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許我に在る

こんにちは
いよいよ五月、ゴールデンウィークですね。
お出掛けしたりお休みしたり、はたまたお仕事であったり。それぞれの時間があるかと思いますが、皆さんの過ごす場所が良いお天気であることを祈っています。

前回は今年のコナン映画の感想でした。もしよければ映画と一緒にご覧下さい。

今回は、つい最近訪れた場所についてお話させてください。

人によってはゴールデンウィーク初日となった四月二十九日、私は電車を乗り継いで茨城県古河市へ日帰り一人旅に出かけました。本当は三月中に行きたかったのですが、いろいろなことが重なって行きそびれていました。けれどいよいよこれは急がなくてはならないとなり、急遽行くことにしたのです。

というのも、古河ではいま「かえってきた堀川國廣」という特別展が古河歴史博物館にて行われています。

私は何を隠そう日本刀大好き人間。(とは言っても見るのが好きなだけで特別詳しくはありません。)
見たい刀があれば旅に出ます。昨年はその為に石川県に行きました。

そして今回ピックアップされている「堀川国広」は、過去に見た中で一番かっこいいと思った刀を作った刀工です。

私が以前堀川国広の作刀を見たのは上野にある東京国立博物館でした。その時は天下五剣の三日月宗近をメインにした刀の展示で、たくさんの刀剣女子の皆さんが譲り合ってみていたのを覚えています。たしか堀川国広は近くに展示されていて、私はそちらに目を奪われました。

それは脇差で、誰か偉人に所有されていたような説明文もありませんでした。それでも、あまり反りのない、刃文も真っ直ぐで実直な刀が私にはとても力強く見えました。脇差なので小振りで、けれど峰から見ると決して薄くはなかった。
記憶を頼りに書いて居るのでもしかしたら差異があるかもしれませんが、とにかく衝撃的にかっこいいと思ったことを覚えています。

そんな刀を打った刀工の特別展、行くっきゃない。

そして私は人生で初めて古河に降り立ったのでした。
近くに親戚が住んでいて、祖父の法事も行ったことはあったけれど古河は初めて。そして勢いで来てしまったので博物館が案外駅から遠くて驚きました。朝10時前にスマホ片手にすたこらと博物館に向かい敷地に入るとたくさんの木々が茂っていて常に清掃している方がいらっしゃいました。

木が多いけれど暗いわけではなく、落ち着く場所でした。建物もモダンで美しく、古河に関する展示も単調にならないように工夫されていて楽しく拝観できました。
その中で紹介されていた、古河の藩主であった土井利位は雪の結晶を研究し、雪華紋は古河のシンボルとなって各所で見ることが出来ます。かわいい。

そしていよいよ「かえってきた堀川國廣」の特別展示室。長細い部屋の左右のケースの向こうにずらりと並ぶ刀たち。眼福でした。
刀剣の説明書きはシンプルで銘とサイズ、所有者が個人なのか団体なのかという情報だけ。
とても見やすく、ゆっくりと時間を過ごすことの出来る展示でした。堀川国広の作刀の中には太刀、薙刀といった大きなものもあれば短刀もあって、「包丁」は特に見たことがない様な作りでした。

また展示の最後には特別陳列として土井利位の刀と拵があり、ホームページを見てからずっと見たかった刀装具も拝見できて嬉しかったです。

お土産も買ってホクホクのまま鷹見泉石邸、文学館、篆刻美術館をまわり昼食に増田家さんでひつまぶしを頂き、渡良瀬川へ。

お昼のひつまぶし。
やわらかい鰻とタレご飯のお焦げが最高でした。

これまた距離がありましたが、渡良瀬川に行きたかったのは南総里見八犬伝に登場する古河城跡があるからでした。実際に渡良瀬川を見るととても広く大きな川で、近所に川自体ない場所で育った私としては圧巻の一言。
橋の上から川の写真を撮ろうとしましたが、高い・風強いのダブルパンチでさっさと撮って直ぐに降りました。

先に回った鷹見泉石邸、文学館、篆刻美術館もそれぞれ素敵だったのですが長くなりそうなので今回はお名前を挙げるだけに留めます。

古河は穏やかでのんびりと時間が流れるようなすてきな場所で、この地に文豪が多く住んできたことも頷けます。私も住みたい場所の一つになりました。

「かえってきた堀川國廣」は五月七日までの開催となりますが、過ぎてしまってからも古河公方公園など行ってみたい場所があるのでまた是非訪れたいです。

ゴールデンウィークのお出かけ候補に、もしよければ。
気温が高い日もちらほら増えてきましたが、水分補給と休憩も大事にして行きましょうね。

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