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【データが使える!】上場企業 SaaSマルチプルデータ

「企業データが使えるノート」では、様々な企業データを構築し、データが使えるコンテンツの提供を行っていきます。

今回、第二弾のβ版として「SaaS マルチプルデータ」をリリースします。

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国内SaaSプロダクトを提供する22社の決算短信・有価証券報告書・東証HPから公表ベースの財務数値等を収集し、各社の最新のマルチプルデータを提供していきます。

上場SaaS企業の方だけでなく、未上場企業でファイナンスやバリューエーションを行う方や基準感を知りたい方などに便利に使っていただけるのではないかと思っています。

作成に当たっては私のデータコンサルタント経験を活かし、数時間ひたすらデータの入力を行いクオリティの高いデータに仕上げました。

通常ですと何らかの財務分析ツールを使わなければ出せないデータを恒常的に使っていただけるようアップデートをしていきます。

当面は無償にてnoteの記事内で週に一回最新版のエクセルファイル提供を行っていきます。

ぜひ、アカウントのフォローで最新データをご利用ください!

□ SaaSマルチプルデータ

- 対象企業
マネーフォワード,Sansan,フリー,ラクス,チームスピリット,ユーザベース,サイボウズ,インフォマート,Chatwork,カオナビ,オロ,ネオジャパン,スマレジ,HENNGE,ロジザード,ユーザーローカル,ウォンテッドリー,弁護士ドットコム,リンクアンドモチベーション,エス・エム・エス,メドレー、サイバーセキュリティクラウド

- 更新タイミング
毎週火曜日を目途(前日までの財務/株価を反映)

- 格納項目
■ マルチプル/バリューエーション項目
時価総額,企業価値(EV),PER,PSR,EV/EBITDA,Rule of 40%(売上高成長率+EBITDAマージン)及び上記項目内訳数値

■ その他項目
従業員数,平均年齢,平均勤続年数,平均給与,所有者別状況

- 出所
各社 有価証券報告書,決算短信,東証HP

↓↓---------------- データを使っての集計例 ----------------↓↓

4/27 現在のPSR平均は12倍

4月に入りSaaS各社の株価は軒並み上昇し、コロナショック以前の株価水準に戻りつつあります。

マルチ尾


上記は4/27時点の株価、財務数値(予想ベース)から算出したマルチプルデータとなり、SaaS企業平均(18社を対象)PSRは13.1倍となっています。

今年3月に上場を行ったサイバーセキュリティクラウドは47.5倍という非常に高いPSR倍率がついています。新型コロナウイルスの影響で従業員の自宅での業務が増えることに伴い、セキュリティに対する需要増から主に個人投資家からの買いが殺到しているという解説が多いですが、過熱感が強く今後調整を迎えるのではないかと考えています。

昨年に上場をしたばかりのフリーもPSR27倍という水準で売買がされています。以下の相場解説記事にもありますが、当期予想ベースの数字だけではなく、さらに数年後の利益増加までを見通したレポートなどが書かれたことが需要に影響をしています。

また、マネーフォワード,ラクス,Sansan,インフォマートといった50~100億のARR企業においては、PSR10倍を超えるバリューエーションがついており、SaaS上場企業における基準感であることが伺えます。

PSR以外にもPER,EV/EBITDAを算出しましたが、赤字や予想未開示などにより利益マルチプル数値自体はほぼ意味をなしていない状況です。

その他データ - 海外投資家保有率

今回のデータ格納では、財務、バリューエーション以外の数値格納も行っており、一例として有価証券報告書記載の海外投資家の株式保有状況をまとめてみます。
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最近のIPOでは、国内投資家や個人投資家は赤字での上場を嫌うのに対し、海外投資家は赤字よりも売上高成長率を重視する、と言われています。

そのため、高い成長率であるものの、先行投資に伴い赤字で上場をする際は、海外投資家を対象に募集・売出を行うグローバルオファリングを行うフリーなどの企業が増えてきています。

以下の表は直近の有価証券報告書から集計をした海外投資家の各企業に対する株式保有割合です。(最大で1年ほどタイムラグがあるため、必ずしも最新の状況を反映していない場合があります)

海外

最も海外投資家から保有されている企業はインフォマートの52.2%となっています。2013年ごろまでは時価総額も100億円未満、海外投資家の保有割合も10%代でしたが、以降、急速に時価総額を上げ、500億円を超えてきた段階から海外投資家の割合も年々上がってきました。

フリー、サイバーセキュリティクラウドは上場時の有価証券報告書記載の数値となるため、IPOに伴い持ち株割合に変動がある可能性があるものの、未上場段階から多くの海外投資家にリーチをしていることが伺えます。

時価総額1,500億円を越えるものの、ラクスの海外投資家比率は7.2%となっており、継続的な利益の計上が国内の投資家から評価されていることがわかります。裏を返せば、海外投資家に対してはまだまだIRをかけていく余地があると言えます。

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いかがでしたでしょうか。

上記のまとめ以外にもSaaS分析に役立つデータを収録していますので、ぜひご利用ください。当データを活用した記事も今後順次リリースしていきます。

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ユーザベース SPEEDAコンサルティングチームのマネジャー職を経て2020年より独立。 2020年2月より企業データが使えるノートの運営を開始。現在はSaaS、IPO情報をお届けしています < twitter > https://twitter.com/CraftData2

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