5つの問いから考えるSaaSバリュエーション
月額有料マガジン「企業データが使えるノート」では、
「アナリストにSaaS企業分析・データ作成をアウトソースできる」
をコンセプトにSaaS企業に関するデータ・コンテンツを発信しています。
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本記事では直近の株価変動を受けたSaaS企業のバリュエーションを5つの問いから考えています。
記事執筆の狙いは「今年IPOを検討しているSaaS企業経営者のヒントとなるコンテンツ」ですが「SaaS企業の株価低迷に悩む投資家」にも役に立つ内容を目指しています。
また本記事中では、2016年以降のSaaS企業IPOデータがダウンロード可能です。
データのサンプルは以下の通りです。
記事の最下部より社分のデータをご取得いただけます。
IPO時と現在の時価総額はどう変わった?
まずは、SaaS企業のIPO概況を整理していく。
以下の表では各企業の公募、初値ベースの時価総額、2022年1月28日時点の時価総額とそれぞれからの変動率を集計した。
2019年以降は初値ベースで、2020年以降は公募ベースでも大半の企業で現在の時価総額がIPO当時よりも下回っていることが分かる。
2021年中旬までは業界全体の高マルチプル条件下でfreeeやマネーフォワードは300億円を超える増資を行うことができたが、2021年末からは瞬く間に「半値水準」となった。
IPO時のPSR水準の変遷を下記グラフにまとめた。
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