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人は『マイナスからプラスになったストーリー』に惹かれる。

ビジネスコンサルを受けると
『自分のストーリーを語りましょう』ということを言われるらしいです。

「昔はこうで、こういうことがあって、こうしたから今はこんなに幸せです。」
というような”マイナスがプラスに転じたストーリー”が良いそうです。

人はみんな、ドラマが好きです。
ストーリーに共感し、感銘を受け、発信している人に親近感や好感を持ちます。

ストーリーは、振り幅が大きければ大きいほど面白いと感じます。
特に、マイナスから、プラスになるストーリーがいいのです。


生まれつき美人で、スタイルがいい人が発信する
『美人になる方法』よりも
元々は美人じゃないって笑われてたけど、
がんばって誰もが美人って認めるような容姿を手に入れた人が発信する
『美人になる方法』にみんな飛びつきます。

親がお金持ちで全くお金に苦労したことがない人が発信する
『お金持ちになる方法』よりも、
借金5000万円からお金持ちになった人が発信する
『お金持ちになる方法』の方が、説得力がある気がします。


そんな、マイナスからプラスになるドラマを、
自分で起こす人たちがいます。

とびきり幸せなドラマを作るには、一度、
とびきり不幸になる必要があるので、
心が大きく揺れて、感動するドラマにするために、
わざと、マイナスとなる『事件』を作ります。

お金を一気に失った。
浮気された。
大きな病気になった。
大切な人や大切なものを失った。
許せないことが起こった。

「ああなんて私はかわいそうなんだろう」というところからの、
V字回復が何よりも『快楽』なのです。

ただしこれは、中毒ですから、
回復した、と思ったらまた新たな事件が起こると思います。

これを、
ドラマチック症候群と言います。

一度や二度のドラマなら、誰の人生にも起こると思いますが、
違いは、『何度も』『立ち上がったと思ったらまた』というところです。

大きくマイナスに転じる、人生そのものが止まってしまうようなドラマは
学びとなります。
ただし、連続で起きる場合は、自分で作り上げている可能性の方が大きいです。


最近は
誰も彼も『刺激中毒』で『怒り中毒』です。

「穏やかな人生を望んでいます」と口では言いながら、
上に書いたような事件が”次々と”起きてしまうなら、
もしかしたら自分の心の奥に、
「穏やかな人生なんてつまらない、もっと刺激をちょうだい」という自分が潜んでいるかもしれません。


「穏やかな人生が欲しい。それが一番。」という言葉と、
行動と、本当に心が望んでいること。

身口意がバッチリ一致している人の方が珍しくて
私だって、どこか外れていますが、
ドラマチック症候群の人は、ここが大きくずれている印象を受けます。

本人も、自分がわざとマイナスを起こしているなんて思いもしないし、
お伝えしてもそこを華麗にスルーします。

ドラマを作っているのは自分、というのを受け止めて、
信念を書き換えると、問題が起きなくなるので、
潜在意識からすると、大問題なんですね。
ドラマがないなんて面白くないからです。

だから、他人から何か言われても、なかなか伝わらないし、
「わかってくれない」と心を閉じてしまう方もいると思います。

こんな辛いことを自分で起こすはずがない、なんて失礼なことを言うんだ、と怒る人もいるかもしれません。

が、残念ながら、自分の人生を作っているのは、
全て、自分です。


ドラマチック症候群。
自分はそうかも?と気がついて、ドラマを起こそうとしている時に
思考と言動の方向転換ができるようになれば、
文字どおり穏やかな毎日が簡単に手に入ります。

本当に欲しい毎日は、どんな毎日ですか?

愛をこめて
elly


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