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続・『ウロサキ』になるまでのお話。

こちらの記事の続きです。

前回の記事でちゃんと触れていなかったので、ちょっと話をさせてください。
僕のメンタルが快復したというのは『ファンタズムセブン』を訪れて決定的になったのは事実ですが、数か月の間、色んな所へ一緒に行ってくれていた古くからのゲーム仲間『いつメン』の皆、Boothで何も知らず質問をする僕に、懇切丁寧に教えてくださったクリエイターの方々のおかげでVRChatの世界を楽しむことが出来、快方に向かったというのが実際のところです。
いくらお礼を言っても言い足りません。

さて、『ファンタズムセブン』の話をします。
『ファンタズムセブン』というのは界隈で著名なVRChatter『リーチャ隊長』さんと『VR蕎麦屋タナベ』さんが始めたイベントで、VRChat界隈のクリエイターの皆さんが提供した何かしらを、ワールドクリエイターのタナベさんが構成して作り上げた奇怪なワールドを楽しむというものでした。

既に事前情報をTwitterでキャッチしていたので面白そうだな…というのをぼんやり思っていた僕は、イベント開始当日休みだったというのもあって、開会式の様子をYoutubeで確認して、その足でパブリック化(いわゆる一般公開)されたファンタズムセブンに向かいました。

ありとあらゆる創作を詰め込んでVRの世界に現出した、歪な奇祭。目に痛いほどの原色がそこらに煌めき、寿司の花が咲き乱れ、ペラペラの犬が空を飛び、揚げ物が駆けずり回る。奇怪な宣伝ソングを発信し続ける宣伝トラックが次元を超えて飛び交い、壁から突然現れては何にも知らない訪問者を轢いている。唖然としながら爆笑し、僕はこの世界に魅了されました。

「あぁこんな事やっていいんだ…」

狂気とか奇祭とか、(製作者側が多分に望んでいるところもあると思うんですけど)散々な言われようをしている『ファンタズムセブン』ですが、多数から集めたパーツで一つのワールドを作り上げるというイベント、僕は今でもこれこそが多数による世界創作の骨子である、と考えていて何てスゴいイベントなんだ、と非常に感銘を受けたのをよく覚えています。
このバツグンに怪しい雰囲気とビジュアルのインパクト、なんか知らんけど流れてくるイイ感じの曲という、良くミックスされた毒気と満ち溢れるエネルギッシュな何かにあてられて、毎日通うぐらいハマってしまうわけです。冗談じゃなくて本当にイベント開催期間中毎日来てた。

#ファ日参 とかいうハッシュタグ作ってまでやってたのでちょっと異常なぐらいのハマり方ですね。

この時、新世界エリアで流れているイイ感じの曲にガツンと頭を殴られたような衝撃を受けて、HUBエリアに追加された使用されている音楽一覧のタイトルを片っ端から検索し、PHAZEの『Mx.BlackBox』に行きつくわけです。この時めちゃくちゃ嬉しかったな…

PHAZEに関してはこの後、ファンタズムセブンで行われた企画『VRCアーティスト持ち歌シャッフル大会』の配信を生で見てライブに感動した結果、セッション配信に通うようになって、その内に推しとして熱狂的に追っかけ回すようになるんですが、またそれは別の機会に。いやマジで別の機会にしないと記事が長くなり過ぎる。

悪役結社ヴァリアールのイベントに参加したのも、ファンタズムセブンきっかけでした。この頃、悪魔っぽく改変したくろなつをメインアバターにしていたのが行ってみようかな、と思った理由です。

以前からワールド巡りの定例会で関連ワールドをいくつか回らせていただいてたんですが、ライド型ワールド『ヴァリアライド』でハマってしまって、ええいままよ!と参加してしまいました。
こういうイベントに参加するの本当に初めてだったので、何もかも新鮮でした。プライベートではコミュニケーション強い方ではないのでめちゃめちゃ勇気要った。でも勇気出してよかった。ほぼ喋れてないんですけど。

ヴァリアールさんのイベントはこの後何度か参加させていただきましたけど、愉快で楽しいし何より技術的な意味でスゴいので、行ったことない方はおススメです。皆さん初心者に優しいし。ヴィランショー最高。

『ファンタズムセブン』が自分にもたらした最も大きいものは、自分の中の何か腑に落ちなかった部分を肯定されたような気がして、頭でっかちに考えずに何でも楽しんでみよう、という今まで出せていなかった自分の一部、前向きにポジティブに楽しめるエネルギーに満ちたウロサキ、というキャラクターが出てきたことだと思います。
今まで抑え込んで無視してきた自分の一部が、自分を引っ張り上げるパワーを持っていた、っていうのは何せちょっと出来過ぎな話ではあるんですが。

何にせよ、VRChatで顔も知らない他の人達とコミュニケーションを取る最初のきっかけになった、本当に大元はこの『ファンタズムセブン』というイベントを通してのものだったのです。

こうしてVR世界を歩くウロサキという人が出てきました。
今日のウロサキになるのはもう少し先の話ではあるのですが、今回はこの辺で。

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