今日のおつかれ度
私が今住んでいるところの最寄駅には、おもしろい看板がある。
「今日のおつかれ度」という文字の横に、視力検査の輪っかが書いてある。
要は、この輪っかの向きがどれくらい見えるかでその日のお疲れ度を測ってねという、仕事帰りの人向けの看板だ。
改札を出て、地上に降りる階段のところにドカンと出ているので、この駅から通勤している人は毎日この看板を目にする事になる。
私も毎日この看板を見ていた。
もともと私は目がいい方ではなく、ギリギリ眼鏡なしで生活できるレベル(車を運転するときは眼鏡をかけないといけない)の視力なので、普通のお疲れ度のときでも3つ目までしか見えない。
それが、今日はひとつも見えないくらい目がしょぼしょぼしていた。
この駅を使うようになったばかりの時は、会社から帰ってきてこの看板が見えないと、「ハァ…今日もめちゃくちゃ働いてしまったな…」と仕事の手際が悪い自分にしょんぼりしていた。
でも、今日は少し、「お疲れ度が高いということは今日は頑張った日だったんだな」と思えた。
ここ最近新しい仕事が多くて苦戦していたけど、なんとか駆け抜けることができそう、自分にしてはよくやっている、と急にポジティブモードに入ったのを感じた。
私は本来ものすごくネガティブで、自分で自分の気持ちをコントロールするのが下手くそだ。
落ち込むときは落ちるところまでいくし、なかなか立ち直らない。
レジリエンス皆無。
そんな性格をどうにかしようとはずっと思っていて、でもなかなか考え方の癖を矯正できなくて、それにまた落ち込む…というスパイラルにこれまで何度も陥りながら、気がつけば社会人になっていた。
「お疲れ度が高いということは今日は頑張った日だったんだな」というポジティブ解釈ができるようになったのは、私にとってはもう、ものすごい変化だと思った。
なかなか悪い癖が直せなくて困っていたけど、困り続けていたからこそ今少しずつ変化の兆しが見えてきた。
そんな感じがした。
それはそうと、お疲れ度が高いことはいいことではないので、noteを書くにしてももう少し筆を早くして、もう少し早く寝れるようにはしたい。
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