見出し画像

女子美にした理由 前編

はじめまして。第一回目の投稿となります。

私は女子美術大学に通っていた卒業生です。

今回は女子美術大学にした理由をお話しようと思います。
私がこの大学を選んだ理由は2つあります。一つ目は学校見学をした際に好印象を受けた事、二つ目は大学案内のパンフレットのデザインが女性らしさを前面に打ち出した魅力的なデザインだったからというものです。理由が少し変わっていますよね。

ということで始めに、一つ目の理由についてお話しします。
私は、高校時代に毎日活動がある部活に所属していたこともあり、高校三年生の春にやっと学校見学へ行きました。その為、オープンキャンパスへはもちろん参加できませんでした。
そこで、まずは有名な美大二校へ電話をかけ、個人的な学校見学のお願いをしました。

東京へ行って、初めて見た大学はこの二校でした。
しかし、オープンキャンパスでは無い日に行ったので大学関係者の方とあまりお話できず、構内を見ても不思議とこの大学で講義を受ける自分を想像する事ができませんでした。
その様子を見て、一緒に来ていた父は学校見学の予定が無かった女子美術大学へ行ってみようと、提案をしてくれ、日没前の事だったので申し訳なさを抱えつつもアポ無しで行くことにしました。

見学したキャンパスは、最初の二校から近い女子美術大学の相模原キャンパス。門前は、春休みで人が少なく閑散としていました。車を降りて人気のない門へ辿り着いた時、父と警備員さんに事前予約無しでも学校見学できるかを聞いてみました。すると、第一声で

「男性の方は、構内へ入れません。」

と言われました。

しかし、地方から学校見学をしに来ていたので、「そこをどうにか…」と警備員さんにお願いしたところ女子美広報の方へ電話をかけて下さり、構内を案内して貰える事となりました。学内がよく分からない者にとっては、かなり有り難かったです。

そして、入学の決め手は大学広報の方の丁寧な応対も去ることながら、何よりも決定的だったのが構内の絵の具のシミ一つない廊下に綺麗に整列されていた絵や整頓された道具を見た事でした。かつて受験期に通っていた画塾で、最後にきちんと自分の使った画材や道具を綺麗に片付ける事は美術を志す者としての基本なのだと徹底的に教えられてきた事もあり、実際にこれを実践している光景を目の当たりにして、この大学で四年間美術を学ぶ事ができたらと思いました。

このような経緯で私は女子美術大学へ入学することとなりましたが、大学の雰囲気が気になる方やオープンキャンパスに行きそびれた方は一度学校見学を予約して行ってみることをオススメします。オープンキャンパスなどで着飾っていない大学本来の姿を見る事ができたりもするからです。
とある大学では、構内の庭にあるベンチに寝そべって昼寝をしていた学生がいて幻滅した事もありましたが…。

また、ここから私はレアケースだと思うのですが、デザイン系の専攻を志望した結果、杉並キャンパスの学科を選んだので相模原キャンパスへは通いませんでした。


長くなりそうなので続きは別で投稿します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?