「5年でARR100億円」を公言するLayerXがSaaSをリブランディングした理由とは
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本記事は2021年12月10日に行われたLayerXメディア向け事業説明会の取材コンテンツとなります。
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「国内SaaS史上最速となる5年でARR100億円を目指します」
本日、LayerX本社で行われたメディア向けの説明会で成長展望を問われた代表取締役の福島氏は記者からの質問に力強く答えた。
スタートアップ界隈でも一目置かれるLayerXが自社の名を冠したプロダクトから思い切ったリブランディングを行った背景はどのようなものか。
「将来的な展開はSaaSだけに留まらない」という同社のFintech領域への展開を見据えながら解説を行っていく。
リブランディングと共に明かされた驚異的な成長スピード
現在LayerXはSaaS、Fintech、Privacy Techの3事業を営んでおり、その中のSaaS事業では請求書の受け取りから一連の経理業務を自動化する「LayerXインボイス」を主軸にワークフローシステムや電子帳簿保存システムを展開をしている。
この度のリリースでは「LayerXインボイス」の名称を刷新し「バクラク請求書」として展開していくことを明らかにした。
説明会の中ではバクラク請求書の導入社数が驚異的なスピードで成長を遂げていることも併せて開示された。
実数は明かされていないものの、2021年4月から直近までの9か月間で2000%の成長を遂げており、1年半後の2023年3月末には3,000社を目指すロードマップを公開している。その実現性についても「改正電子帳簿保存法の影響で大きく上振れすると見ている(福島氏)」と達成に強い自信が伺える。
バクラク請求書の費用はBasicプラン(請求書300枚まで対応)で月額5万円となっている。目標となる3,000社にはバクラク申請やバクラク電子帳簿保存の無料ユーザーなども含まれるものの、この導入社数を達成した場合、国内SaaSプロダクトにおいてトップスピードの成長を果たすことが見込まれる。
大企業においては月間の請求書受領数は桁違いに多いため、ARPUが上振れる可能性にも注目したい。
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