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20200909_比べたら負けの意味

自分は割となんでもそつなくこなし、大体のことは平均以上できる。
そんな自分に優越感を感じたりもするが、同時に、とびぬけたことがないという点でつまらない人間だなと思ったりもする。

だから、人と比べて自分が劣っているなと感じることが久しぶりだった。

一緒に仕事をしている年齢的にも社会人経験的にも少しだけ年上の、とてもやさしい先輩がいる。
その先輩は、努力家で、割と何でもできる。
正直に言うと、自分と少し似ているところがある(と私は思っている)。

経験が自分より多いのだから、能力や実力も上なのは当然と言えば当然なのかもしれない。
でも哀しいかな、自分に似ている人間というのは、妙に意識をしてしまうようである。
先輩と比べて自分のダメなところがあからさまに浮かび上がって、嫌気がする。落ち込む。なんであんなに仕事が早くて、期待を越えてくるのか。

この経験から、物事が人よりもうまくできない、いわゆる「要領の悪い」という認識のある人は、かなり苦労しているんじゃないかと思った。今更だけど。
これを日常で感じ続けるのは、結構キツイ。

でも同時に気付いてしまった。
普段、「比べられる」側にいる割合が多い自分としては、私を比較対象として落ち込んだりしている人たちのことを、そこまで考えたことがない。
いや、考えたあるのはあるのだが、結局、その気持ちを完全に理解できたためしがない。

きっとあの先輩も、私が落ち込んでることなんて考える時間などなく、その時間全て仕事に全力投球しているんだろう。(そしてまた差が開く)

そう考えると、「比べたら負け」の本当の意味が分かってくる。
私が比べて落ち込んだりしている時間で、相手は前に進んだり、休憩して英気を養っているかもしれない。
つまり、比べているという時間を無駄にしているという点で、負けなんだ。

多くの人が言うように、結局は日々、自分自身との闘いだ。
昨日の自分に、今日の自分はほんの少しでも誇れるような人間になっているだろうか。

今日のところは、この気付きを得られたことで、微々たる誇りは新たに生まれたかもしれない。

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