オフサイトには本気で向き合うのです。

こんにちは、udon(@_nauya)です。
10XではCorporate Strategy部(≒経営企画)にいて、中長期的な視点で会社の方向性をじっくり考える仕事をしています。好きな言葉は「刹那」、得意な神経は反射神経、推しのスーパーは吉池(の鮮魚部門)です。エッジ効いている業態っていいよね。

10X アドベントカレンダーの18日目の記事です。12/1から社員が毎日1本ずつ書いてます。トピックは皆それぞれですが、肌感 2割実用、3割振り返り、5割エモな感じでほっこりしますね。

赤木キャプテン(@tsutomuakagi)からバトンをもらって書きます。赤木capは一緒に仕事をしていて自然と「あ、キャプテン」って呼んじゃう懐の大きい仕事をするナイスガイです。ちなみにサッカーもバリうまくて、現役時代はこの前W杯に出ていた谷口選手の壁を破ってゴールを決めていたりします。すごいでしょ(なぜか私が自慢)。

さて、やれサッカーだW杯だとにぎやかな今日この頃ですが、はやる気持ちを抑えつつ、ついついアガっちゃうアレ…

そう、オフサイド。もとい、オフサイトについて書きたい。

社内での業務遂行の起爆剤としてのオフサイト

10Xは四半期に1度、全社オフサイトを開催しています。会場を借りて、一堂に会してわいわいするアレです。経営方針についての話など堅めのコンテンツが多めのときもあれば、ボードゲームしたりして交流する会もあります。12/16金に開催したオフサイトは、年末忘年会と称して、後者の交流・懇親メインの会でした。

社内資料より。要は、ぶち上げて明日からまた頑張ろうや?ってする会だと理解しています。

….

私はオフサイトが好きだ。とっても好きだ。オフサイトで大体その先数ヶ月とか1年の活力を得て生きている。

新卒で入ったコンサル会社でも、年1のオフサイト(という名の旅行)でニセコ行ったり石垣島行ったりしていて、在籍期間中、そのロジを一手に引き受けていた。辞める前にはオフサイトの企画の方法をまとめた80枚のスライドを残して卒業した。確実に戦略構築プロジェクトよりバリューを出していたと思う。

2ヶ月前から準備を始める

閑話休題、そう10Xのオフサイトである。
10Xのオフサイトは、我らがChief Communication Officerの@ricchaを中心に、毎回他薦・自薦のメンバーも巻き込みながら企画と運営をする。私は別に部署として何かする責務を追っているわけではないが、上記の個人的なパッションにより関わらせてもらうことがある。

今回は年末忘年会ということなので、約2ヶ月前から「ぜひクイズ大会をさせてほしい」という上程をしていた。無事@ricchaに快諾いただき、クイズbuddyの@metalunkと企画を考え始めた。

(てか、大げさに2ヶ月前って書いたけど1ヶ月未満だったワ)

クイズ大会の取り仕切りをやるのは3回目。丁度1年前のオフサイトでも、入社1ヶ月半くらいだし、フフフ歓迎されるの楽しみだなァ〜と思ってた矢先、@ricchaに「udonさんネアカっぽいからよろ」という雑なお声がけを頂き、クイズ大会の司会をした。その経験や資産(スライド等)もあるので、ある程度企画はスムーズにいくだろうと思っていた。

1年前のクイズ大会の際、最後景品争奪じゃんけんで大人げない対応をとるCEO(右)

向き合った2つのイシュー

ただし、ここで難問が発生した(クイズだけにね)。
昨今のコロナ対策として、オフラインとオンラインのハイブリッド開催となり、かつ自分がオフサイトの2日後から出張が入ったことで、(感染対策として)オンライン参加となってしまったのである。

コロナ発生から3年弱経った今でも、正直オンラインで盛り上げを作るのは、未だに難しいなァと感じていた。WEB飲みとかもやることはあるが、あ〜オフラインだったらな〜とかゴールデン街いきたいな〜とすぐ思ってしまう。

とはいえ、自分で言い出した手前、やらなくてはいけない。そこで下記の2つのイシューと向き合うことにした。

  1. オンラインでも会場と同様の盛り上がりを作る

  2. 自分が会場にいなくとも成り立つ座組を作る

オンライン側から仕切るのは無理

まず当日の運用であるが、これはオンライン側から自分が司会を務めるのは早々に諦めた。会場にはやはり会場の温度感や流れがあり、それをオンライン側でキャッチして反映していくのは無理である。まさに現場感、である。そのため、自分も一定話すとしても、会場での司会は別途立てることにした。

会場に司会を立てて、スライドにクイズを出しながら進めていき、それをオンライン側にも画面共有していけば、一旦成り立つ。スライドの内容を工夫すれば、普通にオンライン側も楽しめるコンテンツは作れるだろうと思った。

ただ、ちょっと物足りない。オンライン側が会場のフォローであるだけでなく、オンライン側もnativeであるために、もう1つパンチがほしい。ここの打破のために、鍵になったのは、2つのインプットだった。

鍵になった2つのインプット

1つは、11月のいつぞやの週次全社会議で流された「ビデオレター」である。社内で機械学習&検索部という部門ができて、部長になった@metalunkが一言話すことになった。が、あいにく同刻に社外イベントに参加していることで、リアルタイムで話すことができなかった。なので「じゃあビデオレターでも作ったら」という冗談を意外と「やります」と作ってきたものだった。

無表情とチープなキャプション(失礼)

謎のBGMと割とチープなキャプション(失礼)が絶妙にシュールで、これがかなり社内でウケていた。オンラインがnativeになることを考える上で、ビデオってのは結構使えそうだなと思った。

突然のビデオレターに湧く社内

もう1つは、縁があって招待してもらったナオトインティライミのライブである。彼は盛り上げを作るのがうまいなァと従前から思っていたので、パフォーマンスを楽しみにしていた。当日は、意外と年齢層の高いファン(30-60代?)がアリーナで総立ちで手をぶんぶん振っていた。おそらく普段そういうムーブをしない人々を、ここまでアゲられてるのは本当にすごいと思った。

特に印象に残ったのは以下の2点だった。

  1. ライブが始まる前に、観客に太鼓の達人風の映像でで拍手と足踏みを練習させて、ライブ中の動きがスムーズになるようにしていた。

  2. 途中、本人が中座するシーンがあったのだが、バックダンサーのダンスや映像コンテンツにより、本人がいるときと同様くらいに盛り上がっていた

1点目は、まだライブも声出しNGという制約の中で、ときに統率を取るのが難しい拍手を、事前に(観客も楽しみながら)促していた。映像をうまく使うことで、物理的な行動を促すのが見事だと思った。

2点目は、本人がいずとも盛り上げを作り上げている点でライブという超・属人的なイベントにおいて、(少しの時間であれど)属人性を排しレバレッジを効かせているのがすごいと思った。..と同時に、私は自分で企画した飲み会において、稀に睡眠状態に入ってしまうことがあるのだが、それもある種属人性を排しレバレッジを効かせていたのだなァと合点がいった(違)。

これを踏まえて、一層、自分が当日何もせずとも(究極的にはいなくとも)成り立つ座組にしようと思った。

やったこと

長くなってきたので、結局やったことを箇条書きで書きます。

  • 司会ならびに会場での運営のための最高のメンバーを招聘する

  • クイズ進行用のスライドを60枚作る

  • クイズの途中でVTRを入れる

最高のメンバーを招聘する

実はこれまで、自分が企画に関わっていない回も含めて、10Xでは3回クイズ大会を実施している。毎回、社内の人についてのクイズ、プロダクトに関わるクイズ、時事関連など、多種多様なクイズがある。その中で、なんと3連覇をしている男がいる。我らがクイズ王、@kawasakiである。

出題側としては、なんとか倒したい(=正解を当てさせない)と燃えるのであるが、今回その対策をどうしようかと同僚の@metalunkと協議した結果、「多分倒せないから出題側に抱き込む」という大人な判断に至った。

快諾頂いた元マッキンゼーの川崎さん。きっと奥様もロジカルに判断されているに違いない。

司会は、事業開発をリードしている村井さん(@ryomura_1110)にお願いした。村井さんは4歳の娘を4時に起こしてW杯を見せるほどサッカージャンキーなのだが、前回オフサイトでやっていたミルクボーイ漫才での実績と、サッカーの選手風にメンバーの実績を発表していく芸が2022年下期でトップ3の印象に残るほど面白かったので、絶対村井さんだと思った。

ちなみに村井さんは、出張で全国を回る多忙なスケジュールの中快諾してくれただけでなく、「サッカーユニフォームを着てアンサムかけながら登場したい」と10XのバリューであるTake Ownershipを発揮して、色々なスパイスを加えていってくれた。村井さんありがとう。

好き。

最後は当日のスライドとクイズの設問進行である。クイズにはリモキューというサービスを使っていて、これはよくできているサービスなのだが、割と設問の作り方や操作が複雑なので、一定の熟練が必要となる。これは最近joinした期待の新星@toyaにお願いした。

オンボーディング等色々ある中で、爆速catchup & 丁寧。深謝

クイズを作ってるんじゃない、ストーリーを創っているんだ。

最高のメンバーが揃ったので、次はコンテンツである。
クイズは全部で10問。設問数に特に意味はないが、10問にすると10xといえるので、何かと都合が良いのである(注: 10Xのバリューの1つが、Think 10x)。

クイズを作る際に重要なのは、淡々とクイズを作るとかとにかく難しいものを入れるのではなくて、いかにストーリーを作るかということである。

説明しよう。まず、解決したいイシューとしては、前述の通り「オンラインでも会場と同様の盛り上がりを作る」ということである。イメージとしては、10問やる中で下記のような盛り上がりを創っていけると理想だ。

盛り上げを10xしたい。

そのために、クイズの内容及び順番が重要となる。そのクイズの答えを通して、何を持ち帰ってほしいか?そしてそれはどの順で流すのがベストか?を考える。それを1つのストーリーに仕立て上げる。やっていることはコンサルでの戦略立案のスライド作りとほぼ一緒である。

まずは箱を作って、担当を割り振る
地味に人気のある、@metalunk寄贈のなぞなぞ

VTRというスパイス

最後に、VTRである。VTRっぽいものを作りたいと色々考えた結果、「世界ふしぎ発見!」風の映像を作ってそこからクイズを出そうということに落ち着いた。

具体的には、全国のパートナーさん(注 10XのプロダクトStailerの導入を決めてくれた小売企業様)のもとを飛び回っているメンバーに、そのスーパーの前でクイズを出題してもらうという事を考えた。

弊社のトップガン、@terasaki

(特に参考になった動画。ありがとうございます。)

こちらも皆かなり多忙な中、対応頂いて感謝感激である。出張先で早朝からテンションあげてやってくれたり、奥様も引っ張りだして撮影してくれたりと、最高のクルーだった。

入社後初の大仕事というメンバーもいました。
みんな、ハートが強い。

結果

結果、@ryota.sato始め弊社のCorpITや外部の配信やってくれた業者さんのプロフェッショナリティに支えられ、無事クイズ大会は敢行されました。全部で3時間の中で50分も取ってやってよかったのかという一抹の不安はありつつ、当日自分は文字通り何もせずとも、As One Teamな仲間たちに支えられスムーズに進行しました。自分自身、オンラインで楽しめるかな?という心配はずっとありましたが、個人的にもSlackでの実況中継と相まって楽しむことができました。

会場側はというと、これは伝聞ベースではありますが、結構盛り上がってもらえたと聞きましたし、ちょいちょい入れてた小ネタも無事に気づいてもらえたりしていたようで、出題者冥利に尽きる結果となりました。

VTR始まった頃の反応(→)とVTRでみんな大好きたきもさんが登場したシーン(←)

ちなみに、コンテンツの作成にあたっては、ワイフにワイプ(VTR画面左上の窓)に出てもらったり、知り合いに編集手伝ってもらったり、社内外でAs One Teamな取り組みでした。

無事会場も盛り上がってそうでした✊

ありがとう、クイズ運営チームof the year✊

明日は10Xフットサル部の中盤の司令塔 兼 エンジニアの@futaboooへパスを出します!「妻の誕生日にこの記事を捧げます」と謳い文句があり、今からワクワクしています。

追伸

ここまで読まれたあなたはもう次のオフサイトが待ち遠しい 又は自分がオフサイトになりたいと思われていると察していますが、なんと10Xではそこにど真ん中で取り組める機会があります。そんなことあるぅ?おすすめです。

追伸2

本記事のタイトルは、ファイナンス&コーポレート本部の同志のtsudaさん(@mameco_0417)の毎月の定例予定にインスパイアされています。

毎月ジワっている。


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