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美術館の展示がすごい!

こんにちは。
デザインを学ぶ学生の春休みブログ5日目です。

岩手県立美術館で開催されていた「アートフェスタいわて2022」を見てきました。
企画展示風景はSNSに掲載不可とのことなので写真は載せられないのですが、展示の仕方が非常に勉強になったので、図解を残しておこうと思います。

美術館でしてきた展示室入ってすぐの図解メモ

展示室に入る前に少し廊下を歩くのですが、右の方に大きめの立体作品が展示してあり、展示室までは10時の方向に向かって歩くことになります。

その後展示室入ってすぐ左側に本企画展の説明書きが大きく掲示されており、続いて左奥に向かって並ぶ作品から順番に鑑賞していくという流れが作られています。

展示室に入る前から進んできた方向のちょうど向かいに企画展の説明があるので、そのままスムーズに企画展の世界に入り込んでいけるのがすごいなと思いました。

そして、左側の壁に展示されている作品を見終わると、「次はどこを見れば良いのかな?」と部屋を見渡します。
するとその右斜め後ろ側に立体作品が展示してあります

そのまま「へ〜立体作品もあるんだ〜」と振り返って、展示室中央に移動します。その立体作品も見終わると、またその右斜め後ろ側にある展示室右側の壁の作品を見始め、そのまま次のスペースへと向かいます。

なんて見事な導線でしょう!
今までは展示の仕方まで見ることはなかったのですが、展示のレイアウトも人の行動パターンに沿って考え抜かれているのですね。
図解して初めてわかりましたが逆N字型の導線になっています。これは勉強になりました。今後に活かしたいです。

「レイアウトのことを観察しよう」と思って見てきた企画展だったのですが、私も展示室内の作品を見終えるまで作品そのものに夢中になって歩いてしまっていました。

作品情報配置の工夫

導線そのものの他にも、
作品を見る前に題名や作者名が目に入るように作品情報の配置場所が左右の壁で違っていたり、作品のジャンルが作品情報ですぐわかるように表記されていたりして、細やかな配慮が感じられました。

作品数が多いので、見やすさが考慮され小さな展示スペースがいくつか作られていたのですが、1つの展示スペースに絵画・書道・手芸・立体などのジャンルが小分けに展示されていて飽きさせない工夫を感じました。

まとめ

展示するにあたって、作品に集中してもらうためにも生半可な展示はできないなと思いました。何度も検証を繰り返してできるようになっていくことだと思うので、春休みの間はお手本探しに励もうと思います。


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