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22-23シーズンまとめ!さらばズラタン・イブラヒモビッチ

Ciao!ドドン小西です。欧州各国リーグや各コンペティションが終了。特に主要欧州コンペティションでイタリア勢が決勝進出を果たすなど「Calcio is back」なんて声が大きくなってきました。イタリア勢すべてが決勝で敗れるというのもまたイタリアらしい。

さてセリエAはエラス・ヴェローナとスペーツィアとの残留プレーオフをもって全日程が終了しました。
ミランの22-23カンピオナートを振り返っていきます。

成績発表

セリエA

Milan 4 ー 2 Udinese

4位 : W20-D10-L8, 70p (平均獲得P1.84)
ホーム : W13-D4-L2, 43p
アウェイ : W7-D6-L6, 27p
得点 : 64 (平均1.68) 失点: 43 (平均1.13)

(参考)
21-22カンピオナート
スクデット獲得 : W26-D8-L4, 86p
ホーム : W12-D4-L3, 40p アウェイ : 14-4-1, 46p
得点 : 69 失点 : 31

昨シーズンよりアウェイでの敗戦が5試合多く、全体の失点も12増加
ユヴェントスに▲10pの処分が科されなければUCL圏には入れなかった

コッパ・イタリア

Milan 0 ー 1 Torino

シャルル・デ・ケテラーレをトップに起用するもアグレッシブでフィジカルなトリノの守備陣に歯が立たない
トリノはエリア内に密集することでシャルルにとって難しい状況をつくりだした

中盤はハードに戦いマンツーマンでプレーする非常にアグレッシブなチームに対してビルドアップで崩していこうとするが上手くいかず

77分にジジが2枚目のイエローで退場してかえって引きこもったトリノを崩せず
114分アドポに決められ万事休す

スーペルコッパ・イタリアーナ

Milan 0 ー 3 Inter

2023年1月にサウジアラビアの首都リヤド、キング・ファハド国際スタジアムで行われたスーペル・コッパイタリアーナ

10分にディマルコ、21分にジェコそして77分にラウタロにトドメをさされて完膚なきまでにたたきのめされるミラン
22-23シーズン最初のタイトルは昨シーズンのコッパ・イタリア王者のインテルが獲得

チャンピオンズリーグ

Milan 1 ー 0 Tottenham
チェルシーには完敗するもGS2位突破
準決勝はデルビー・デ・ミラノ

最後にビックイヤーを掲げた06-07シーズン以来、16年ぶりとなる決勝進出
をかけてインテルと激突
UCL準決勝でのデルビー・デ・ミラノは02-03シーズン以来20年ぶりということで試合前からボルテージは高かったが、残念ながらインテルには歯が立たなかった
まだまだミランが欧州のトップに君臨するには時間がかかるだろう

ラインナップ

ミランの要はメニャン、レアオ、ジルーだった
そのメニャンの離脱によりビルドアップでの優位性を失い、ディフェンスラインは下がった
メニャン離脱による攻守での修正を余儀なくされたピオーリが捻り出した答えが3バックの採用だった
(ゴールキーパー視点で以前記事を書いているので下記参照)

スタンダード

GKタタルシャヌ・シフト

さようなら ズラタン・イブラヒモビッチ

優勝請負人
今一番クソッタレなチームはどこだ?
Dio!!
イタリアがミランなんだ!

ズラタンからミランへ

21-22スクデット獲得後インタビューを紹介する
今思えば、ズラタンはこれからのミランとそのすべてに関わる人々にメッセージをくれたのだ

約束は守った

皆に約束した
スクデットを獲ること、そしてミランをいるべき場所に戻すことを

一番良かったことはある人はオレを信じなかったし、ある人は笑った
でもオレはここにいる
今、オレたちはイタリアのチャンピオンなんだ

とても嬉しい
なぜなら何かを強く信じて努力してそれを達成した

こんなに嬉しいことはない
監督にスクデットを獲れると信じさせチームにも信じさせたしチームがそれに応え大きな意欲を見せてくれた

彼らは意欲的だったよ
そしてこれが報いなんだ
犠牲と苦しみ、そして努力と信念に対するね

これらのことが重なれば何でも可能になるのさ

ハッピーだこのチームのおかげで
オレはこのチームを本当に心から愛するようになった

さまざまな個性やキャラクター、若手もたくさんいる

オレは毎日プレッシャーをかけながら自分の存在感を示してきた
試合だけでなくトレーニングでも結果を出せるよう日々プレッシャーをかけてきたんだ

トレーニングでやったことがそのままプレーにでる

これがオレの哲学でありメンタリティーだ

チームはパイロットを必要としていた
オレがそのパイロットになりそして勝利した

みんな知っての通り
レアオンが大きな可能性を秘めている

オレは毎日、毎試合、彼をペースに乗せようとしたんだ

しかし実際は彼の成長はオレのチカラじゃない

彼が評価されるべきなのさ

彼は理解したんだ自分がどれだけ優れているかチームに何をもたらすことができるかを

彼は1年を通して違いを生み出してくれた

彼を祝福したい

彼は本当に恐ろしい存在になるかもしれないな
彼がどれだけ強いかを理解したとき本当の力を発揮し更に強くなる

今のオレは違うな
より経験を積んでからな
他の人のためにやっている

これはすべてオレ個人ためではない

ここに来たのは2年半前だ
家族をスウェーデンに残して

オレの姿勢は客観的だった
ミラン、チーム、監督を助け、ファンを喜ばせる

彼らは良い時も悪い時も常に支えてくれている喜ぶに値するだろう

オレはこれだけのことやってきた
自分ではない誰かのためにだ

自分のエゴを満たすためにやっているんじゃない

エゴを持ち込んだわけでもない

ミランでのこの冒険は信じられないほどの満足感を与えてくれた

自分がやっていることに信念を持つ
それは本当に素晴らしいことだ

イタリアのチャンピオンなんだ

多くの人がそんなことは起きないと信じていた

なにより...

ベルルスコーニ会長とガッリアーニは幸福感を取り戻してくれたバルセロナにいたころの

そういう恩をうけるとできるだけ恩返しをしたいと思うだろ
彼らはオレを豊かにしてくれたがそれはサッカー選手としてではなくむしろ人としてだ

初めてミラネッロに足を踏み入れた日

家にいるような気分だった

何度も言うが
ミラネッロにいればもう家にいるようなものだからな急いで帰る必要はないんだ

帰る必要がない

ファンとは良い関係を築けている

ミラノの街は第二の故郷のようなものだ

なんて言えばいい?

すべてが最高だ

すべてが完璧だ

この勝利をミノ・ライオラに捧げる
残念ながらもうそばにはいない

彼抜きで獲得した初めてのトロフィーだ

彼はオレがミランに戻りクラブを助けあるべき姿に戻すべきだと言ってくれた男だ

彼はオレにしかできないことだと言ってくれたんだ

この勝利は彼に捧げる

このチームは違ったひとつのプロジェクトだ

ベルルスコーニ時代とはまったく異なるもの

ベルルスコーニがいたころは
名前を言うだけでその選手が来てくれた

時代が違うんだ

彼は最高の選手をミランに連れてきた

今回のプロジェクトは違う

長期的な取り組みだな

状況もまったく違う

このような場合
違う働き方をする必要がある

本当に強い集団を作る必要がある
オレはこの方法で勝利を手にした

そのためには多くの犠牲と多くの苦しみが伴う
しかしこのグループはそれらをすべてやり遂げることができた

この状態が続くかどうかはクラブとその目的次第だな

最大限の成果を上げてきた
このイタリアで

ヨーロッパという意味ではこのグループは少し経験を積んでいる

今シーズン初めてチャンピオンズリーグを経験した選手もたくさんいるのさ

はじめて見る涙
また会おう!

最後に

22-23シーズンは怪我人が多く、デ・ケテラーレやオリギなど新戦力がフィットしないなど苦しい戦いが続きました。
個人的にはメニャンが離脱した時期が一番苦しいものでした。
タタルシャヌは一流のプロであり、彼の仕事は尊敬に値するものでしたが、メニャン仕様になってしまっていたチームは根源を失ったように失速しました。そのチームをズラタンや今や欠かせない我々の9番ジルーやケアーらベテランと若きリーダーであるトナーリ、そしてラファエル・レアオが支えた今シーズンだったと思います。

我らがプレジデント・ベルルスコーニが亡くなり、シーズン終了後にズラタンが衝撃の引退発表、ブラヒム・ディアスがレアル・マドリーへ帰還
更に愛するパオロ・マルディーニとマッサーラ解任
追い打ちをかけるようなトナーリの移籍話(現段階では公式発表なし)

カルチョがマネーゲームと化したフットボールの世界に翻弄され、変化を余儀なくされる・・時の移り変わりの早さを感じます

非常に苦しいシーズンと現在ですが、CL圏すら掴めなかった時期よりはマシだと思いながら、日々を過ごしています。

ズラタン・イブラヒモビッチが我々に残してくれたものを忘れないように

全然振り返りになっていませんが、個人的に苦しい22-23シーズンでした

それでは、本日はこのへんで・・

Forza Milan🔴⚫🔥


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