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Fab Village Project #0


この記事は、私がFab Villageプロジェクトに参加し、それらを通じて得た
学びや制作したモノについて記録していくものです。

Fabとは?

Fabとは「FABrication:ものづくり」と「FABulous:素晴らしい」という2つの意味を持つ造語で、あらゆるものづくりの総称です。

近年このファブを用いた社会、ファブ社会が推進されており、実際に総務省によってファブ社会の基盤設計に関する検討会が行われています。

このファブ社会とは、インターネットとデジタルファブリケーションの結合によって生まれる新たなものづくりと、デジタルデータの形をとったものの企画・設計・生産・流通・販売・使用・再利用が前景化する社会です。

Fab社会の推進について詳しく書かれている、総務省のFab社会推進に関する報告書はこちらから読むことができます。


Fab Villageプロジェクトとは?

Fab Villageプロジェクトとは、今年度から京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labでスタートしたプロジェクトです。

近年、国内の中山間地域などにおける地域資源の活用や課題解決のために、デジタルファブリケーションの可能性を模索する取り組みがはじまっています。このプロジェクトでは、そうした地域の取り組みに併走しながら、デザインリサーチ、プロトタイピング、オープンデザインの実践的研究を行い、地域をともに作っていきます。

このプロジェクトの主な対象地域は、京都市・京北と岡山県・新庄村です。

京北は京都市街から北西に車で約1時間の位置にある地域です。「京北ファブビレッジ」構想を推進している一般社団法人パースペクティブを中心とするチームに、大阪大学エスノグラフィーラボと共にアカデミック・パートナーとして加わり、京北の地域資源である木材自然素材である漆を使った共創事業に取り組みます。

また新庄村は、今年VUILD株式会社協力のもと木工用大型CNCルーターShopBotを導入し、木工特化型の市民工房を立ち上げた地域です。

Fab Villageの概要、進行状況についてはこちらからも見ることができます。


Fab-Practice

Fab Villageプロジェクトでの最初の取り組みとして、「Fab-Practice」という取り組みを行います。これは、デジタルファブリケーション機器についてその知識や、取扱方法について実践的に学んでいくものです。

この取り組みは、MITのニールガーシェンフェルド教授による(ほぼ)あらゆるものを作るためのオンライン講義Fab Academy」に倣って進めていきます。

今年度のFab Academyの講義は以下のリンクから確認することができます。

今後このnoteでは、これから数回にわたってFab-Practiceにおける取り組みについて記録していくことになります。


自己紹介

ここで軽く自己紹介したいと思います。

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大川 在浩 (Arihiro Okawa)
京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 デザイン学専攻
環境デザイン経営研究室 M1

専攻内容
 コンピュテーショナルデザイン・UXデザイン・ビジネスデザイン

略歴
2017 私立高槻高等学校 卒業
2017 京都工芸繊維大学 設計工学域 工芸科学部 デザイン経営工学課程 入学
2021 京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 デザイン学専攻 入学

学部の卒業論文では、レーザーカッターを用いた組木制作手法の提案について取り組みました。この記事のヘッダー写真は論文における制作物です。

私の卒業論文の要旨はこちらから閲覧することが可能です。もし興味があれば見ていただき、私にコメントをいただけると幸いです。


Fab Villageを通じて何をしたいか

私はこのFab Villgageプロジェクトを通じて、今後のデジタルファブリケーションの活用可能性について探っていきたいと考えています。

この活用可能性について、ハードな面では、まずはFab-Practiceを通じて、各機器についてより詳しく実践的に学び、自身のスキルアップを図っていきたいと思っています。その中で卒業論文の延長線上であるデジタルファブリケーションによる組木の制作を続けていきたいと思います。

またソフトな面では、これまでデジタルファブリケーションに慣れ親しんでこなかった一般の人々に、デジタルファブリケーション機器そのものや、その扱い方、活用方法をインストールすることによって、彼らがどのようにそれらの機器を活用し、生活を変化させていくのかを調査し、今後どのようにデジタルファブリケーションを広めていくのか、その方法について検討していくことを考えています。


-Assignment-

#1 My Playlist

Fab Villageプロジェクトに参加するにあたって、まずメンバー内のアイスブレイクを兼ねて、自分のPlaylistを作り公開することが最初の課題です。

色々なジャンルの音楽を私は聞くのですが、今回はその中でも私が最近よく聞いている10曲をPlaylistにしてみました。


#2 from Fab Academy

2つ目の課題は、Fab Academy 2021の「Feb 03: computer-aided design」のレクチャービデオ、講義資料を見てくることです。

それらはこちらから確認することができます。

http://academy.cba.mit.edu/classes/computer_design/index.html


最後まで読んでいただきありがとうございます。
次は課題で得た学び、outputについて紹介していきたいと思います。

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