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E資格の勉強方法について


はじめに

黒本を過学習するのはやめなさい

E資格(2023#2)に合格したので、「私が行った勉強方法」と、試験を終えて分かった最適な「おすすめの勉強方法」の2つを紹介したい。というのも、過去問が公開されていない資格試験を受ける機会は少なく、過去問の出題傾向から効率的に勉強するのが得意な私にとっては、その戦略が使えないため、今思えば、非効率な勉強をしていたと思う部分が多々あるからだ。例えば、黒本を何回も解くことは一般的に推奨されている勉強方法だが、黒本はやらなくてもいいとさえ思っている。

「おすすめの勉強方法」は、シラバスが改訂される2024#2以降の試験についても、通用するように考えた。

筆者のバックグラウンド

筆者のバックグラウンドを説明すると、情報系の修士号を取得して、金融専門職に就いている20代である。プログラミングの知識はある程度あったが、機械学習は専門領域ではないため、E資格合格に向けて、ゼロから勉強を始めた。

合否結果のメール

合否結果のメールは以下の通りで、分野別の得点率もここで確認できる。過去の受験者の合格率と平均得点率から、6割がボーダーラインだと思っていたので、7割を目指して勉強していた。結果的に目標を上振れたが、「おすすめの勉強方法」をやっていれば同じかそれ以下の労力で+10%以上の得点率を取れたと思う。

合否結果のメール

私が行った勉強方法

ここでは、私が実際に行った勉強方法について、(その良し悪しは置いといて)紹介する。

勉強期間

時系列で私が行った勉強をまとめると、

2023/3~2023/4 E資格認定講座受講、受験資格GET
2023/7~2023/8 参考書などで独学
2023/8 受験

となり、E資格認定講座受講に約2ヶ月(約50h)、参考書での独学に約2ヶ月(約50h)使った。

勉強期間については、個人の理解能力や事前知識に大きく依存するので、参考程度として欲しい。ただ、講座を受けたり、参考書を読んだりする場合は、事前に全体の内容を見て、自分だったらどのくらいの期間で修了できそうかを見積もり、そこから逆算して、勉強の計画を立てていくことをおすすめする。

E資格認定講座

受験資格を得るために、E資格認定講座を受講した。当時、受講料が最も安かったラビットチャレンジを利用した。料金体系が「入会金(約20,000円)+サブスク(約3,000円/月)」で、受験資格をGETして、すぐに退会したので、30,000円くらいしか掛かってない。

ラビットチャレンジは、テストが難しく、受験資格をGETする難易度が高いという意見を目にしたことがあるが、テストは複数回受験できるので、わからない問題があれば、自分で調べたり、ChatGPTに聞けばクリアできる。

参考書

ラビットチャレンジでE資格の出題範囲に関する知識はある程度得られたが、E資格合格には不十分だと感じたので、別途、参考書などを使って勉強した。

使用した参考書は、黒本とゼロつく1,2,4の4冊である。

黒本(第2版)は2022#2以降の出題範囲に対応していないが、全て正解できるまで、5周くらいした。

ゼロつく1は全結合型NNとCNN、ゼロつく2はRNN系、ゼロつく4は強化学習の理論と実装の勉強に用いた。ゼロから自分で実装できるまでには至らなかったが、実装の問題が出されても、7割くらいは解答できるようにはしておいた。

2022#2以降に新しく加わった出題範囲に関しては、YouTubeやネットで調べて、大体の内容を理解しておいた。以下に参考にしたYoutubeチャンネルなどで代表的なものを挙げておく。

2022#2以降、PyTorchまたはTensorFlowを利用した実装も扱われているが、私はPyTorchを選択した。それまでPyTorchを使用したことはなかったため、PyTorchの基礎をYouTubeやサイトで学習した。以下に参考にしたYoutubeチャンネルなどで代表的なものを挙げておく。

まとめると、黒本、ゼロつく1,2,4、新しく加わった出題範囲、PyTorchの勉強をしたが、それぞれの勉強時間は、25h、15h、5h、5hくらいだった。

おすすめの勉強方法

試験を終えて

試験を終えた今、ゼロからE資格をもう一度取得することになるとしたら、同じ勉強方法はとらないだろう。

私は、E資格認定講座、黒本、ゼロつく1,2,4、新しく加わった出題範囲、PyTorchの勉強を50:25:15:5:5で行ったことは、先ほど紹介した。

これから勉強する人には、この配分を50:0~5:15:25:5にすることをおすすめする。ここからは、その理由と各項目の勉強方法について説明する。

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