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漫画家ミライ会議延長戦 ウェブトゥーンの質問に答える!(1/2)

こんにちは!コピンコミュニケーションズジャパンのハツミです。弊社コピンは、最近話題のスマホで読める縦スクロール漫画、WEBTOON(ウェブトゥーン)の制作会社です。

弊社コピンは、先日ナンバーナイン様主催で開催された漫画家ミライ会議にて『韓国WEBTOONの制作現場最前線』というテーマで、登壇させていただきました!ご視聴いただきました皆様、アーカイブ動画を見ていただいた皆様、当日コメントをくださった皆様、誠にありがとうございました!

▲当日のアーカイブ動画

ミライ会議当日は、放送中にWEBTOONに関する様々な質問をいただいたのですが、時間の都合上、お答えできなかった質問もございましたので、本noteではミライ会議延長戦と題しまして、いただいた質問に回答してまいります。

皆さんの質問をさらに深堀りして聞けるよう、本noteでは当日ミライ会議にも登壇していた弊社代表花宮に、私ハツミがインタビューするという形式で書かせていただきます。

また、非常に多くの質問をいただきましたので、noteで2回に分けて公開いたします。WEBTOONに興味のある皆様、ぜひご覧くださいませ。

>> Part 2はこちら<<


ハツミ:ということでよろしくお願いします!

花宮: よろしくお願いします。


Q1.キャラデザインはどの段階で考えますか?

花宮: これはネームの前段階ですね!キャラデザなど、作品の世界観を作りこんでから、実際の制作に入っていきます。

ハツミ:原作が既にある場合の作品をWEBTOON化するときなども同様ですか?

花宮: そうですね。その場合も原作者様のキャラクターイメージがある場合は、それをいただいてから制作に移ります。


Q2.作画スタッフの見つけ方

ハツミ:質問者様の意図として、日本では作画ができるとなると、「だったら自分で漫画描くわ」という人も多いので、人材が見つけるのが大変そうとのことです。この辺は弊社はどうしているのですか?

花宮: これは頑張って見つけます(笑)

ハツミ:頑張って…(笑)

花宮: これは、まだWEBTOON制作のイメージなどが認知されていないことも原因だと思っています。

ハツミ:WEBTOON制作はスタジオ制ですもんね。

花宮: そうです。コピンでも、ネーム、作画、背景、着色など各工程にわけて専属のプロが作成するスタジオ制をとっていますが、このあたりがあまり知られていないので、作画家さんも踏み出しづらい状況だと思います。

ハツミ:WEBTOONは、なぜスタジオ制なのですか?

花宮: まずWEBTOONは基本的にフルカラーかつ、50-70(多いときは100以上)コマ程度での週刊連載が基本ですので、クオリティを保ったまま、その納期に間に合わせるためにはチームでの作業が必須になります。漫画家さん一人でできなくもないですが、絶対に体を壊します…

ハツミ:なるほど(笑)

花宮: あとは、WEBTOON自体の認知度が増してくれば、漫画家さんたちもウェブトゥーン描いてみようかなとなると思います。チームで作業するメリット、WEBTOONにしかない魅力等が認知されていけば、向こうから興味をもってもらえるようになってくると思います。そのためにコピンも良い作品を作っていけるよう頑張ります!


Q3.WEBTOONを早く描く秘訣はありますか?

花宮: 早く描くという技術の向上には限界がありますので、韓国の制作では、3D背景を用いた作画や、AI着色など、様々な技術を取り入れて、なるべく作業を効率化するようにしていますね。

ハツミ:となると、デジタルであることは大前提ですね?

花宮: そうですね。だからといって、全て3D背景ですべて効率化すればいいという訳でもないので、作品の見せ方とのトレードオフになるかと思います。


Q4.ローカライズする際は、どの辺まで要望を出す?

ハツミ:読者のために補足させていただきますと、WEBTOONは世界配信が紙媒体よりも容易です。そのため、弊社でも世界配信を前提に制作しております。そして、世界配信される際に、セリフの翻訳や、世界観の調整(例えば、作品で登場する外観を配信国の景観にするなど)を行います。これをローカライズと言います。

花宮: 説明ありがとう。このローカライズには、どのプラットフォームで作品を配信するかなども関わってきます。

ハツミ:プラットフォーム側で翻訳をしてくれるところもあるんですよね?

花宮: そうです。その場合は、プラットフォームのローカライズ基準に依拠する形になりますので、基本的にお任せです。しかし、どうしても細部のローカライズにまでこだわりたいというのであれば、別途その配信国用のデータを用意して納品できれば、こだわってローカライズするということも可能だと思います。

ハツミ:要は、どこまでこだわるか、どこまでコストをかけられるか、なのですね。


Q5.WEBTOONスタジオの未来はどうなると思いますか?

ハツミ:いきなりどでかい質問きました(笑)

花宮: 間違いなく国内のWEBTOONスタジオは増えてくると思います。制作は分業が基本ですので、作家さんを抱える芸能事務所みたいな形で、どんどん増えていくんじゃないですかね!

ハツミ:なるほど、個人作家さんというより、スタジオが増えるんですね。

花宮: 個人作家さんも増えます。しかし、世界配信するとなると、配信のノウハウや、さきほど話したローカライズのノウハウなども必要になります。なので、WEBTOONを描く作家さんが増えるにつれて、制作スタジオも増えていくのではないかと思いますね。

ハツミ:なるほど・・・!

花宮: いま売れてるウェブトゥーンはほとんどが韓国のウェブトゥーンなので、この数年以内に国産ウェブトゥーンで大きなヒットが生まれれば、日本のウェブトゥーンもっと盛り上がると思います。なので、いまが正念場ですね!


Q6.WEBTOON漫画家のスケジュールを教えてください

花宮: スタジオ制の場合、基本的にスケジュールに沿って働きます。それとチーム制作なので、前後の工程を考えた上での作業時間になるかと思います。

ハツミ:基本的には、週刊連載の納期ベースですか?

花宮: そうですね。ですが、分業制のいいところとして、前工程の人は先行して次の話の作業に入れます。なので一話制作中に、二話のネーム作画家さんが先行して作業できることもあります。そういった点も考慮しながら、スケジュールをコントロールしていく感じですね!

ハツミ:それは各個人が行うのですか?

花宮: それを行うのがWEBTOONにおける編集者です。前後の工程を加味したうえで、各作家さんの締め切りを管理し作品を整えていくので、相当やりがいのある仕事ですよ(笑)


Q7. WEBTOON制作の各工程は何名くらいいるのですか?

花宮: 基本的には各工程一人です。ただまれにハイクオリティ作画の作品などは、着色の工程に2-3人いるという場合もありますね。

ハツミ:うちの場合だと、1作品につき何名くらいですか?

花宮: コピンだと、1作品当たり3-6名くらいですかね。従来の漫画のように、ネーム、キャラ作画、背景まで一人で全部やるという作家さんがいる場合、その作家さんに加えて、着色担当者、後補正担当者で3人という体制になります。一方で、原作、ネーム、作画、背景、着色、後補正でそれぞれ担当者が異なる場合は、6人くらいで1作品を作っていますね。

ハツミ:一人で全部やるというのは相当ハードなんですね(笑)

花宮: コピンの制作チーム長は、一人でWEBTOONを連載していた過去がありますが、そのときは地獄だったと言っていましたよ(笑)

ハツミ:クオリティを保ちながら、作家さんを守るために分業制になっているんですね…。


>> Part 2に続きます<<



弊社コピンでは、世界に届く日本産のWEBTOON制作に日々励んでおります。「我こそは、世界を轟かすウェブトゥーンメーカーになる!」という志の方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。

作家様、編集者様、グラフィックデザイナー様、CGアーティスト様、とにかくウェブトゥーンを描いてみたいクリエーターの方々のご連絡お待ちしております。

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