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さとやまあそび研究舎(1) 自然農園なんです…vol.10

   ゴールデンウィークが始まった4月30日伊勢原市の日向地区で「さとやまあそび研究舎」が主催する谷戸田の米作りオーナー制度に、はじめて参加した話を聞いて下さい。

さとやまあそび研究舎との出会い   

近くにある日向薬師

   これまで伊勢原市の日向地区には湧き水を汲みに、月2回位のペースで通っていました。
   美味しい湧き水があって、里山が残る日向地区に行く度、こんなところで自給自足の生活がしてみたい、と憧れていました。

   そんなある日、湧き水を汲んでいると、感じの良い男性が「この近くで米作りをしているのですが、興味ありませんか?」と話しかけられました。
   その方が「さとやまあそび研究舎」の代表でした。

さとやまあそび研究舎

   さとやまあそび研究舎は、伊勢原市から委託を受けたNPOが中心となって、休耕田や山林などの整備活動をしている団体です。
   日向地区の谷戸田も10年以上継続して耕作しているそうです。

谷戸田(谷間の田)に小さな田んぼが
段々と連なっています。

   そんな谷戸田の米作りオーナー制度に参加してみました。

「代かき」という名の草刈り作業

   初めて参加した日の作業予定は棚田の代かき作業となっていました。
   代かきとは、田植え前に田の土を平らにする作業です。
    現代の農業ではトラクターが活躍すれば、それほどたいへんな作業ではないはずなんですが、小雨が降るなか集まったのは約20名ほど。
   代表の方の説明が始まり、代かきは自走式の耕運機2台で行うので、やってみたい人は交代でベテランの指導のもと作業し、残りは草刈りとのことでした。

水が入った田んぼ。カエルの合唱がすごいんです。

   特に電気柵(イノシシなどの野生動物が入ってこないよう微弱な電気が流れる柵)の周りを鎌で刈る。
    正直、こりゃあ大変だ!という気持ちになりましたが、次に代表から「刈払機を使ったことがある人は、くろ(田んぼの境の細い畔)の草刈り」という言葉に、思わずハイ!と手を上げていました。

のり面の草刈りは腰にきます

   日頃から刈払機は使いなれているので大丈夫と思ったのが大誤算でした。
   新入りなので、残っていた刈払機を手に取ると、ズシッとした重量。
   珍しい4サイクルエンジン。その上ハンドルがついていない棒状!

  通常田んぼのくろというものは、幅30センチほどの畔なのですが、棚田の場合は、上下の田んぼの高低差の分だけ、のり面があるため、慣れない刈払機を上に向けたり垂直に下げたり、自分の畑の倍くらい疲れました。

活動内容

   疲れたので、 駐車場のすみでサボっていると代表が近寄ってきて、さとやまあそび研究舎がどんな活動をしているのか話をしてくれました。

会員さんだけで建てた作業小屋
使用する木材もほとんど山から切り出したもの

説明された活動内容
▪休耕田の米作りや畑で野菜作り
▪人工林の伐採、整理
▪放置された竹林の整理
    などが主なところなのですが、蕎麦打ち、味噌作り、ピザ窯作り、バーベキューなどのお楽しみ会的な集まりや本格的な作業小屋作りまで、みんなのノリでワイワイやってしまうそうです。

作業小屋の中にかまど!最高です
薪の供給は無尽蔵
ここで昼食(この日は蕎麦)をご馳走になりました
手作りバーベキュー炉
当然机や椅子など調度品もほぼ手作り

   サボっているとき考えていたことは、オーナー制度とは名ばかりで、労働力としてこき使われるし、どうせ働くなら自分の畑で…
   と思っていたところを見透かされたように声をかけられ、話を聞くうちに「これは男の隠れ家だ!楽しそう」という気持ちに変化していました。

   次回は5月7日に田植えです。
   自分の畑も忙しいのですが、ここでの繋がりと経験がなにかしら、次の展開へと導いてくれるような気がしています。

   田植えの様子も改めて報告させていただきます。

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