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【CoC】まれびとの島 感想【ネタバレ有り】

KPとして内山靖二郎さん作のクトゥルフ神話TRPGシナリオ

 「まれびとの島」

をプレイしました。

・オフラインセッション
・PL5人
・継続探索者
・6時間程度

という感じ。

シナリオネタバレだらけなので未プレイの方は要注意。





あらすじ

 探索者のもとに古い友人から手紙が届きます。
 それは夏休みに友人の暮らす九州の離れ小島に遊びに来ないかという誘いです。
 バカンス気分で島を訪れた探索者を迎えたのは、島をあげての島民たちの大歓迎でした。
 美しい女性と愛らしい少女。美しい海に歓迎の宴会。
 この島には、よそから来た旅人を「まれびと」として歓迎する風習があったのです。
 こんな申し分のない休暇の最中、突然、探索者たちを招待してくれた友人が殺害されます。
 その真相を調査する探索者は、やがて島に隠された恐るべき神話的秘密に気づくこととなります。
 なんと、この島に暮らす島民のほとんどが人間の姿を模した神話生物だったのです。彼らは自分たちの仲間を増やすための新しい生け贄として、探索者を島に招い たのです。
 さて、探索者は、この呪われた島から無事に脱出することが出来るでしょうか?


KPとしての感想

シナリオの読み応えが抜群です。

とにかく描写が細かく、建物や料理に関して、九州地方特有の描写が多くあり、作者の方が現地をよく知っているからこその描写だと感じました。

多少難しい言葉や言い回しもあるので、読み上げが特別易しいわけではありませんが、描写が細かいので表現に困ることは少なかったです。

ただし、描写の中にKP向け情報が頻繁に挿入されるため、ミスで読み上げてしまうのに要注意かと。
読んだ上で噛み砕いてPLに伝えられればいいのですが、シナリオを頭で理解せずに単純に読み上げているとミスしやすいです。

KP情報もたくさん挿入されるので、シナリオは縦に読むことができます。
シナリオを最初から最後まで読むと、それだけで一本短編小説を読んだような読後感を得られるほど、重厚で面白いシナリオです。

シナリオの前半はPLに流れに従ってもらいながら会話や移動が進むので、少々吟遊詩人の感じを受け取られるかもしれないです。
PLがRPをして盛り上がる様子がなれければ、ある程度描写を簡素にするなり、時短の方法があったかもしれません。


PLの様子

前半は暇な時間が多く流れ作業感はありましたが、後半の自由行動からはわりとサクサク進んだように思います。

別行動して探索している者同士が、それぞれ謎を解く鍵を得ている際に、情報がクロスしたときは面白かったです。

合流して情報共有を行ったあとに、シナリオの本筋通りに行動してくれるあたり、キレイに事が運ばれたなと思いました。

ファンブルが多く、鍵をにぎる情報の一部が欠けていたり、多くの描写の中に埋もれたヒントをさほど重要と思っていなかったりなど、最終的な判断材料の獲得量は半数といったところでした。

最初からNPCを全員疑いかかっていたため、
「これはわりと簡単に解かれちゃうかな?」
とか思っていたんですが、、、

終盤の対話シーンでNPCの詭弁の牙城を崩せなかったのが惜しいところでした。
というか、ちょっとNPCで説得ロールをしすぎた・・・
シナリオにも「あんまりガチ説得しちゃうとアウト」みたいに書かれていたのに、ちょっと後戻りできないくらいになっちゃった・・・

というのも、脱出の方法が一つしかなく、それはNPCの言うことを聞くことでしかどうにもならないとPLが思っていたというのも原因の一つ。
こういうときはKPに、「○○の方法では脱出の可能性ある?」と聞いたりするのも良かったかもしれない。



結果

選択肢としてはかなり厳しいルートになって、最終的には落とし子との戦闘になった。

船の上で逃げ場がないので、いくら5人がかりとはいえ、落とし子に殺されて終わりかなと思ったけど、瀕死になりながらもなんとかノックダウン。

せっかくなのでアブホースを起動してクライマックスにした。

いくらか最終生存ダイスを振ってもらったけど、、、残念ながら失敗。

結構際どいダイスにしたのは一応厳しいルートを選んでしまった代償ということで。


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