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名古屋【最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。】名古屋パルコ パルコギャラリー(西館6F)

会期:2021年2月13日(土)~2月28日(日)
場所:名古屋パルコ西館6F パルコギャラリー
   地下鉄 名城線 矢場町駅より徒歩10分程度
休館日:2/17(水)
開館時間:営業時間は館に準ずる ※最終日は18:00まで
滞在時間:約30分間
作品規模:小規模
観覧料:一般/800円・ミニ本付チケット/1800円(e-plusより引用)
※一部公式HPより引用

最果タヒが美術館で展示すると聞き、
横浜美術館まで飛んで行ったのは2年前。
まさかその展示が名古屋でみられるとは。

矢場町駅から直接PARCO東館B1Fに入り、
直接西館に渡ってエスカレーター6Fへ。
(あれえ、前って7Fとかじゃなかったっけ…)

フロアの結構奥まったところにありました。

早速、入場。

ミニ本いただきました!やったー!(家で撮影)

横浜の展示のときよりもモビールの規模は小さくなっていましたが、
作品数自体がふえていました。

名古屋会場限定の文字もあるみたいです。

会場自体は本当に小さいのですが、何度も読み直したりしていると
30分くらいは楽しめます。

文字が体を表す、文字が身体を避けていく、透ける、回る、踊る。
文なんてとくに文脈に左右されやすいですから、
動くモビール展示はあっという間に目の前の一文が
意味をどんどん変えていって面白いです。

詩の刹那性を増幅させる表現に取り組んでいることが伝わり、
可能性を感じました。

展示のあとがきにかいてある言葉がすごく良くて、
展覧会は「その人のwikipedia見て~ルーツを調べて~考え方はこうで~」
と作者側の立場になって考えてしまいがちですが、
「そうでした、展示会は私のなかにある価値観で作品と対峙してもいいんでした」
と思い出しました。

この言葉たちは、時間をかけて何度も読み直したり、
何度読んでも「まだ分からないな」と放置しておいたものを
年月経ってからまた手にした時、
少し理解できるようになったり、別の解釈ができるようになったり。

人生における物差し、メジャーみたいな役割だと思います。
感想をほかの人と共有してみても、面白いかもしれませんね。

この展示されていた言葉のように、
愛も、恋も、星も、花束も、死ぬことも、生きる事も、掃除も、洗濯も、
この世のもの全部、一定の感情で通り過ぎれたら
もっと楽に生きれるんだろうな。

でも生きる面白さって、感情の動きにある。
感情が強い揺さぶられをするほど、人生は面白くなる。
(と言い聞かせている…強い感情を伴いつつ生きるってホント大変…頑張ろうね…)
感情を揺さぶりきったところに、
どうか生きやすい世界が見えますように。

西館7Fの飲食店「ビジュレ プリゾンテ パー ア・ヌーパリ」で
コラボメニュー「最高密度の青色ゼリーボトル」購入できます。
これまた綺麗。楽しかったあの夏と、子供のころ嬉しかったさくらんぼと…色々思い出して、3文字で表すと、エモい。
(こんな平たい言葉しか出てこなかった…苦笑)

詩のコースターもついてきます。

美術品のように見た目が華やかだの美しいだの、そんな事はないけれど、
美しいメッセージが受け取れる展示です。
お近くの方はぜひ。

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