思ったことをすぐ口にしてしまう。素直でないけど正直。矛盾しているように思えるが、《自分の気持ちを言葉にするのはためらう》《相手のことを考える前に言葉にしてしまう》ということ。これが厄介なことに、直すのが本当に難しい。 言葉しなければいいものを、つい口をついてでてきてしまう。度々怒らせてしまった、というか、かなしませてしまった。先月のこの頃がたぶん三度目だった。怒りたくないし怒ってない、気分を害したというのがただしい。悪口や不平不満を言ったわけではなくて、とにかく嫌な心持ちに
「写真好きなんだ。なに撮ってるの？」 と言われる。 うまく答えることができない。 わたしは人に、趣味は写真を撮ることです、と言っている。この質問も、これまでに何度も受け答えしているような、ごく自然な質問だ。 わたしはなにを撮っているのか。 風景？ポートレート？物撮り？スナップ？ 写真の種類の話がしたいわけではない。 写真家になるつもりもないし、ギャラリーで展示がしたいわけでもない。ふつうの、ただの生活の一部。視界に捉えたものの記録。それが好きか、と訊かれるとよくわからな
しばらく過ごしてわかったこと。わたしたちはお互い似たもの同士だ。もっと違う人間だと思っていたけど、非常に似ている。性格は違えど、性質が似ている。クリエイティブ精神。他人への羨望や嫉妬、劣等感。あまり好ましくない人への評価。人へのリスペクト。下の子だからか甘えたがるところ。後回しにしてしまう事柄。無頓着な事柄。肩幅。食べるスピード。浪費癖。思ったより似ている。
さほど満足していないものに対する過大な評価がずっしりと重くのしかかったり、ただつれづれに撮った像に目的や意味をむりに見出そうとしてしまったり。 表現者としての我が強すぎて、そのアンバランスさに押しつぶされてしまう。いつも、いつまでも
