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せどりのビジネスモデル

データサイエンスを駆使して独立開業を目指す、エリートサラリーマンせどらーのエリサラです。こちらのアカウントでは服飾せどりやEC、古着販売に関心のある方向けに私自身が服飾商品のせどり販売を行う上での気付き・考察を発信をしていきます。

私は現在副業として、海外からファッション用品を輸入し国内の二次流通サイトで販売しています。今回はせどりのビジネスモデルに関する考察と、私が現在のモデルを選んだ理由について解説します。

せどりビジネスの分類

せどりビジネスは基本的には商品の市場間の価格差を原資として、市場間で商品を動かすことで収益を得るモデルです。

例えば、一般的な商流ではメーカーから卸業者(仕切値)、卸業者から小売業者(卸値)、小売業者から一般消費者(小売価格)、二次流通市場(二次流通価格)と商品が流れていきます。

二次流通価格については一般的には小売り価格よりも安価に取引されますが、一部の限定商品等の希少性が高い商品についてはプレミアがついて小売り価格よりも高い値段で取引されます。

せどりビジネスを分類する際にはまずどの市場から商品を取得して(入口)どの市場で販売するのか(出口)という戦略を立てる必要があります。

その際、入口<出口の価格バランスが成立し、尚且つ目標とする収益=市場間値差×商品点数が確保できることを確認する必要があります。

それでは具体的に入口と出口の組み合わせによるビジネスモデルの例を考察してみます。

小売り→小売り

こちらは、小売価格で調達し小売市場で販売するモデルです。

例としては、AMAZON.USで調達しAMAZON.JPで販売する、QOO10等で調達した中国製品をAMAZON.JPや楽天で販売する等、国内外の市場価格差を利用した物があります。

このモデルの特徴として下記のような点が挙げられます。

①安定して調達可能で、大量に同じ商品を仕入れることが可能

②調達時に偽物を掴むリスクが小さく、品質が安定している

③同じ小売市場間の取引のため収益源となる価格差がつきにくい

④消費者から見て販売元の個性がわかりにくい

上記のような特徴から、このモデルでは商品管理システムを利用した無在庫での大量出品による薄利多売のビジネスとなることが多いです。

上手く回せられれば無在庫による低リスクで安定した収益をあげられますが、システムに依存することが多く、尚且つ個人のスキルが関係しないことから差別化が難しいモデルです。

小売り→二次流通市場

小売価格で調達した商品を二次流通市場で販売するモデルです。

二次流通価格は小売価格とは異なり、消費者の需要と供給で決まるという特性を持つため、稀に二次流通価格が小売り価格を上回る商品が発生します。本モデルではこうした商品を狙って取引します。

例としては、人気アイドルの限定アイテムをプレミア価格でメルカリで転売する、人気ブランドの限定アイテムをプレミア価格でヤフオクで転売する等です。

このモデルの特徴として下記のような点が挙げられます。

①プレミアの付くアイテムの供給が安定しておらず、調達にコストがかかる、もしくは商品調達機会が限定される

②プレミアがつくアイテムの目利きが必要で、専門知識が求められる

③社会的に必要とされるビジネスでないため、規制の対象となったり、正規取扱店やメーカーによる妨害を受ける

このモデルは基本的に人気の商品を買い占めることで供給量の一部を確保し、プレミア値で二次流市場に流すことで収益をあげます。

昨今ではマスク規制や転売防止策を施したライブチケット等、転売対策が進んでおり、転売に対する世論も厳しくなっています。今後さらに厳しくなることが予想され、事業性は悪化する見通しです。

二次流通→二次流通

二次流通品を調達し、二次流通市場で販売します。

二次流通の市場は新品の小売り市場と異なり商品の価格が明確でなく、需要と共有で決定されます。そのため、市場ごとの需給の差を利用して収益をあげることが可能です。

例としてはオフラインとオンライン間の需給差を利用して希少な古書を店舗で購入してオンラインで販売する、国内外の需給差を利用して海外アンティークを買い付けて国内で販売する等です。

このモデルの特徴として下記のような点が挙げられます。

①商品の需給を予測する目利きが必要となる

②入口と出口で異なる市場にアクセスできる必要があり、二つの市場の特性が異なるほど収益が大きくなる

③二次流通市場から調達するため、偽物のリスクを負うことになる

④顧客がアクセスできない市場から商品を届けられることが事業価値となる

このモデルでは二次流通市場で販売される商品の価値、真贋を読む目利き力、商品知識が必要とされます。

また、市場間のジャンプ力(特性の差)が収益の幅になるため、異なる市場へアクセスするスキルも必要となります。この市場間を行き来するスキルとして、調達先に関する知識、ローカル店舗へのアクセス可否、海外市場で取引できる語学力等があります。

このモデルでは中古品でもお金を払いたいファンがついている商品、古くなることで希少性が高まる商品等が向いています。また、価格が一見明確でないもの、例えばアンティーク製品等は目利き次第で調達価格と販売価格の差を大きくとることができます。

私は現在このモデルで海外から服飾雑貨を調達して国内二次流通市場で販売しています。

今後、このアカウントでは本モデルにおける商品調達先の選び方、商品の目利きに関する分析、将来的に独自にECサイト等によるサービスに移行するメリットや戦略などについて書いていきたいと思います。

※Twitterでは日々の販売状況や月次の取引実績などを公開していきます。

https://twitter.com/Om4H4SHsF15vFg8

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