なんでもない日

世の中は相変わらず正月感満載の中、私は今日もただ一日働いていた。
住み込みバイト先でたまに貰える炊き込みご飯が日々の楽しみの一つになっていた。

この生活を続ければ、1月末からは自分の家が手に入る。何度もそれを思い浮かべながら今日も耐え忍んだ。

正月の老舗旅館はなかなか忙しくて、
働いて寝る、働いて寝る、
そんな正月だった。

誰かが働いているから誰かの正月が素敵な思い出になるんだなぁと他人事のように思う。
それは正月に限った話ではないのだけれど。

毎日働いてる大人って凄いね。
どうしたら大人って区別されるのかは、まだよく分からないけれど。