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こうして私は「四十八(仮)」を見ることになった。

ひきこもりの私のお友達はレトルトさんの実況動画だ。
先月からそう決まった。

最初は30分ぐらいの単発動画を選んで見ていたのだが、だんだん候補がなくなってきて、次は短い怪談をたくさん楽しんでいく「意味がわかると怖い話」系に移行。
プレイリストが作られているので探す手間も省けて便利だ。
単発の短い動画探すといちいち10分ぐらいかかるからね。

私は「意味が分かると怖い話」「プレイする怖い話」を経て、「四十八(仮)」にたどり着いた。
「レトルト 実況 おすすめ」で探すとたまに出て来るんだけど、タイトルに「クソゲー」って書いてあるし(笑)、プレイリスト見ると60本以上あるし、なんとなく後回しにしていた。

だって私は、フランス在住日本人のおしゃれ動画や、貧乏リフォームのDIYのハウツー、たまには松田聖子の懐かしい映像も見なきゃならないからね。
余りにボリュームの多いものに手を付けると先が気になってしまう。
途中で「スイカゲーム」「四人実況」などに寄り道しながら細々と楽しんでいた。新着の「ATTA]も面白かった。

で、昨日ついに「四十八(仮)」を見てみることに。
見ながらすぐに気づいたんだけど。

これ、「学校であった怖い話」じゃない?

「学校であった怖い話」は往年の怪談ゲームで、ボリュームがあって面白くて私のお気に入り。
私にとっての歴代名作タイトルは「ドラクエ」「メガテン」「クーロンズゲート」そして「学校であった怖い話」なのである。

画像のテイストがすげー似てるなーと思ったら、やはり同じスタッフが作ったものらしい。
だったら面白いに決まっている。
でも実際にはクソゲー認定されていて、実況をはじめた人たちも途中で続々と離脱しているのだという。
どういうこと?

さしあたって感想メモしとく。

part1
まずゲームの悪口からスタート(笑)。
クソゲーとして名高く、実況を始めても途中で投げ出す人ばかりなんだって。
まずは自分の情報を入れて行き、出身地のシナリオがはじまる。
レトルトは京都。
「タクシーで女客が消える怪談は京都の深泥池が発祥らしい!でも他にもいろいろ怪談があるよ」という、男の子のお話。
たあいなさすぎたので「広島と沖縄は良かったらしい」という噂を頼りにその2県をチョイス。
「広島県」ヒバゴン
かわいい女の子のボイスで変な写真を見せられるけど、よくわからない。
しかもあっという間に終わる。
気になるのは「見るたびに変わる」って言ってたこと。
「沖縄県」花見
おませな女の子のかわいい思い出話。
一応は怪談だけど、あっけないやつね。

part2
「北海道」百段怪談
女の子のかわいい声で展開される階段の怪談(笑)。
変なことが起こってるのに本人は気にしなくてツッコミどころ満載。
「大阪府」大阪トンネル巡り
これも女の子のキュートなボイス入り。
心霊スポットとして有名な大阪の複数のトンネルについて、女の子がその背景を語るだけの話。
「東京都」アルバイト→「神奈川県」来訪者
これ最高に面白かった!
分岐もたくさんありそうだし、この話が別のストーリーの伏線になってるんだろうね、きっと。

このゲームにはいろんな人がかかわっているとレトルト語る。稲川淳二、つのだじろう、水木しげる・・・ということなんだけど、調べてみると「筒井康隆」や「伊藤閏二」の名も。
レトルト若いからこっちは興味ないんだろうなあ。
私ならダントツで「筒井康隆」に飛びつくのだが。

「トンネル」で気づいたんだけど、
つまりこれは、各都道府県でフラグを立てまくって、回収しながら大いなるエンディングに向かうという壮大なストーリーなのでは?
たぶんそうですね。
伏線を張ってる状況でやめてしまうのはもったいない。
きっとヒバゴンの写真は決定的な画像が見られたり、沖縄の男の子に何が起こったのかわかったり、他のアルバイトをしたり、さまざまな展開があるんだろうね。
「失踪」したという連中は、先の読めない早とちりな人なんじゃないかなあと思います。
進むにつれてすごいものになっていく予感がする。
だってトータルで60本以上撮ってるんだもん(笑)
最初は「途中で失踪すると思う」なんて言ってたのに、結局、完結までやったんだよね。
これは楽しめそう!

part3
「秋田県」旅の思い出

ふわふわした髪のイケメンがおじさんちに遊びに行く話。
ただこれ、この時点ではぜんぜん「旅の思い出」の話じゃないんだよね。
「香川県」布団
「学校であった怖い話」の細田が、体調悪くて宮崎から友達を呼ぶという超展開。細田は一年も風邪をひいているという。
私も一年以上風邪が治らなくて心が病んだことがある。
病院行って薬も飲んでたのにぜんぜん治らないの。
レントゲン撮っても別に肺炎でもなんでもない。
なのに咳も痰も止まらないの。そんなことある?医者ヤブすぎだよね。
あれはマジで辛かった。細田の首が伸びるのも無理はない(そうか?)。

2本ともレトルトの指摘通り、起承転結の「転」で終わってしまった。
でもまあこれはフラグを立ててるところだからね。

ここで突然、プレイヤー目線のシナリオが発動し、恐怖のストーリーが始まる。
あーそんな展開もあるんだね。
なかなかいい感じになってきた!

3月のお供は「四十八(仮)」で決まりです。



つらい毎日の記録