見出し画像

2023年のミランをちょっと振り返る

Ciao!ドドン小西です
カンピオナート第18節が終了しました
サッスオーロに1-0の勝利で今年を締めくくり
2023年前半戦をミランは勝点36の3位で折り返すことに
さて、いろいろあった2023年

マルディーニとマッサーラの解任
積極補強と高いチーム完成度により序盤戦は上々の滑り出しも
ミラン史上最悪の怪我人発生による不安定な日々
怪童フランチェスコ・カマルダの15歳2ヶ月16日でデビュー
バルテザーギ、シミッチ、ゼロリと続々デビューするプリマっこ達
チャンピオンズリーグ敗退
ベナセルの復帰
ピオーリ解任の噂
ミラン売却やマルディーニ復帰シナリオの噂など
そして、カルチョ界を揺るがす成長令(税制優遇措置)の廃止・・

さまざまな出来事がありましたが、今回は前半戦、特にがんばった選手を独断と偏見でご紹介します

なおスタッツは以下を参照
またカンピオナート9試合以上出場した選手から選出
(欧州カップ戦は考慮していません)

Football Statistics and History | FBref.com
Football Statistics | Football Live Scores | WhoScored.com

ボックス・トゥ・ボックス

AZからやってきたタフガイ

タフガイ
今年のカンピオナートすべての試合に出場した
すべてのフィーズにおいてチームを助ける非常に気の利いたポジショニングと広いプレーエリア。ハードなプレーも厭わない
今のミランに欠かせない存在となっている
また、足元の技術が高くと視野が広い
プログレッシブパスにおいてチームトップの82回を記録(次点カラブリア67回)しており、危険なパスを前線へ最も供給している選手と言えるだろう
またドリブルでの持ち運びも得意
今シーズンの当り補強のひとりであり、怪我をされると本当にかわりがいないので困る選手
奥さんはもうすぐお子さんが生まれる

ディフェンスリーダー

誰がなんと言おうと最高だぜ

オレたちのカピターノ
トモリと迷ったがもうこれは個人の好みで選出
タックルやインターセプトはチームないトップを記録!意外だった
テオのような爆発力はなく、身体能力的に突出したものもないが、高いインテリジェンスと鋭い読み、豊富なスタミナ、そして味方を上手く使うコーチングなど、持てるすべてを駆使して、リーグ屈指の左サイドアタッカー達と互角以上に渡り合う頼れるオレたちのカピターノ
個人的には彼は過小評価されていると考えている
彼の相対する左のアタッカー達はとにかく化け物揃いであるにも関わらず、この守備スタッツは非常に立派である
さらに中盤に加わりビルドアップへ貢献。クロスの供給やゴール前へ顔を出すこともできる
年々、出来ることが積み上がっていく選手。おそらく今後も緩やかに、しかし確実にレベルアップしていくのだろう。彼はまだピークを迎えていない大器晩成型なのだ

オフェンスリーダー

ミランの救世主となるか?

キャプテン・アメリカ
ミラン史上3番目のアメリカ人
彼のシャツの売り上げがミラントップを叩き出すほどの母国で人気者
攻撃的なすべてのスタッツでチーム内上位であり、1試合当りのクロス1.2本はチームトップ
近年レアオが支配する左サイドと比較して、迫力のなかった右サイドからの攻撃を活性化させた
ドリブル、クロス、パス、裏への飛び出し、シュートとすべてにおいて高水準のアタッカー
ここまで16試合に出場し10得点に関与と高い貢献度
安定したパフォーマンスと献身的な守備対応も光る計算できる選手
ラインデルスと合わせて今年の補強の双璧

チャンスメーカー

我々は待っているぞ

フェノーメノ・・とは、まだ言えないだろう
オレたちのラファはこんなものではないはずだ
替えの効かない存在であることに間違いはないが、プレーに安定感を欠く場面が散見される
ただし調子にのると手がつけられない
現在チームトップのドリブル突破とキーパス供給、プログレッシブキャリー58を記録
相手にとってミランで一番危険な存在であることにかわりはない
ミランの順位を押し上げるためにはラファの覚醒が必要だ

ストライカー

オリ!オリ!オリ!

オレたちのNo.9
37歳にして、ミランをもっとも勝利に導いた男
今シーズンもゴールやアシストを積み重ねるストライカー
開幕前はもはやジルーひとりには頼れないと思われていたが、蓋を開けてみれば14試合8G5Aと1試合に約1ゴールに関与する暴れっぷり!
前線からの献身的なプレス、空中戦も非常に強く、ボールがおさまるためポストプレーで味方を活かすこともできる
理想的なセンターフォワードと言えるだろう
ここ数試合で疲れは見え始めたものの、前線のファーストチョイスはオリヴィエだ
バックアッパーのヨビッチのパフォーマンスが徐々に向上していることもミランにとっては救いだろう。ジルーを少し休ませることができれば、またゴールを量産してくれるはず

【番外編】今年のメニャン

スーパー・マイク🐦

大前提として、彼のスーパーセーブに我々は何度も救われてきた
その上で、今シーズンのメニャンはセリエAの他のGKと比べてどうなのか
簡単に見てみよう

比較対象はセリエA上位5チームの正GKたち
するとチャンスメイクやビルドアップへの貢献がズバ抜けていることがよくわかった
アシストはもちろん、シュートクリエイション6と次点のゾマーやテラッチャーノの3を大きく引き離す
また、単純なパス本数でも次点のゾマー627本より22本も多い(メニャン14試合、ゾマー18試合)。パス成功率はゾマーが86%と若干メニャンを上回るがこれはゾマーが15yard以内のショートパスが141本、メニャン109本であることに起因する、よりアグレッシブなボール出しを行った結果だ
次にセーブについて見てみると
失点は18と最下位に沈む
もちろん、一概に彼を責めることはできない。大きなミスをすることが少ないのは試合をみていればわかるだろう
ただし、気になるスタッツとしてはPSxGの差が▲2.3と期待されたセーブに対して失点が2.3多い結果となっている(チーム失点は20
この数字は5人のGKのなかでワースト
テラッチャーノ+6.9チーム失点18
ゾマー+4.0(8)
スコルプスキ+1.0(15)
スチェスニー▲0.4(11)
目を引く数字はテラッチャーノが叩き出した+6.9
フィオレンティーナは現在4位でトップ5のなかではミランに次いで失点が多い。テラッチャーノが期待以上のセービングでチームを救っているからこその順位とも言えるだろう
もちろんゾマーもすごいぞ。インテルの失点の少なさに一役買っているのは間違いなくゾマーだ

AIに聞く

ドドン小西(イメージ)

ミランに貢献したトップ3を聞いてみた
(FBref.comのデータをChatGPT3.5にぶち込む)

AIさん:AC Milanで活躍した3人の選手は以下の通りです:

  1. Olivier Giroud (フランス)

    • 試合数: 14

    • 出場時間: 1,028分

    • ゴール: 8

    • アシスト: 5

    • 合計ゴール+アシスト: 13

    • ゴール数が突出しており、攻撃力に大きな寄与をしています。

  2. Christian Pulisic (アメリカ)

    • 試合数: 15

    • 出場時間: 1,039分

    • ゴール: 5

    • アシスト: 4

    • 合計ゴール+アシスト: 9

    • 直接寄与するだけでなく、周囲との連携も見られる選手です。

  3. Fikayo Tomori (イギリス)

    • 試合数: 16

    • 出場時間: 1,384分

    • ゴール: 3

    • アシスト: 0

    • 合計ゴール+アシスト: 3

    • 守備面での貢献があり、堅実なプレーがチームに安定感をもたらしています。

最後に

インテルとユヴェントスのトップ集団とその他の様相を呈しているカンピオナート
ミランもなんとか食らいついていきたいものです
1月の補強で何が起きるか分かりませんが、成長令の廃止はカルチョにとって大きな逆風ではないでしょうか・・イタリア国内の優秀な選手はどんどん流出し、大物獲りもますます難しくなるかもしれません

ともあれミラニスタやセリエクラスタのみなさま
今年もお疲れ様でした。良いお年をお迎えください
来年もよろしくお願いいたします

Forza Milan🔴🔥


この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

10,836件

もっともっとミランもしくはダニエル・マルディーニのちょっと変わった記事が頻繁に読みたいあなた!サポートをいただければその願いは叶うでしょう!お金もらう以上は定期的に記事をお届けしまっせ!