とある限界エンタメ社員が5人になった関ジャニ∞のLIVEに行った話。


つい最近、私は関ジャニ∞のLIVEに行った。

私自身はジャニヲタではないものの、周りの友達にジャニヲタが多いこともあり、これまでたくさんのジャニーズグループのLIVEに何度も遊びに行った。


しかしながら、コロナのせいだか関ジャニファンだった友人らがオタクをやめてしまったせいだかよくわからないけれど、5人になってからはLIVEどころかテレビですら関ジャニをちゃんと見る機会はなくなっていた。

最近はドラマでお見かけする機会の方が多くて友よをよく歌っていた時期以来歌番組に出ていた印象すら薄かったような…。(私の中での話です)



正直なところ、ジャニーズの中でも群を抜いて歌が上手いメインボーカルの渋谷すばると知名度も一般人気もダントツであろうイケメン枠錦戸亮がいなくなって今後5人でどうするんだろうなー、とある意味憐れむような気持ちで5人を眺めていた記憶がある。

表現はあまりよくないが、立て続けに人気メンバー2人が抜け、「置いて行かれた人たち」といったようなイメージが強かったせいであろうか。


まぁそんなこんなでお世辞にも良い印象とは言えないような5人への偏見を抱えていた最中、知人の誘いで関ジャニ∞のコロナ渦初の有観客LIVEにお邪魔することになった。

どこまで5人で持ち直してるんだろうな〜といった大変失礼で上から目線な感情で彼らのアルバムを聴きながら会場へ向かった。

余談ですが、5人になって初のアルバム本当に素敵ですね。
上手く言えないけれど、7人から5人になった人たちのアルバムじゃなくて5人の関ジャニ∞のアルバムとして仕上がっていてハズレ曲がひとつもなかった。

いい意味でアイドルのアルバム感0だけどアイドルらしさがしっかり生きていて、トンチキソングすらもなんだかお洒落に仕上がっていて、変わらない関ジャニ∞らしさもあるけどしっかりアップデートもされている、そんなアルバムで私はとても好きでした。


と、話が逸れたのでLIVEの話に戻します。



会場に入り、開始時刻が迫るにつれどこからか聞こえてくる「エイト!エイト!」という掛け声。
声出しありなの?と思わずキョロキョロ周りを見回してしまうあたりコロナ禍のエンタメに慣れてしまったなぁと自分でも思う。
後から知ったけれど、ファンの皆さんの声を事前に集めて会場内に流すことで、コロナ前当たり前だった「大歓声の中のライブ」というものが見事に実現できてしまうアイデアのひとつだったとか。

マスク必須、フェイスシールドも…なんていうコロナ禍ならではのエンタメ空間なのに、そんな世の中を忘れ去ってただ大好きな人たちと会える瞬間を心待ちにワクワクできる素敵な優しさだなと感心した。

そして、登場のRe:LIVEは圧巻だった。

会いたくても会えない、待っても待ってもどれだけ待ってもただ会うということが叶わなかった長い期間を経て、ようやくその瞬間を迎えられた双方の熱い思いがぶつかり合い爆発しているかのような会場のボルテージの上がり方が、言葉にできないほどすごかった。

近くの席にいた女性ははじまるや否や、ペンライトを大きく振りながら顔をぐしゃぐしゃにして泣き崩れていた。


長い長いトンネルの中、一体いつになったら光が差し込むかわからない真っ暗な中、この日をこの瞬間をみんな楽しみにずっと頑張ってきたんだもんなと、見ず知らずの女性の姿に思わずもらい泣きしそうになった。

そして会場に溢れるそんなファンの人たち全員の想いに彼らなりのエンターテイメントで応える5人の姿もとても印象的だった。

メインボーカルがいなくなった中で安定した歌唱力で4人を引っ張り支える安田くんは、私が知る安田くんよりも随分と痩せたように思えた。あの小さな背中で色んなものを背負って飲み込んできっと辛いこともたくさんあるでしょうに、それでもなんだかとても幸せそうで見ているだけで優しい気持ちになれた。

夜更かしなどバラエティ番組でカッコイイキャラとして扱われていないせいでつい勘違いしてしまうけれど、生で見たら「スタイル!!脚長!!目クリクリ!!」と毎度の如く彼はアイドルだということを再確認させられる村上くん。それはファンサか??と突っ込みたくなるような独特なファンサービスを振る舞いつつも、オリンピックでお馴染みの「凛」では涙を流して感極まっている一面も。あの姿は正直かなり刺さったなぁ。

相変わらずのファンサマシーンっぷりで、会場の丸山担の団扇を隅から隅まで捌く勢いで対応していた丸山くん。自分が今この場でできることならなんだってしてやろうと言わんばかりの彼のファン対応はただただ温かくて、みんなを笑顔にすることが大好きな彼の人柄が滲み出ていて、構ってもらったファンの方たちの反応も含めて見ているこっちまでほっこりした。

you本当に40歳??と思わず聞きたくなるほど美しくて変わらない幼稚さが愛くるしかった横山くん。たくさんの苦労と悲しみを乗り越えて「もう大丈夫。」と彼が心の底から思えるのが今なんだろうなと、そんな風に思えてしまうほど伸び伸びとあの4人と4人の空間に身を委ねている感じが微笑ましかった。

かっこいいのはよく知っているけど久しぶりに見るとイケメンに拍車がかかっていてまだまだ伸び代すら感じた大倉くん。昔はメンバーの隅っこや後ろにいる目立たないけどかっこいいイケメン的なイメージが強かったのに、いつの間にかグループの核となり柱となり頼もしくなったなぁと、オタクじゃなくてもそう感じるほど彼の存在は大きくなっていた。
最近はJr.や後輩のバックで大倉くんが支えているのをよくお見かけする。ただ、この人はステージに立つべき人間だと無責任な意見を言いたくなるほどステージがよく似合う完璧なアイドルだった。
本当に、ファンでもない私なんかが軽々しく言うべきことじゃないけれど。



アルバム曲や過去曲が良かったのはもちろんのこと、何よりも印象的だったのが彼らそれぞれの挨拶だった。

ただかっこいいことや綺麗事を言うんじゃなくて、ありのままの自分達の思いを語るその言葉の中には弱さもあって、人間味溢れる各々の言葉の紡ぎ方がとても良かった。

きっと私なんかには計り知れないほどのどん底を経験してどうしようもなく辛い夜は何度もあっただろうに、「関ジャニ∞でよかった」と胸を張って言える彼らは本当に強い。
たくさん泣いて苦しんで苦しんで、強くなるしかなかったんだろうけど。

偏見まみれの失礼すぎるほど勉強不足な状態で迎えた5人の関ジャニ∞のLIVEだったけど、私と同じように"今の"彼らをよく知らない人たちには是非一度足を運んでみてほしい。
テレビで見るのももちろんだけれど、人間味溢れるアイドルという彼らならではの魅力が1番伝わるのは生の現場であると確信を持った上で、私は全力で生の彼らをオススメしたい。

悲しみを乗り越えて、乗り越えたらまた試練が待ち受けていて、そんなことの繰り返しでも彼らは馬鹿みたいに明るい。何なら「もう一回こけてみたるわ!」と言わんばかりの勢いで前だけを向いて走り続けている。

関ジャニ∞は、こんな世の中でも人生悪くないなと思わせてくれるアイドルだった。

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