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豆腐を買いにどこかへ。❷

スーパーどころか自宅に戻るにももう簡単に戻れない場所に船は進んでいく。
日が暮れ時は目を閉じる前みたいな何処か静けさがある。説明も減り寡黙。

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ここから先は暫く平凡な風景が続く。
途中で川岸を行き交う人と手を振り合う。


こんにちはさようなら。
一期一会の不思議な儀式。


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堀川には多くの橋が架かるけどそれぞれ個性的。

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下からじゃないとこの橋の古さもわからなかった。

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この船旅のメインと言える松重閘門(まつしげこうもん)閘門は水位差のある水路を繋ぐ門。今は利用されてませんが、堂々とした佇まいは見ていて飽きない。

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建築物としては日本で2番目に古い橋だったかな。アーチの横からニョキって出ているデザインも斬新。ヨーロッパ建築の模写かな。

揺られながら川を上るけど、自分は自分とは一緒に住めないなぁ。だって、相手が豆腐買いに行くよって出かけていつまで経っても帰ってこないし、軽装でふらりと出掛けていたら正直不安がよぎる。


あゝだから自分はこの人生なんだなぁ。


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あっと言う間に目的地。
見慣れた場所だから不安は無いけど、自宅から随分離れたなぁ。

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向こうからこうしてやってきて、船旅の仲間もそれぞれ次の目的地に。

さよなら。

自分はこれから豆腐を買いに行くよ。




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