見出し画像

個人的2023年楽曲10選

温かいままで冬を越せると思ってたらそんなこともなく、普通に激寒になった2023年ももう終わろうとしています。
今年もベスト楽曲10曲について書いていこうと思います。

2022年のものは以下。

良かった曲、というよりは所見のときにインパクトのあった曲や語りたいものがある曲、という感じになってます。
そのせいで偏りもあります。


ホワイトノイズ / official髭男dism

作詞作曲:藤原聡 編曲:official髭男dism
『東京卍リベンジャーズ』聖夜決戦編・天竺編 OP

3年連続で入ってくるofficial髭男dism。殿堂入りさせてないので環境ぶっ壊れ続けてる。

  1. この曲のすごいところといえば曲の構成の異端さでしょう。
    Aメロ→サビ→Aメロ→サビ→大サビ→間奏→ラスト大サビという後半にかけて盛り上がりどころしかない構成の仕方が天才すぎる。

  2. 大サビの歌い出しの「ヒーローぶった」の「ひいいいろおおおおお」が一昔前のニコニコで弾幕できそうなメロディなのも個人的な盛り上がりポイント。

歌詞も相変わらず作品に沿っていて素晴らしい。
前期の髭男の主題歌から「あの日誓ったリベンジ」を引用し目立つように配置するのも憎いけど、その後に「その名前を叫んでる」を入れることで「実写版の主題歌、SUPER BEAVERの『名前を呼ぶよ』から引用してる!?」ってなる。真偽は不明。

リベンジャーズは曲がめちゃくちゃいいだけにOP映像どうにかならん?っていつも思ってます。
このアニメブームに本編の切り貼りて。

月夜の道を俺が行く / a flood of circle

作詞作曲:佐々木亮介 編曲:a flood of circle

フラッドの新しいアルバム「花降る夜に不滅の歌を」の一曲。
フラッドの、佐々木亮介の生き方を強く歌っています。

逆張りをしてしまうし世間に認められないし世の中はつらいし、でも俺はやってやるぜ!っていう曲。

この曲、私の曲だ・・・ってなれるフラッドの歌詞がいつも好き。

でもフラッドはかっこいいし、みんなから人気だし僕とは全然違う。
知ってるよ、救いはない。バイバイ

THE SONG / ハンブレッダーズ

作詞:ムツムロアキラ 作曲・編曲:ハンブレッダーズ

好きだったバンドがBORUTOのOPをするってなって「人気バンドじゃん」って思ってCD聴いたらカップリングがこれ。
むしろこっちのがやりたかっただろ!ってくらい熱い曲でした。

「自分たちの曲はお前らのための曲だ」と歌うAメロ、「俺らの曲を聴け!」と強く歌うサビでハンブレッダーズの音楽や観客に向ける姿勢を再確認させてくれる。

韻を踏んだ言葉を繰り返すことで歌詞の印象はさらに強いものになっていく。
Aメロは偶数小節で韻を踏むのを繰り返すことで疾走感にもつながっていて聴いていて楽しい。

そして何よりギターがジャカジャカ鳴って、ドラムがドコドコ走っていくバンドサウンド。
僕はやっぱこういうのが好きなんだなってなる。

MV出したりフェスでやったり、やっぱりこっちがやりたい曲だったっぽい。

アイドル / YOASOBI

作詞・作曲・編曲:Ayase
『推しの子』OP

あまりにわーきゃーすぎる曲を選んでしまったけれどもしょうがない、ってくらいやっぱすごい曲。

『推しの子』劇中曲の「サインはB」はアイドル曲の手癖感をすごく感じました。
「サインはB」に限らず、盛り上がるための要素を詰め込んだ感は地下アイドルにもよくある。

イントロで「おい!おい!」、Aメロで手拍子、BメロはPPPHのリズム、サビでの折り返しで「フッフー!」、落ちサビはケチャ、ラスサビは転調、みたいな王道展開の曲。

「アイドル」は一見ハードで暗い曲に聴こえるが、実はこの王道展開で構成されている「王道アイドル曲」なのだ。

ですが、マイナーなコード進行、落ちサビ中の急な転調、ハードなシンセな音を織り交ぜたYOASOBIサウンド、そういった特殊性が相まって王道とは遠いハードで尖った曲に感じてしまいます。

王道盛り上がりとハードなテクニック、両方混ざったこの曲に誰もが目を奪われた2023年だったわけですね。

メロウ / 須田景凪

作詞・作曲:Keina Suda 編曲:Singo Kubota(Jazzin'park)
『スキップとローファー』OP

もう曲の良さとか語るのは疲れるし、そんなことより歌詞を見てくれ。

『スキップとローファー』はポジティブな少女、美津未と暗がりで屈折した少年、聡介のラブコメです。
表面上は誰にでも明るく接する聡介、でも他人を信用できずにどこかで線を引いてしまいます。
美津未は誰のことも信じ、心から明るく人とふれあい、友達を増やしていきます。
そんな姿に聡介は憧れと恋心を持っていく、というお話なのですが、そんなアニメの主題歌の歌詞を見てみましょう。

眩しくて眩しくて 僕は目を逸らしてしまう
青い温度の正体が恋だとしたら

青い温度の正体が恋だとしたら?????
お前のは!!
恋だよ!!!!!!!

軽やかに物語のコアエッセンスを端的かつ詩的に表現している曲に、僕も見惚れていた・・・。

OP映像のダンスも運動音痴な女子高生ががんばって踊ってる感があってすごくよかった・・・

ここすき

大人になると青春ものの良さがわかるようになりますね。恋愛もの見てニヨニヨしちゃう。

STARS / w.o.d.

作詞作曲:サイトウタクヤ 編曲:w.o.d.
『BLEACH 千年血戦篇-決別譚-』OP

一昨年くらいに対バンイベントに出てるから聴いたらハマった、バンドがまさかのBLEACHの主題歌になるとは。
有名バンドの対バンイベントにも呼ばれ勢いづいてはいるが、フェスではまだ小さいステージという、バンド界とお客で評価が合ってないのかなとは思います。

曲の話をしますとギターベースドラムの3つしかないストイックなサウンドでアニメ主題歌に耐えうる厚みを持っているのがすごい。
ブリブリに歪ませた音色でうねるリズムを弾くベースがノリの良さにつながっている。

タイアップだろうが3ピースにこだわる、強い思いみたいなのも感じられました。

飛天 / Ayase×R-指定

作詞:Ayase・R-指定 作曲:Ayase 編曲:Ayase・Rockwell
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』 OP1

しまった、Ayaseが被ってしまったぞ。

小学生の頃から好きなるろ剣に、大学生の頃から好きなCreepy Nutsに、最近好きになったYOASOBIとが組み合わさるとんでもないことが起きてびっくりしました。

ラップ調のご機嫌なAyaseパート、ゴリゴリのラップスキルを見せつけるR-指定パートで前のめりで聴き込んでしまいます。
そんな二人の掛け合いが平和な明治とその裏に流れている血の対比にもなっています。

ビートはYOASOBIサウンドが鳴り響くがYOASOBIではやらないようなメジャーな楽しいリズムがあります。

アニメにHIPHOPはあまり受け入れられてないなあとは思いましたが、そういう異色さもるろ剣らしさなのかもしれない。

個人的なある事情もあったりして、とても思い入れ深い曲です。

シェケナーレ / OCHA NORMA

作詞:児玉雨子 作曲:ANDW 編曲:中村瑛彦
『シャドウバースF』 ED2

まずはEDの映像を見てもらいたい。
そしてこれを朝10時に流れたのを想像してもらいたい。

アニシャドは1期の頃から女の子がかわいいという特色がありました。
続編のFでは女の子の数がパワーアップして帰ってきました。
最初はツンツンしていた女の子たちがどんどんと仲良くなっていきます。
しかもこれは通年アニメ。普通のアニメでは使えないくらいの尺を使って彼女たちが仲良くなっていく様と仲良くなってからを描いています。

そんなアニメが盛り上がったところでこのEDである。

ここのために毎週生きてる

最高としか言いようがない

かわいらしい振り付けを各キャラの服装や見た目に沿った見せ方をしていて、アニメ的に素晴らしすぎるダンスEDになっている。

曲もつかみから素晴らしく、全編通してずっとノリのいいテンションで進んでいく。
Bメロがサビにつながる落ちにもなりながら、独立した独特な雰囲気になっている。
「アイドル」のときにいった「王道アイドル曲」とは違う、いわば全編サビ曲のような盛り上げ方の曲といえるかもしれない。

映像も曲も楽しく初めて聴いたときから虜になってしまいました。
やっぱり映像込みで好きになっちゃうのがアニメ曲のいいところだよね。
そのせいでこのランキングもアニメ曲に偏りがちなんですが。

ソングオブザデッド / KANA-BOON

作詞・作曲:谷口鮪 編曲:KANA-BOON
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』OP

やっぱKANA-BOONの明るいだけの曲は最高。
Aメロのラップ調のパートもわかりやすく聞き取りやすい歌い方で「朝食にバーガー」「言ってろバカ」などわかりやすく明るい上に韻を踏んだワードを並べているのが楽しさに拍車をかけています。

OP映像は最後まで完成しないというハプニングもありましたが、いざ完成してみたらクオリティがすごい。
ゾンビといえばダンスだろ!はわかるのですが、スリラーとも違うKANA-BOONらしいノリの良さを押し出していて素晴らしかったです。
一瞬写った鮪のコスプレも愛を感じてすき。

ここ鮪

KANA-BOONは空中分解しちゃったけど、それでも僕らは(明るい展望を)願っているよ。

クラクラ / Ado

作詞作曲:meiyo 編曲&演奏 菅野よう子×SEATBELTS
『SPY×FAMILY』Season2 OP

すごいメンツに曲作らせて、すごい人に歌わせて、すごい人にOP映像を作らせたスーパーアニメオールスターズ。

曲の展開に合わせてAdoの歌の表現も変わっていくのがAdoの歌い手としての凄さを見せつけられる。

そして何より映像もいい。
絵コンテ演出はパプリカや犬王の監督、湯浅政明さん。昔のしんちゃんの劇場版でアニメーターとしかしてたベテラン超天才クリエイター。
なに食ったらスパイファミリーを見てロイドが空中で紅茶を注ぐ絵面を思いつくんだ??
冒頭の変な歩き方はサザエさんオマージュなんかな?と思ったりもした。

天才にしか供給されない栄養素があるともされている

個人的なすきポイントは食卓に料理を運ぶのにボンドをまたぐロイドさんのカット。自由に動くボンドとそれにあわせるロイドが自然に演技しているアニメーターの腕が光るカットだと思う。

ロイドの動きとボンドの往復のタイミングがバッチリ合っている

おわり

今年はワーキャーな曲が多くなったうえに映像込でのコメントが多くなってしまいました。
それくらいアニソンやアニメタイアップが強くなっている証拠なんだろうなと思います。

全国のTSUTAYAが潰れ、ついに渋谷のTSUTAYAでもレンタルサービスが終了し、音源を集めるのがお手軽でなくなりました。
ツタヤディスカスに加入したのですが、店舗で新販売コーナーを見たりとか棚をダラダラ眺めたりする曲の探し方かできなくなってちょっと不便だし気合を入れないとCD集めれないのはなれないなって思ってます。

今の会社が平日夜のライブに行きづらくてライブに行く頻度がめちゃ落ちてるのが悩みです。
フェスも規制は撤廃されたけど、走り回るのは禁止されるし。

音楽自体はいい方向に進化し続けているのに、音楽の楽しみ方はあまり良い方に変わってないなあと思う2023年の年の瀬でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?