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【最新版】SaaS IPOデータ

(注)本記事よりアップデートした内容をこちらから取得可能となります。ご注意ください。

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本記事では、「SaaS IPOデータ」をダウンロードいただけるコンテンツとなります。
* プレイド・ヤプリの上場に伴い、12/23に両社のデータを反映しております。
* フルデータはコンテンツ最下部よりダウンロード可能です

saasipo概要

↓ sampleデータです。

上記データを用いて、現在までのSaaS IPOの状況を分析していきます。
対象企業19社は、次項表中の企業名をご覧ください。

上場時概要 - 売上高 / 成長率

国内SaaS企業においては、売上高が30億円以下のIPOが8割程度を占めています。

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米国のSaaS投資における代表的なベンチャーキャピタル Scale Venture Partnersの調査によると、SaaS企業の成長率は一定時点から1年経過するごとに20%程度逓減すると言われています。

表中では現していませんが、国内SaaS企業においてもこの傾向は当てはまっており、IPO後の翌年に成長率が鈍化していない企業はラクス(FY2016/03期から30%成長を維持し続けている)といった一部の企業に限られます。

仮に、IPO時点で売上高30億円 / 成長率30%のSaaS企業があった場合、毎年20%程度成長が鈍化していくとすると、IPO+5年時点で売上高63億円 / 成長率 10%となり、SaaSスタートアップの一つの到達点であるARR 100億円に達する前に成長が止まることが予想されます。

そのため、ARR100億円 / 時価総額1,000億円を超えるような企業価値を目指すのではあれば、IPO時点における高い成長率の達成や、持続的な成長スピードを維持できる第二、第三の事業の仕込みを早い段階から着手する必要があると考えます。

2020年中のSaaS IPOにおいては、今月17日に上場予定のプレイドの直近期売上高が29.3億円/成長率84%と成長モメンタムが高く、その翌週に予定するヤプリも直近期売上高が17.2億円/成長率68%高い成長水準を見せています。

一方で、rakumo直近期売上高は6.64億円/成長率24%と現在までのSaaS IPOの中でも小型となっており、この規模と成長率の違いはバリュエーション評価にも現れています(具体的には後ほど示します)

上場時概要 - バリュエーション

SaaS企業各社のIPO時点の時価総額とPSRデータです。

12/14時点においては、適示開示情報が出ていないため、当期予想ベースのPSRはブランクとなっていますが、こちらはダウンロード可能なデータも含め、追ってアップデートをしていきます。

新PSR

ラクス・ユーザベースが上場をした2015-2016年のタイミングでは、SaaSビジネスに対する投資家の理解も進んでおらず、バリュエーションの正当性を伝えることに苦労したという話も聞いたことがありますが、この2,3年においては、IPO直前期ベースでPSR10倍以上で評価される案件が増えてきました。

基本的には、売上高(ARR)と成長率の高さにより評価が定まり、2020年では、ヤプリ、プレイドの直近年度ベースのPSR20倍水準に対し、rakumoは10倍となっていることは、前項のIPO時の売上/成長率規模を反映していると言えます。

IPO後のバリュエーション推移

この数年国内SaaS企業においては、IPO時の初値上昇のみならず、継続的に時価総額、マルチプル水準が上がってきました。

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