大人になったと感じるとき
32歳。何をどうあがいたって立派な「大人」。
ただ、高校生のときと精神年齢が変わっていないような気もするし、確実に人生の経験値はつんできているから、ちゃんと成長しているような気もする。
そんなわたしは、これまで何度か「大人になったなぁ」としみじみ感じる機会があった。それは、お酒を飲めるようになったときでも、一人暮らしをはじめたときでもない。自覚したのは主にこの4つ。
飛行機で通路側を選ぶようになったとき(28歳?)
つけあわせのパセリを食べるようになったとき(29歳?)
初めてブランド物のバッグを買ったとき(26歳)
コース料理が苦になったとき(22歳)
飛行機で必ず通路側を選ぶようになった
昔は、絶対に窓側を選んでいた。景色が見られるし、頭を壁にもたれて寝られるし通路を選ぶ人の気が知れなかった。今も変わらず、真ん中席は最悪だが、昔は通路側に座っている人は窓側争奪戦に負けたのか、とすら思っていた。
それがいまや、最初から通路を選ぶ。なんなら、窓側しかあいていなかったらすごくがっかりする。
通路側の特権はやはり、いつでも立ったり座ったり動けること。
わたしはいつもトイレにいったりストレッチをしたり歯磨きをしたりと機内ではある程度動く時間を確保したいタイプなので、他の人を起こしたり気を遣うことなく動けるというは非常にプラスである。
当然、真ん中・窓側の人に理解はあるので、起こされたってなんとも思わない。ただ、自分はやきもきしながら起こすタイミングをみはからったりするその時間をなくしたいから、やっぱり通路が勝ち。ちなみに、機内食タイムだってしっかり協力する。
つけあわせのパセリを食べるようになった
これは好き嫌いがあるので人によると思うが、洋食のつけあわせについているパセリを自分の分はもちろん、旦那の分まで食べるようになった。
昔、母が必ず食べているのをみて、何がおいしくてそんなもの食べるんだと思っていた。
事実、一時期何かで炎上していた気もするが、提供されている8割のパセリは捨てられているなんていう情報もあったくらいだから、食べる人は少ないのかもしれない。
ただ、「大人になって」ハーブとかスパイスとかそういう薬味への興味・理解が深まるにつれておいしさに気づけるようになった。
パセリをバケツ一杯に食べたいかといわれればそうではないが、付け合わせ程度の量であればあの独特な味が胃をすっきりさせてくれるような気がして、今では好んで食べている。
初めてブランド物のバッグを買ったとき
これはもしかしたら、あるあるかもしれない。
大学生4年生の時、セリーヌのかばんが流行り始めていた。今ではお金のある学生は、もうふつうに早い段階から買っているのかもしれないが、少なくとも私はそういう高価なものを簡単に買うお金もガッツもなかった。
そこで、ウィンドウショッピングということで友人とデパートに行ってバッグをもってみたり、値段をチェックしてみた。たしか、32万円とかだった。
友人と、こういうのっていつから買えるようになるんだろうねぇ~なんていうかわいい会話をしたのを鮮明に覚えている。
それがその機会は意外にもすぐに訪れた。おそらくその時から4年後。街の風景と化していた、銀座のブランドブティックに入って席に座らせてもらってお会計をするという体験は、「大人」を自覚するのには十分だった。
ちなみに、セリーヌは今でももっていない(笑)
コース料理が苦になったとき
胃のキャパは人それぞれなので、あくまでわたしはの話だが、コース料理で全部食べられないのを自覚し、初めから可能ならばアラカルトにするようになった。
昔は、家族旅行で行く温泉旅館でいただく懐石料理が大好物で、デザートまでしっかり平らげるよく食べる子だった。親の残した分をちょっともらうくらいに。
それが、ある年齢を境に、コース料理ときくだけでおなかいっぱいに感じ、わくわく感がなくなってしまった。こんなお得にこんなにいっぱい出てくるの!とか、デザートはなんだろう!とか昔の感情は覚えているが、今では感じる事は少ない。
近いうちにnoteで書こうと思っている、長い間苦しめられたダイエット脳が関係していた部分も少なからずあったとは思うが、今でも苦手である。
最初にあげた3つは、『こういう行動をするようになったとき』というタイプだが、4つ目は、表現を変えると『昔感じてたわくわく感を失ってしまったとき』というちょっと悲しいやつ。
現在、夫婦で外食したり旅行をするときには、アラカルトにできる場合はアラカルト。コースの方があきらかにお得だったら、コースにして、旦那が私の分も食べる(もともと1人分では足りないので(笑))というバランスになっている。
日本の旅館の予約サイトをみても、懐石料理(少なめ)みたいなものも目にするようになったので、少なからず同じように感じている人はいるのかなぁなんて思う。
ちなみに、アフタヌーンティも苦手。最近ホテルのアフタヌーンティの綺麗でかわいい画像がたくさんSNSで広まっているが、不思議とあれはうらやましくない(笑)
こんなことをいっているが、ものすごい小食なわけでも好き嫌いがあるわけでもなく、食べることは大好きだ。でも、残すことがわかっていて行きたくないという思いが多分強くなっているんだと思う。
ある日ふと思う、「あ、大人だ~」
このnoteを書くにあたり、まず思い付いたのがこの4つ。ただ、日々過ごしている中で『前はこう思っていたのに、今こう思ったよな。うわ、大人だ』と思うことが多々ある。
ほんとにささいなことが多いと思う。調味料にいくら以上だすようになった、とかの金銭感覚の変化もあるはず。
当然、人間として着実に老い/進化(笑)しているので、精神年齢高校生!の部分もあるだろうがそれに足されている部分もたくさんあるはず。
でも、忘れたくない子供のままの感覚や感情ってあるもんな。私は結構幼少期の記憶も相当ある方なので、なおさら差を感じてしまうことがある。
放課後に買ってもらえた31のアイスを受け取る喜びとか(笑)
また思いついたら書こうかな。
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