【EDH】そうだね、強めのEDH組んだね(レベル7、あるいは8-)
おはようございます。
今回は、レシピ配分を少し間違えた結果やたら辛い料理(デッキ)ができてしまった話を記しておこうと思います。
完成したレベルは恐らく7、ところにより8判定を下されてもおかしくはないかなー…… くらいの。
デッキを辛くしたい時、辛さ調節ポイント参考となる内容です。
はじめに:本日のメニュー
今回もいつも通りのレシピに従い、構築を始めました。
統率者は2022年に購入したくじの中から出てきて、面白そうなのでいつか組んでみたかったたこちらの御方……
4マナ4/4と25年前にしてはまともなマナ・レシオで、対戦相手に干渉する政治的な能力を持つ。
実にふんわりとした多人数戦向けのカバに見えます。えぇ、そう見えてたんです。
この時はまだ、このデッキの強さがあんな事になろうとは考えもしませんでした――
① 50枚のマナ
いつも通り、手持ちのストレージからマナを確保していきます。
青白緑で構築するのは初めてだったため、アンタップインする多色土地にも余裕がありましたし、埃を被って眠っていた《貴族の教主》や《花を手入れする者》などもいそいそと参戦しました。
アイスエイジ版《フィンドホーンのエルフ》や中文版《スカイシュラウドの要求》などからは「その辺にありました」感が漂っています。
ここまでで50+1枚。続いて②のテーマに移ります。
② 25~30枚の……?
ここで問題になったのが「テーマ」です。なにせMTGにおいてカバはマイナー種族。
カバ・テーマで固めようとするにも手持ちからでは《巨智、ケルーガ》くらいしか見当たりません。まぁせっかくなので入れましたが……
仕方がないので《Phelddagrif》の能力に注視していきます。
特に緑の、対戦相手の戦場へ能動的にトークンを送り出す能力は他にあまり見かけないタイプです。政治的にも利用できそうなのでこれを味付けの軸とすることに決めました。
まずはトークンで自分以外を殴ってもらえるよう《トレストの密偵長、エドリック》が入りました。
続いて対戦相手の生物数を参照する《中心部の防衛》は完璧に良さそうです。そうすると2枚でコンボになる生物を採用できるぞ……ここはテューンスパイクで決めよう。2枚サーチと言えば《歯と爪》も嬉しい。そうなれば……
こうなるともう止まりません。
どこまでが「味付け」でどこまでが干渉手段なのか、思い返してみれば完全に見失っています。
実際のところは写真1枚目、11枚のコンボ・カードが「味付け」の範疇でしょう。
しかしこの時は写真の29枚を「味付け」としたまま、次なる手順に進んでしまったのです、えぇ……
ここまでで50+1+29枚。残り20枚です
③ 13枚前後の政治的な部分
EDHならでは!と言ったカードたちが加わりました。
上から「コンボを守るカード」「妨害するカード」「カードを引くカード」で11枚。
打ち消しやドローは先程の手順の最後の方、1マナのカードたちの中にもあるので充分でしょう。
こうして、9枚が自由枠となりました。
……
……
……
…………もうお気付きのことと思いますが、この時点で②と③の配分が綺麗に、完璧なまでに入れ替わっています。
数字で示すとこうです。
② 11枚の"テーマ"
③ 29枚(18+11枚)の"政治的な部分"(コンボを守る/妨害する/カードを引くカード)
更に言うならば、この干渉手段のカードは《微小術師》に注目したせいで、1マナで構えられる物が優先して積み込まれました。
4人で戦う統率者戦においてコストの軽さは大きな武器となります。2マナしかない時に1マナが2枚なら2アクションできるのですから――
そして、自由枠でこのデッキは完全にオーバーパワーとなります。
④ 自由な枠
事の発端は②の途中で《コビトカバ》を探していた時の事でした。
カバで思い出したカードとして捜索し――結果的にコビトカバはついぞ見つからなかったのですが――その際に「あ、ちょっと面白いかも」くらいの気持ちで取り上げておいたビジョンズと近い古代のセット。
ストロングホールド出身のあいつです。
《侵入警報》を唱えます。
Phelddagrifが緑マナを払い、誰かの場にトークンを生成すると全クリーチャーがアンタップします。
※このデッキには、マナ・クリーチャーがたくさんいます。アンタップした生物から2マナ以上出るなら無限マナ。
しかしこのままでは単に対戦相手の場へ無限のトークンが出てしまうだけのため、別に勝ち手段が必要になりますね。
《縫合の僧侶》ならトークンを相手に押し付けることがそのまま無限ダメージへと繋がります。
《眷者の神童、キナン》はマナ・クリーチャーから確実に2マナ以上出るようにしてくれつつ無限マナの注ぎ先にもなります。また、キナンがいる状態でマナ・クリーチャーに《現実からの剥離》をエンチャントする事によっても無限マナが可能となりこれも楽しそうです!
さらに両方のキーカードがエンチャントなので《牧歌的な教示者》を、僧侶やマナ・クリーチャーを探すために《エラダムリーの呼び声》を追加しました。
後は……《緑の太陽の頂点》のそばにあった青い方と、特に何も考えずに《大オーロラ》が入って完成となりました。
⑤ カバによる死者はアフリカで年間2900人
ガーフィールド博士、実戦に出る。
卓レベル5-6!レディーゴー!
1戦目:侵入警報+フェイ荘の古老+僧侶無限トークン勝利
2戦目:中期戦の末、現実からの剥離無限マナから青頂点+偏執狂勝利
3戦目:6Tキナン経由無限マナからデッキの生物全部出して勝利
この時点でようやく、レベル6を完全に超越し7と戦えるデッキであると自覚します。
貴様のようなレベル6がいるか!!!!!!
では、一体何がいけなかったのでしょう?
各パーツで代用可能なルートが多く、コンボパーツ自体はデッキの14枚程に絞られています(11枚+キナン+剥離+侵入警報)
つまりこのデッキは
① 50枚のマナ
② 13枚前後の勝利手段群
③ 25~30枚程度の政治的な部分
④ その他自由枠(カバ)
で構成されているのです。おや……?
そうですね、普段の割合の②と③が入れ替わった形です。
【結論】つまりデッキのレベルを調節する場合は、②の枚数を調整するのが良いでしょう。
構成枚数が少なく、マナコストが小さくなるほど辛い味付け(レベルの高いデッキ)になりやすいです。
極端な話、そこ以外は妨害・サーチ・アドバンテージ獲得に全振りした最小で2~3枚のデス辛になる事もあるわけで……
軍拡は程々に。
今回の割合でも辛さは十分。レベル6を跳ね飛ばしてしまいましたからね!
最後に、タイムリーに見かけてそれなりに腑に落ちる感じのツイートを紹介して本日は閉店とします。
それでは皆様、良きEDHライフを。
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