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1年経って思うこと
大切な人がこの世を去って1年が経った。
訃報を聞いた時、私は行きつけの美容院でアシスタントさんと談笑していた。
いつものように、仕事の話や最近食べた美味しいものの話をして、楽しい時間を過ごしていた。
「でねー」
そう言って話を続けようとする私の言葉を遮って、アシスタントさんが言った。
「ちょっと、これ聞いて欲しいんですけど、今三浦春馬が亡くなったって」
何を言ってるのか分からなかった。
分からないけれど、分からないなりに頭は働いていて、それを聞いた瞬間、心の中でムッとした。
冗談でも、言っていいことと悪いことがある。
「Yahooか何か見せてもらってもいいですか」
手元にスマホを持っていなかった私は、差し出してくれたiPadを半ばふんだくるようにして受け取り、画面を見た。そして、その事実を、認識した。
けれど私が認識したのはあくまでも亡くなったという情報で、実感なんてこれっぽっちもなかった。
だから、泣くこともなければ落ち込むこともなく、なんなら買い損ねていた本をその場でamazonで購入するくらい冷静だった。
感情が追いつくにはそこから数日かかった。
今まで関係のあった俳優さんのインスタを徘徊し、思い出や追悼の文言を見たり、テレビで流れる追悼映像を見たり、所属事務所からのリリースを読んだり、そうして少しずつ彼がこの世にいないことを受け入れた。
所詮テレビの中の人だと言われたらそうかもしれない。
だけどもう10年以上、好きな芸能人は誰ですかと聞かれたら「俳優は三浦春馬、女優は戸田恵梨香」と言い続けてきた。追いかけ続けてきた。
大学受験の合格発表のすぐ後に、2人が共演する月9ドラマが発表された時は、泣くほど嬉しかったし、仕事でめちゃくちゃに落ち込んだ日も、彼の舞台に行けることが心の支えになっていた。
そうやって間接的に自分を支え続けてくれた人が、自分で自分を終わりにしてしまったことがただただ、悔しくて苦しかった。
顔を出さなくていいし、匿名でいいから、どこかの誰かに自分の気持ちを伝えられる場所があったら、もしかしたら今でも生きていたのかなと、思っている。
私自身ここ5年くらい家族のことで頭を悩ませてきた。
死にたくなるほどヘビーなものじゃないけれど、毎日じわじわと自分を苦しめてきて、明日が来るのが怖いと思うようになっていた。
けれど友達にも会社の人にも話せるようなことではなくて、ずっと自分の中だけで留めていた。
そんな私がブログを始めたことがきっかけで、始めたTwitter。
ブログ仲間が欲しくて作ったアカウントだったけれど、ひょんな事から、そこから自分の悩みを相談できる人と出会い、直接お話することもできた。
その方から頂いたアドバイスやヒントをもとに、新しい場所に飛び込んでもうすぐ2年になる。
この2年で他にもたくさんの人に出会い、支えられながら、少しずつ現状を変えていくことができている。
今の自分があるのは、あの時Twitterを始めて、相談できる人に出会えたからだと思う。
自分の中のなんとも言えないしんどさを、もどかしさを、発信できる場所が、繋がれる場所があったからだと心から思う。
だからもし、周りの人にいえない悩みやしんどさがあるのなら、匿名でいいからどこかに吐き出して欲しい。
その先のどこかで誰かと繋がれたら、少しは楽になれるのかなって。
自分で終わらせて、楽にならなくて済むのかなって、思う。
三浦春馬さんのご冥福を心よりお祈りしています。
どうか、どうか安らかに。
三浦春馬さんの追悼サイトです▼
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