イギリス格安引っ越し戦略
背景
日本で勤めていた会社を退職し、2023年9月からイギリスの大学院博士課程に進学しました。
社費留学や海外赴任とは異なり、退職しての海外博士進学となったので、当然引っ越し代は個人負担です。
そこでなるべく金銭的負担を軽く済ませた引っ越しができないか、色々と比較検討したので、その内容を共有します。
対象
個人負担での日本からイギリスへの引っ越しを考えていらっしゃる方
特にグレーターロンドン地域以外への引っ越しを予定されている方
(グレーターロンドン地域は加算料金がないことが多いので、そこまで高くはならないかと思います。)
学生ビザでの渡航を予定されている方
日本の家を引き払う予定で、家財道具もイギリスへ持っていきたい方
免責事項
本noteは2023年8〜9月時点での価格について述べたものであり、現在の情勢とは異なる可能性があります。
本noteに記載の通りに引越し輸入関税免税手続きを取り、免税にならなかった場合の責任は一切負いません。あくまでも、一個人の経験談としてお読みください。
結論
郵便局を使うのがオススメです
郵便局の国際郵便(船便)がダントツで最安
10個以上で大口割引(10%)適用となるのでさらにオススメ
イギリス側輸入関税免税手続きも個人で可能(学生ビザの場合)
見積り比較
結論を書いたところで、複数社に見積り依頼した結果を紹介します。
【条件】
容積1、2、3立方メートル
埼玉県からイギリス・シェフィールドまでの引っ越し
【結果】
2023/8時点
ご覧の通りで、少量の荷物を送るのみでもかなりの金額がかかります。
ありがたかったのは、N社の担当者が「うちではなく、郵便局をオススメします。」との旨をアドバイスしてくださった点です。
これをきっかけに郵便局での引っ越し荷物発送を検討し、国際郵便での引っ越しを決めました。
国際郵便
【費用】
13万円程度(13箱)
おそらく2立方〜3立方メートル程度
※梱包資材は別に調達する必要があります。私はダンボールワンやAmazonなどのサービスを活用しました。
※家具は巻きダンボール、プチプチ、梱包用ラップを駆使して梱包しました。規定内サイズであれば、箱型のダンボールでなくても引き取ってくれます。
【所要日数】
69日(2023/9中旬〜2023/11下旬)
【状態】
箱や梱包の凹みもほぼなく、かなり良好でした。食器が数枚割れてしまっていた程度でした。
【送り方】
郵便局で国際郵便(小包)を発送するには、国際郵便マイページサービスに登録の上、必要事項を記入した通関電子データをオンラインで提出する必要があります。
必要事項の一例
内容物:英語で個数を含め漏れなく記載する必要があります。
重量:必須ではありませんが、概算で記載しました。
金額:引っ越し荷物は大概中古かと思いますが、0円と記載することは認められていません。例えばリサイクルショップの値段等を参考に概算で記載します。
HSコード:EU向け荷物は必須ですが、イギリスは必須ではないです。私は記載しませんでした。
内容品種別:贈物ではないので、「その他」を選択しました。
通関データ提出後、郵便局にて発送物に添付する専用のパウチを受け取ります。
また別途国際郵便マイページサービスから送り状を印刷し、印刷物を専用のパウチに入れ発送物に添付します。
全ての準備が整い次第、最寄りの郵便局に集荷依頼します。これは希望の日時に無料で引き取りに来ていただける大変素晴らしいサービスですが、現金のみの取扱いとなるので注意してください。
※一応切手での支払いも可能らしいです。
【輸入関税免税申請方法】
「税関告知書・インボイス詳細情報」をクリックし、「税関告知書とインボイスの両方に印字」欄の備考に下記のように記載しました。
詳しくはイギリス政府のサイトも参照してください。
また、以下の書類を送り状とともにパウチに封入しました。
パスポートのコピー
UK visa vignetteのコピー(ビザ認可後、返却されたパスポートに貼られるシール)
飛行機のeチケットのコピー(日本からイギリスまでの経路が全て記載されているもの)
イギリスの送付先住所が記載された賃貸契約書
CAS Statementのコピー(ビザ申請時に大学から発行されるビザ申請用の必要事項が記載された書類)
上記の手続きを取ったところ、イギリス税関を何事もなく通過し、輸入関税が掛からずに引っ越しできました。
【配送状況確認】
送り状作成時にメールでの通知を全て選択しておくと、適宜メールが届きます。
イギリスに到着後はParcelforceが引き継ぐため、ParcelforceのHPから配達状況を確認できます。
https://www.parcelforce.com/track-trace
ちなみにParcelforceの追跡番号は日本郵便(郵便局)から発行される番号と同一です。
最後に
普段は有料noteを中心に情報提供していますが、今回は「格安」がテーマなので無料で公開しました。
役に立ったと思った方は、少しばかりでも寄付してくださると嬉しい限りです。留学資金の足しにさせていただきます。
ほかにも留学関連のnoteを公開しています。ぜひご覧ください。