EP"AMUSE YA" - ときめきサーティフィケーション

2024年7月8日にリリースした「AMUSE YA」
その中から自身が作詞した楽曲のセルフライナーノーツを更新していこうと思います!

track7 [ときめきサーティフィケーション]

見つけて ここにいるわ
見つめてて こころのなか
好きは透明で
今夜の月が眠る前に
どき、ときめきサーティフィケーション

恋だと呼ばないで
ずっと思ってきたの
運命なんて信じていないよ
きっと全て理由[わけ]があるし

ガラスの靴はまだ怖い
慣れないことにはきっとずっとそう
できた靴擦れ治すための時間に
気づくことあった!

幸せ感じた鼓動
Can we be Happy , now ?
ねえ、憧れたあの魔法なんて
今夜はもういらないはずよ

見つけて ここにいるわ
見つめてて こころのなか
好きは透明で
今夜の月が眠る前に そっと
少しだけの困難・・痛くも痒くもないわ
この先のライフ
あなたと歩いて行けるなら
どき、ときめきサーティフィケーション

ねえ教えて
ねえ答えて
ねえ叶えて
こんなに好きよ
ねえ夢見て
そばにいて
ねえ気づいて
こんなに好きよ

御伽話のその後の目指すべき場所
きっとずっとまだ
間違えたりや、少しの戸惑いも
許せたらいいな

幸せ感じた鼓動
Can we be Happy , now ?
ねえ、はじめても未来も全部
次はあなただけにあげる

見つけて ここにいるわ
見つめてて こころのなか
他の誰でもない"あなた"と心が叫んでる!
どき、ときめきサーティフィケーション

こんなにも感じてるの幸せ
高望みなんてしないで 共に生きること
Yeah! 愛の証明
I Wanna 光景 , Be Happy!
ねぇずっとときめきを
この先もあなたとなら歩いてゆけるから
どき、ときめきサーティフィケーション


MaNaMaNaが楽曲制作をお願いするとき、大抵の場合はその曲のタイトル、テーマ、リファレンス曲の3つをお伝えして作曲していただく事が多いです。

「ときめきサーティフィケーション」も、作曲をお願いしたEnnUくんにその3つをお伝えして制作していただきました。

当初、この曲の仮タイトルは「シンデンダラ」でした。これは駄洒落です。死んでるシンデレラ、略してシンデンダラ。シンデレラの童話では魔法使いに魔法をかけてもらって舞踏会へと向かい、そこで王子様と出会い恋に落ちるわけですが、この曲ではその出会いがなかった世界線を書きたいな〜と思っていました。シンデレラからは王子様が見えるけど、王子様からはシンデレラが見えなくて、っていう寂しさみたいなものを描きたかったんです。結局、色々と進めていくうちにストーリーは変わっていったのでシンデンダラではなくなったんですが、その名残として「見つけて ここにいるわ」っていう歌詞が残っていたりします。ストーリーは変わったけど、やっぱりこの曲では主人公は舞踏会には行けていません。行った姿を想像しながら一人、部屋で眠りにつくようなそんな夜のお話です。

私にはいろんな好きな曲がありますが、歌詞を好きになって繰り返し聴く事が多いです。洋楽でも好きになった曲は必ず歌詞を理解したいから翻訳されたものを読みます。それで気づいたことは、歌詞の一言一句逃さず好きなわけではなく、自分に突き刺さる大好きなワンフレーズがあれば、その曲が大好きになる。キラーワード、キラーフレーズ?ってやつでしょうか。ときめきサーティフィケーションの作詞では難しい言葉は使わない・斜に構えない、というのを意識して作詞していったんですが、シンプルな言葉でタイトルの通り マナマナが"ときめき"を感じるキラーフレーズをたくさん入れようと思いました。

恋だと呼ばないでずっと思ってきたの
運命なんて信じていないよ
きっと全て理由[わけ]があるし

恋をしたけど、その恋を恋だと呼べないような人にとっては、運命ってちょっと苦しいんじゃないかなと思います。好きになった相手に好きな人や大切な人がもういたりとか、「好きになってはいけない」と感じてしまうような人を好きになってしまったり。"運命"というものを信じることが救いになる人もいるし、そうじゃない人もいる。この曲では、運命を信じたくないという考えを軸に作詞を進めていきました。

ガラスの靴はまだ怖い 慣れないことにはきっとずっとそう
できた靴擦れ治すための時間に 気づくことあった!

ガラスの靴というのは比喩的な表現で用いています。「憧れ」みたいな意味です。思いを寄せている相手がいるなら、その相手にも自分を好きになって選んでほしいと思ったりもしますが、でも同時にそれが少し怖く思える時もないですか?ずっと永遠に好きでいてくれるなんてことは本当に奇跡みたいなものだし、いつか好きじゃいてくれなくなることを想像したりとか。そこまで行かなくても、告白するときに「振られたらどうしよう」とか。恋だけじゃなくて、一歩先に進むこと、自分のまだ触れていない世界に踏み入れることはとても怖い。それは何度だって何歳になったってそうなんじゃないかと思います。

毎週木曜日に定期的に行っている生配信「マナマナテイキヨキン」をみてくださっている人には話してしまった事ですが、この部分はネムレスのうてにゃんとの会話が元になった歌詞です。以前、マナマナがずっと憧れで念願だったボロフェスタという京都のフェスに出演した時に、とても悔しい思いをしたんだよねとうてにゃんに話した時に、「私、フェス苦手なの」と打ち明けてくれた事がありました。フェスって、同時にいろんな会場でアーティストがライブをしていて、お客さんはどこで誰を見るのか、選ぶことになります。アーティストは選ばれるか選ばれないか、その結果がライブ中に分かる(主催とか対バンだと自分を目当てにしてくれてる方の数が分かるし例え少なくても事前に覚悟をして考えを切り替えることができるけどフェスはそういうわけにもいかず、当日その時にしか分からない)わけですが選ばれないことってやっぱりとても悲しいことです。知らないアーティストでも「まあ少しはみていくか」みたいなことがあり得たりしますが、フェスは対バンよりもそれが少なくて、まず見てもらうみたいなことが難しい。ボロフェスタに出た時、マナマナをすり抜けて別の会場へ向かう人たちを見て「選ばれないこと」を実感しながら、そして「選ばせられなかったこと」を悔しく思いながら、ライブをして、楽屋に戻る間 ずーっと泣いてしまいました。「選ばれていない」マナマナを マナマナを選んでくれた人にも見せたくないし、私自身もまたあんな思いをしたくない。そこで「こんな思いをするなら次はもう出ない」となるか、「次こそは選んでもらう人になる」となるか、分かれ道だと思うんですけど、私はやっぱり「次こそ選んでもらう人になりたい」と思ってしまいます。というか、思うべきだと思っているのかもしれないです。また「選ばれていない」マナマナを見せることになるかもしれないし、「選ばせられなかった」ことに泣くかもしれないけど、それでもどんなにダサくても似合ってなくても、そのチャンスがあるなら憧れの靴を履きたいんですよね。という、あの時ネムレスに話せていなかったフェスに対するまとめ的な思いの報告を歌詞にしました。だから、ネムレスがツーマンの時に「ときめきサーティフィケーション歌いたい!」って言ってくれたのめちゃくちゃ嬉しかったです。

ねえ、憧れたあの魔法なんて
今夜はもういらないはずよ

運命も魔法も信じてないけど、もしもあったなら・・って微かな憧れも、そんなのいらないわって言い切るような夜があるとすれば。
この曲の主人公は一人、部屋でどんな想像をしてこの言葉を発したんでしょうか。泣いてないかな・・泣いてるよ。でもきっと笑顔で泣いてると思う。そうすることしか、出来ないのかもしれません。

ねえ、はじめても未来も全部
次はあなただけにあげる

この歌詞は個人的に気に入りすぎています。ここ好きすぎてここだけリピートして浸ることがあります。ここのサビ前部分のフレーズたちは、この曲にとって、一番最初に話していたキラーフレーズだと思ってます。
1番と2番、サビ前の部分を入れ替えてみたりしてうんうんと考えた結果、ラストの落ちサビ前を"全部あなたにあげる"ことにしました。この歌詞、ロマンティックで幸せ満ち溢れる歌詞だけど、次はあげるって言ってるので、今はあげてないんです。あげられてないし、この先もあげられることもないんだろうって分かってるんですよね。でももし次の人生があるとするなら、その時は絶対にあなたに全部あげたい。

高望みなんてしないで 共に生きること

多くの人と出会ってマナマナを好きになってほしい!今応援してくれている人があの時からファンだったよって誇りに思えるようなアーティストになりたい!自分がやってきた人生のこと、それを肯定してくれた人のこと、全部を正解にしたい!売れたい!

・・マナマナはつくづく、高望みの多い人生だなあと思う事があります。
どんなに痛みを感じるとしても憧れのガラスの靴を履きたがるような人間なんです。

そんな未来ばかり見ていて、私は今を大切に出来てないんじゃないかな、MaNaMaNaになってそう思うことがありました。今マナマナを見つけて一緒に生きてくれている人と、この曲を歌うとき、一緒に今過ごしているこの時間に「幸せ!」って叫びたいな。今この瞬間を気持ちを共有したい。

見つめてて こころのなか

MaNaMaNaになって決めたことは、ステージで弱音を吐かないこと!弱音みたいなことも全部ポジティブにパワーに変えていくのがマナマナなんだと思って活動しています。今知ってくれている人には、いつまでも、どんな距離になっても、そんなマナマナのこころのなか、覗いててほしいです。見ててくれてたらいいなー


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