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【読書】気ままに流し読み(5)

基本的には自分のためのメモ書きです。でも、何かのお役に立つようでしたら嬉しいです。

図書館で借りた2冊。

「マニュアル」をナメるな!

https://www.amazon.co.jp/dp/433404431X

分かりやすいマニュアルを生み出すにはどうすればよいか?具体的な成功例・失敗例を挙げながら解説しています。硬軟織り交ぜたテンポ良い文体が好みです。

西野カナの曲、『トリセツ』の歌詞は、序盤はトラブル発生時の受け身な対応策を指示しているが、終盤に近づくにつれ、自発的な行動を提案してくる。バランス調整がうまくできている。(P94)
マニュアルは、論理的に完全無欠で書けるわけではない。(中略)
「お客様にお茶を出す」という指示は、「お茶をお客様の顔に浴びせるのではなく、湯飲みに入れて出すのだろうな」と常識を足して理解するのである。(P190)

【メモ】
・Nassi-Shneiderman diagram
バナッハ=タルスキーのパラドックス(リンク先はWikipedia)

失敗は予測できる

https://www.amazon.co.jp/dp/4334034144

過去に甚大な被害をもたらした多くの事故。それらがどのような原因で発生したのかを分類しています。

失敗を予測し、未然防止するために大切なことは、下記2点だと理解しました。
(1)失敗のパターンを知る
(2)一見関係なさそうな他人の失敗を自分にも起こり得ることだと気付く

(2)のために必要なのは概念登ったり降りたりすること。

上位概念に登る、下位概念に降りるという考え方は、同著者の「失敗学と創造学」でも紹介されており別の記事で書いたことがあります。

本書ではより具体的な例が挙げられています(大学の講義で用いられた例題とのこと)

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ビールを二秒以内にビールジョッキに注ぐ(泡を上部に厚み3センチぐらいつけて)にはどうしたらよいか。特許電子図書館と呼ばれるデータベースで似たような特許を検索することから始める

「ビール」で検索しても該当が僅かしかない。そこで「麦芽アルコール飲料」や「食用流体」「発砲」といった言葉で調べる必要性に気付くことができれば、ヒントになりそうな情報が得られる(上位概念に昇る

その後、ビール特有の制約条件(泡立ちやすい)を考慮することで(様々な)解に辿り着く(下位概念に降りる
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上位概念に登ることで「抽象的な一般解」が得られ、そこから下位概念に降りることで「個別の特殊解」が得られるという説明はわかりやすいと感じました(なんだか微分方程式みたいですね)

【メモ】
失敗知識データベース

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