![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77652133/rectangle_large_type_2_6e13bd735b301c0312717ab11ef72385.jpeg?width=800)
ガランとしていた春
ある記事にひんやりした気分になる。
こちらに越してきた途端に流行り病で、
外出もままならず、
ストレスから体調も崩していた人が
弱音を吐く。
あまり親しくも無いし、
むしろ目の前で透明人間にされていた感だったから
どうしよう?と悩む。
まあ大変だろうな、
自分なりに何かできればと。
当初あれこれ街の様子を聞いてくる。
大体をお伝えする。
スーパーやローカルルールなど。
そしてこの流行り病気についても。
病院に行くべきかとか悩んでいそうだった。
緊急先の電話番号情報を送る。
自分が知る良いお医者さんばかりだ。
職場の関係で知りえる流行り病についての情報を渡す。
あの当時は滅茶苦茶な情報も多かった。
マスクが無いと嘆いていたので、
余るマスクが有る事をそれとなく連絡しておく。
外の景色も殆ど見れないから、と言う。
そこには「あなたは自由気ままでいいな」という責めを感じた。
![](https://assets.st-note.com/img/1651482141313-2gPXJpaFTe.jpg?width=800)
職場の桜や
ガランとした空港や駅の写真を送る。
世の中こんな風だよ?と。
皆いないよ、と。
皆我慢しているよ、と。
![](https://assets.st-note.com/img/1651482306316-Fvu66L7Avk.jpg?width=800)
押し付け無い程度のエールを送るが、
その人の美意識にそぐわないのか
周りに辛い辛いと言うけど、
エールは発信者を選びたいのだろうか
途中から寄越すなニュアンスを読んで止めた。
案の定
「こんなエール来ました感激」と
垂れ流す情報は
発信者が人気者だけ。
もう
「あなたは要りませんこの世には」
なんだなぁと。
元々どうしていいかわからない相手だったから
そっと離れてしまった。
人付き合いを自分の感情や損得だけで
動く人がいて
そこは自分のプロデュースという
いたく冷静さがあって
知る限りの笑顔もおちゃらけも真面目さも
全部嘘に見えてしまう。
そこに適当に乗っかれるほど自分は擦れてない。
電車は混雑していて
お店にも沢山の人を見る。
元の生活に戻りつつあるけど
あの不毛な気遣いはもうしなくていい。
すこし進んだんだなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?