神保町花月閉館

現在転職のはざまでニート生活満喫中のわたくし、ツイ廃に拍車がかかっております。

今日もいつものようにTwitterパトロールをしていたところ、寂しいニュースが飛び込んでまいりました。

神保町花月が閉館するそうです。悲しい。

私の神保町花月の思い出

私はもともとお笑いがめちゃくちゃ好きで(好き具合で言ったら日本の弁理士で3本の指に入る。多分。)、神保町花月にも色々なライブを見に行ったのですが、ダントツで印象に残っているのはウーマンラッシュアワーのトークライブです。

私が弁理士試験の受験勉強を始めたのは2013年の秋。2013年はウーマンラッシュアワーが東京進出、THE MANZAIで優勝した年です。当時の私は、持ち前のノリと勢いで弁理士試験の勉強を始めたものの、想像以上の厳しさに出口の見えないトンネルに迷い込んでしまったような気持ちになっていました。

そんな時、ちょうど東京に出てきたばかりのウーマンラッシュアワーのトークライブが神保町花月で開催されると知り、私は息抜きにと見に行きました。

明日からもまた頑張ろう、と思わせてくれた

もう、めちゃくちゃ面白かった。漫才だけじゃなくてトークもこんなに面白いのかと。これは芸人さんとしてはよくないのかもしれないけど、村本さんはめちゃくちゃ努力が見える人。東京に出てきて、売れたい、漫才で日本一になりたいというような鬼気迫るものがありました。一方の中川さんは、もう、あのまんま(笑)よくステージ上でも村本さんに怒られていましたが、ほどよく力が抜けていて、お二人のバランスが絶妙でした。

ライブの帰り道、「あー楽しかった^^」と思うと同時に、「明日からまた勉強頑張ろう」と思いました。私は頑張っている人を見ると触発されて「私も頑張らなくては!」と思うタイプのようです。その時、このライブに行くことを月1の楽しみにしようと心に決めました。

神保町花月から∞ホールへ

THE MANZAIで優勝してからは特に、トークライブのチケットが即完売することが多くなりました。私もチケットが取れず、泣く泣くあきらめたことも。もう神保町花月のキャパでは小さすぎることはファンからみても明らかでした。そして2014年の秋ごろから、トークライブは神保町花月ではなく渋谷にあるよしもと∞ホールで開催されることになりました。「SHIBUYA ウーマンラッシュアワー109」です。毎月第4日曜日の夜。第4日曜日は朝から水道橋にある予備校で講義を受けて勉強し、夜になったら渋谷へ移動してライブを見るのが私の唯一の楽しみでした。

神保町花月から比べるとかなり客席数は増えたものの基本は満席で、立見席まで売り切れていることもよくありました。客席からは黄色い声が飛び、もはやアイドルのようでした。お二人は劇場の漫才の出番(しかも6ステージとか!)の後にトークライブということが多かったので、よく村本さんの声はガサガサに枯れていました。「あの番組に今度出ます」、「レギュラー番組が決まりました」、「本を出します」、、、たくさんのうれしい報告を∞ホールで聞きました。ウーマンラッシュアワーはどんどんスターになっていきました。

一方の私は、2回目の短答試験も合格点に1点足りず涙をのみました。どんどん進化して結果を残すウーマンと、いつまでも短答試験すら通らない私。勝手に比較して、落ち込むこともありました(いや、わかってる。気持ち悪いのは。でも言わないでおいてください。笑)。

勝負飯はハンバーグ

ある時、ライブのあと中川さんとお話をする機会がありました。サインをしてもらおうと思ったのですが、色紙とか、適したものを持っていません。「ボロボロの本ですみません」と私は四法対照(弁理士受験生がみんな持ってる法文集)を差し出しました。

中川さんは私の四法対照を見て、「めちゃくちゃ勉強してるやんか!この本なに?」と聞いてきました。私は働きながら国家試験の勉強をしていること、5月に試験があること、今まで2回落ちていて次が怖くて仕方ないことを話しました。

すると中川さんは

俺たちも3回目でTHE MANZAI優勝できたからなあ。あ、試験の朝はハンバーグ食べていったらええよ。最初の2回はかずちゃん(中川さんの奥様)が勝負に勝つ!でとんかつを作ってくれたけど、3回目はハンバーグやったよ。今年は朝ハンバーグ食べていったら、いけるんちゃうかなあ。頑張ってー!

そう言って、握手をしてくれました。めちゃくちゃうれしかったし、絶対今年は受かろうと思いました。それ以来、私の勝負飯はハンバーグです。短答試験の朝も、論文試験の朝も、選択免除のために受けた応用情報試験の朝も、口述試験の朝も、転職の面接の日も、私はハンバーグを食べました。正直ハンバーグはそれほど好きではないので、そういうときくらいしか食べませんw

月1のトークライブが終了

2017年、「SHIBUYA ウーマンラッシュアワー109」が終わりました。いやー、悲しかったし、心にぽっかり穴が開いたような、「私はこれから何を楽しみに生きればいいのか」みたいな気持ちになりました(大げさではない)。

最後のライブで確か村本さんはこんなことを言っていました。

ここに来てくれるお客さんは、みんな僕たちのファンであたたかいから、よく笑ってくれる。やっててとても気持ちいいけど、ここで満足していたらウーマンラッシュアワーはもう一つ上のステージにいけない気がするから、月1のトークライブはやめます。

売れてもストイックな姿勢は変わらなくてさすがだなあと。一方、当時私は短答試験、論文試験必須科目、応用情報試験に合格し、残すは最後の口述試験のみとなっていたため、「弁理士受験生として最後の試験くらい、ウーマンの力を借りずに頑張りぬけ!」と神様に言われているような気がしました。

そして2017年11月、私は弁理士試験に最終合格し、約4年に及んだ弁理士受験生生活に幕を閉じました。

最後に

神保町花月の話が、ウーマンラッシュアワーの話になってしまいました(笑)。つらい思い出も楽しい思い出も半分ずつくらいの神保町花月、閉館前にもう一度行きたかったな。ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?