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霊能力とか霊感とか。

私は少女期まで自分は霊感が強いのではないかと思っていたが、今なら断言できる。
霊感はない。
ただひたすら怖がりなだけだ。
霊媒体質ってのはそういうのとはまた違うらしい。
重なる部分はあるみたいだ。
知らんけど。

霊感があるという触れ込みの知人なら3人ほどいる。
1人はうさんくさい女で、性格から見て注目を集めたいがための作り話だろうと思っている。
あとの2人は同年代の男性だ。変人だけど一見おだやか。
こっちは普段からそういうことをひけらかす人たちではない。
信じるか信じないかと言われたら、よくわかりませんとしか言いようがない。
二人からはそれらしき話をいくつか聞いた。
彼らが故意にウソをついているとは思わない。
確信があることはわかるけど、確信が事実と異なる思い込みでないとも言いきれないよね。
そんで「事実」を誰が測るのかって問題もある。
同じ出来事でもバイヤスをかけるとまったく違う見え方になるし。

昨日「霊能者ですがガンになりました」という電子コミックを読んだ。
無料分だけなので途中までね。
強い霊能力を持つ中年女性の乳がん闘病記。
告知、手術、入院を経て、退院して点滴や抗がん剤で治療を始めるところまで。
なかなか冷静かつクレバーな主人公で、とても興味深い内容になっている。

霊能者だなんて、本当なんだろうか。

主人公に興味を持ち、彼女を描いた除霊マンガがあるというので続けて読んだ。
計5作品ほどを読了し、私はすっかり主人公の斎のファンになった。

すべて実話だという。
こんな人がこの世にいるの?
こんな奇跡のような人が?

なんだか救いめいたものを感じた。
こういう人が実在するのなら、まだ世界は捨てたもんじゃない。
光のような人だ。

ご本人についてもっと知りたくて「霊能力 斎」で検索した。
私が救いを感じた斎さんはガンで2018年に亡くなっていた。

こんな得難い人でも病気に勝てないのか。
彼女がこの世で果たす役割が終わったってことなんだろうか。
こういう人こそ長く生きるべきじゃないの?
神様は間違ったのでは?
なにもかもわからなくなった。

人の世のはかなさ。
一瞬一瞬が不確かで、今この時は刹那の連続に過ぎない。
ほんのり悲しい、今朝。


つらい毎日の記録