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14歳の栞

桜散る 桜散る
ひらひら舞う 文字がきれい
今ならまだやり直せるよ…が風に舞う
うそだよ ごめんね 新しい街に
行っても 元気でね

14歳の栞という映画を観てから3ヶ月近くがたとうとしているのに未だに余韻がすごい。

挿入歌であるクリープハイプの栞という曲を聴くと泣きそうになってしまう。

今でも彼ら彼女たちに会いたくなる。
大丈夫だよって言いながらひとりひとりを抱きしめたくなる。

この映画はある中学校の1クラス35人のインタビューと日常生活を撮影したものである。

私はこの35人のインタビューを観て大きく2つのことを感じた。

まず1つ目はみんなかなり本音を話していることだ。そんなに正直に話して大丈夫?あとから誰かにいじめられたりしない?とハラハラしてしまった。不特定多数の人たちにみられてしまう映画なのに…もし私だったらあの状態で本音は話せない。オブラートに包み込まれた言葉しか出てこないと思う。

そして2つ目はやっぱり明るい性格の子はいいなぁと改めてうらやましく感じた。こんなに年齢を重ねてもそういう部分への嫉妬心はなくならないらしい。明るい性格の子って本人が本当に楽しそう。その楽しさが私にまで伝染してしまうほどだった。うらやましい…本当にうらやましい。

でも逆に性格のおとなしい性格の子もいるわけで。友達のなかに入っていきたいけどなかなか入っていけない…と話していた。
もうこれに対してはあ〜っ!わかるよ!わかるよ!その気持ち…と思ってしまった。
映像を観ながらあ〜っ!誰か声をかけてあげて…!と体に力が入ってしまった。
こればっかりは待っていてはだめなんだよね。
積極的に自分から入っていかないと。

映画撮影が終わってからそれなりの年数がたった。今では誰が誰だかわからないくらいにみんな大人になっただろう。

明るい性格の子はそのまま明るいままでいますように…

あの頃友達がいなかった子は誰か1人でも本音を話せる存在がいますように…

今でもあの子とあの子が一緒にアイスクリームを食べていますように…

そして来年の春も彼ら彼女たちに会えますように…

#オールカテゴリ部門

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