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「Dr.コトー診療所」を見ながら

美しい海に囲まれた離島に赴任してきた若く優秀な外科医、五島健助。
異人を拒むかたくなな島民だったが、彼の一途な性質をだんだんと受け入れていく。
無医村だった島で繰り広げられる、傷を抱えたコトーの救いと再生の物語。(でしたっけ)

私はこのドラマが大好きだった。
ただし、最初の連続ドラマ限定ね。

(続きは続々と先生の大事な人たちが病気になっていく鬱展開で、いかがなものかと思います。
もっとコトーの呑気な日常とか恋愛模様とか、知りたかったよね!(^▽^)/)

この頃の吉岡秀隆は未成熟な青年の色香に満ちていて(変態)、美形じゃないんだけど、美しくて美しくてたまらないからだ。
ライトピンクや水色、カナリアイエローなどのコットンシャツに、明るい色のチノパンを合わせた中学生みたいな私服も可愛くて、マネしていました。
麦わら帽子、自転車の立ち漕ぎなど、ほんとにもう素敵すぎます。
舌ったらずな甘えた喋り方もピュアなコトー先生には合ってたよね。
まさにミラクルマッチング。

これを見てすっかり吉岡ファンになった私、いくつかの出演作を見ましたが、どれもこの作品にはかないませんでした。
「Dr.コトー診療所」は当時の彼の透明感、はかなげな容貌、「しゅじゅつ」とちゃんと言えないプリティな滑舌など、数々の魅力とポテンシャルが丸ごと注ぎ込まれている名作だと思います。
あの時期の吉岡秀隆が五島健助という役を得たことは、日本ドラマ界にとってもドラマファンにとっても幸運でした。
当の吉岡秀隆は長期ロケで美しい妻との間にすれ違いが生じ、離婚することになってしまいましたが・・・。

異人であるコトー先生への島民の無理解、差別的な言動の表現は極めてステレオタイプであり、極端すぎる面もあります。
そこをもうちょっとうまく処理してくれてればと思いますが、わかりやすく泣けるドラマとして作られていますからしょうがないのかもしれません。

作品全体を流れる爽やかな風のようなタッチは、今でも私を癒してくれます。

つらい毎日の記録