横山禎徳さん

横山禎徳さんが4月4日に逝去されたと知ったのは4月8日。今もウソではないかと思ってしまう位、衝撃を受けている自分自身にびっくりしています。

横山さんとの出会いは、横山さんが創設者の一人であるプログラムに私が参加したときでした。
そこで参加者がまずはそれぞれ自己紹介するのですが、私はうかつにも「最近興味があるのは建築で、安藤忠雄さんの建築を見に大阪まで行きました」なんてしゃべってしまい、横山さんに「へーー」と言われたのをよく覚えています。浅はかな私は、横山さんの経歴を事前に調べていませんでした(汗)。

横山さんと直接話す機会は実はそれほどなかったのですが、それでも横山さんから学んだことは本当に多かったです。いえ、学んだとはいうものの、血肉になったとはとてもいえないので、横山さんからみれば学んだということにはならないだろうなあ、と思っています。。。
横山さんの専門の「社会システムデザイン」は、私自身の仕事にも少なからず関係があります。横山さんがおっしゃっていた、社会システムデザインはアートだから自分の頭だけでなく手足を動かして何回もやってみないと身につかない、ということが、このため自身の心にずっと響いています。

ここ数年、特に自分の仕事について、横山さんに尋ねてみたい、というか全くおこがましくも思考のキャッチボールの相手になっていただきたい、という思いが強くなっていたからというのもあるのですが、訃報のお知らせは本当に衝撃でした。
もはや、横山さんだったらなんておっしゃるかな、なんていう想像の範囲の外側にいるのが横山さんなのだけど、それでも横山さんだったらどう考えるのかな、とない知恵を絞って想像するしかありません。

衝撃を受けながら改めて思い起こすと、横山さんは真の教育者だと思います。私自身の思考にすり込まれている、いわゆる学校の先生のような教育者、とは全く違うスタンスと態度と姿勢の教育者だと思います。たとえば、横山さんは「先生」と呼ばれることを許さず、このためプログラムにおいてはみな「横山さん」と呼んでいたのですが、このこと自体がまさに横山さんらしい教育のスタンスを示していると思います。横山さんがどういった教育者だと私が思っているかについては、ちょっとまだ全くうまく言語化できないのですが、そのうち的確に言語化しなければと思っています。

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