。
私は無職なので、忌憚なく意見できる。この国には、元々腐敗しがちな政財界人のイエスマンになる者が多すぎる。多様性がない。1番最初に富を得てしまった者の意見を全て肯定するようなイエスマンが多すぎるものと考える。権力者の裏の顔を知らずに、投票先さえ権力者に与する人が多いのではないだろうか。
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