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情報化社会と懐古趣味の関係性への考察

この文章の論理展開
情報化社会で普遍的価値観つまり『物語』『神話』が崩壊した→人々(若者中心)は失われた『物語』への懐古と憧れを持つ→懐古趣味が流行る(昭和レトロなど)

そもそも何で人間は昔を懐かしむのか

人間は何らかしらの『物語』の中で生きている
宗教なんてその最たるものだし、
漫画でいえば友情・努力・勝利だし、
前書いた文で努力神話とよんだものも物語の一種である
生きてる中で世界への解像度が上がれば『物語』もどんどん複雑になっていく
だからこそ小さかったころの単純な『物語』を懐かしむのだろう
自分にとっての世界が家と学校と公園、自分と親と友達、そして3DSで構成されていた昔をなつかしむ

冷戦という物語

冷戦は長く見積もれば1945年から1989年まで続いた一つの時代である
東側VS西側(フランスや中国とか第三世界もあったけど)というわかりやすい構図だった
44年間で人々は冷戦という『物語』の中で生きてきた

平成とインターネットの誕生

1989年に平成という新たな時代が始まったわけだが、開始早々の1991年、ソビエト連邦が崩壊した
冷戦という物語が終わったことにより平成は混沌とした時代になった
バブル崩壊、オウム真理教に神戸連続児童殺傷事件など
当時生きてなかったから知らないが、親世代などの話を聞くに間違いなくどことなく陰鬱な雰囲気の漂う時代だったのだろう
そんななかで生まれた電子掲示板文化は利用者が当時の若者なこともあり間違いなく陰鬱な雰囲気の影響を受けていた
インターネット文化は誕生当初から懐古主義的な側面を強く持っていた
いまでもTwitterで「これ知ってる人RT 今の小学生は知らないらしい」的なツイートがバズりやすいのは幼少期への懐かしみを感じているからだろう

懐古としてのDoomer文化

インターネットミームは見てて面白い。
ミームはその国の文化そのものだといえるだろう
なかでもDoomerというミームはおもしろい
停滞した陰鬱な雰囲気がめっちゃえもい
DoomerMusicという音楽のジャンルがあるが深夜に聞くともう最高な気分になる
それのミームとしての本質は現代の停滞した社会への失望と冷戦時代へのあこがれだと私は思う
その点では共産趣味などと近いところがあると思う

まとめ

やっぱり人間生きてくには何らかしらの『物語』が必要である
それが宗教であれ、娯楽であれ、努力神話であれ、ないよりかはあった方が絶対ましだ
ただ、一つの『物語』に固執して視野を狭めることがないよう気を付けていくべきだろう


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