愛憎まみれのソシャゲたち:ゴ魔乙と別れました

微課金勢がこんなん書くのもなんですが、タイトル通りです。リリース当初(2015)に取り入れてムカついては消し、また気になってからのムカついては消し、を繰り返しておおよそ5度目にたどり着きます。だから、いま私の手元に本アプリが存在しません。
ダチュラにTYPE-Aちゃん、ゴッドヴィーン大佐に京極晴也局長、そしてシューティ。ごめんよ、もう決めたことなんだ。リバイバルが来ても戻らない。
(お手数ですが「誰だ」と思った方は『○○ ゴ魔乙』で片っ端からググってください)

あと、プロでも何でもないから「引退」という言葉も一切使いません。

すっごいネガティブな冒頭で申し訳ないんですけど、これ以上オブラートに包めません。ただ、苦い思い出ばかりじゃないので、楽しかったことは書き残していこうと思います。勿論このアプリに触れて「うーん」と思ったこととか隠さずに。
だから、「ゴ魔乙のネガティブな話は聞きたくない!」という方は今のうちにここから立ち去ることをおすすめします。

『ゴシックは魔法乙女』ってどんなゲーム?

この項目はnoteや検索から訪れた方向けなので、ご存知の方は飛ばしていただいて構いません。

正式名称は『ゴシックは魔法乙女』。略して『ゴ魔乙(ごまおつ)』
『怒首領蜂』『エスプレイド』など弾幕シューティングを作ったケイブによる美少女系ソシャゲです。
とはいえ本アプリ自体は弾幕系ではなく、どちらかといえば破壊系。ただ既存の作品と異なる点は、「炙り」という手段でコンボを稼いだり、地形からスコアアイテムを出現させたりするところです。

ソシャゲでは火力の高いカードが人権と化す一方、ゴ魔乙では正反対の低火力ショットが優遇されます。ではインフレの引き金となる数字は何か、それは「魔力」というスコア倍率です。これが後述のイベントで大きな壁と化します。

また、ガチャがほぼ毎日出現するので、一覧がどえらいことになります。1ヵ月で出現する新規カードは20人前後。大型イベント襲来時は、1週間でおおよそ25種類近くにわたるのがデフォです。「ガチャタワー」でぜひご検索を。
イベント(期間は1週間前後)にて気になる報酬があれば、ガチャで特攻を引き当てることが重要となります。ガチャ形態はステップアップや闇鍋、20連以上の確定など。午前0時ダッシュ必須のシェアBOXガチャ(※)もあるよ。

あと、美少女が多い(それだけとは言ってない)なかで、15人のメインヒロインと一緒に『おでかけ』できます。いわゆる放置モノで、近年のカードには着せ替え衣装が同梱しています。え、1人の野郎が5人のねーちゃんと城8時間?迷宮入りの話題ですね。

※ シェアBOXガチャ:目玉カード2000~4000枚を全ユーザー共有で引かせるガチャ。いわゆるバーゲン戦争なので売り切れ次第終了。外れはスコア・周回用のアイテムですが、私はこれを狙うために何度か回したことあります。

さよならのきっかけは猫耳ヒロインが待つ『キワメタワー』

タワーイベント『にゃんと不思議な居候』は割とつい最近のことですが、これがあまりにひどすぎる。

まず、このタイプのことを公式では『キワメタワー』と呼びます。ノルマスコアorポイント稼ぎで頂上まで上り詰めるというもので、歯ごたえのあるステージが立ちはだかります。これが私にとって腕試しでもあり、暇つぶしでもありました。
『ニーアオートマタ』とのコラボでもこの形式を採用されていて、とても面白かった記憶がございます。

そんなイベントの何が厳しかったのか。ご安心ください、全部です。

先述した「ポイント稼ぎ」はあくまでノルマスコア未達成者への保険ですが、今回のそれはガチャで特攻を完凸(4枚)させない限り非常にしょっぱいものでした。
例えば1ステージに必要なノルマが3,000ptであるのに対し、100pt前後。スタミナブースト最大(×4倍)にしてこの数字なので、何度石割ったかわかりませんorz (このイベで涙を飲んだ皆さんならきっとわかってくれるよね、マジで盛ってないからね!!!)
ガチャ以外でも特攻を入手する手段はあるものの、これもポイント稼ぎ。1ステージ100ptぐらいしか稼げないのにいくら石と時間を使えば7,000ptとか60,000ptイくねーん♡♡♡
目玉報酬はヒロインの1人“チコ”で、タワー1部(全11F)コンプリートで1枚ゲット。この子は好きだし性能も魅力的だったのになぁ。

じゃあ報酬あきらめてスコアだけで登ればいいじゃん。そう思ったお兄様お姉様、いいですか。
魔力という壁が待っています。まさに忌み数の9Fと最上階11Fで犠牲者続出ですよ。特に前者は高度なプレイヤースキルが問われます。
ここら辺のノルマは、好きなペースでガチャを回してたらほぼ届きません。自分はなんとか1部をスコア制覇しましたが、「もう1度やれ」って言われたら無理です。特にその2ステージは。

で、さっきから私は1部と言っていますが、このタワーは2部構成です。ただ第2部はあくまでおまけみたいなもので、ポイントも気持ち盛れる程度なので私の中ではスルーです。それどころじゃなかった。



ねえ、これで次の項目に行くと思った?

この頃のイベントは、セガの音ゲー『オンゲキ』とのコラボも同時進行してたんですよ。ゴ魔乙内では、素材集め+ガチャにて名曲?かなんかと抱き合わせの使い魔販売程度。セガという大きなお客様がいるのにミニイベント扱いってどういうこと??
オンゲキはそこまで好きじゃないけど、これきっかけで入った人が早いうちにハート砕かれるのでは…?
今は昔の『閃乱カグラ』コラボ中に告知なしで現れたロザリー(※)スコアタみたいな感じだし、そこはコラボ先を大事にしましょうよ。

※ ロザリー:ヒロインの一人で、アイコンや集合絵でセンターになることが多い。B72、ツンデレ、銀髪。

もちろん楽しかった記憶もある

今から書くことが、(4度目にわたるまでの)復帰のきっかけだったり、続けるきっかけだったりしたのは確かです。だからこそ、ムカついて消しても再ダウンロードからユーザー引継ぎまでの手順も苦じゃなかった。

『怒首領蜂』シリーズのコラボ
noteでもちょいちょい書いているように、私は『怒首領蜂大往生』『大復活』が好きです。だから、このシリーズとのコラボが来たときに喜ばないわけがありません。メンテ明けからの概要を読み終えるまでの高揚感は今だって忘れられない。
だって私の好きなキャラの直系たちが報酬なんですよ。頑張るでしょ。この当時はポイント稼ぎと報酬のバランスが(私にとって)気にならなかったので、全然楽しめました。

なぜそれほど興奮したか?それは上記シリーズの供給が10年以上止まってるからです。しかも現役イラストレーターたちによる書き下ろしですよ。特に、推しであるショーティアの面影“シューティ”の絵は本当に尊い。見て。この神っぷり。

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「何言ってんだ?」と思うかもですが、セーラームーンで例えるなら「プリンセス・セレニティの供給が止まってるので、月野うさぎが出てくるだけで感無量になる」のと近い感覚かもしれません(実際どうかはさておき)。双方から槍が飛んできそうだけどごめん許して。

そういうわけで、シューティはいずれも最高レアリティ(☆6)まで転生させてます。それぐらい好きでした。あと、『怒首領蜂』シリーズで欠かせないラスボス(大佐)や兵器の擬人化も最高でした。特に大佐は、ホワイトデーか何かの抜き打ちガチャで全属性揃えました。

数多くあるショットの中で、原作リスペクトなモノもいくつか存在しています。特に、全方位カバーできる万能ショット「テンペスト」には正直恵まれていた気がします(ガチャ運的な意味で)。ここ1年以上はこのショットのおかげであらゆるステージを乗り切れたので、noteのID(__tempest)にするくらいには一番思い入れがあるショットです。今となっては元彼の名前を彫ったタトゥーぐらいに思ってください。

ダチュラのクローゼットガチャで怒涛の☆5ラッシュ
ゴ魔乙のガチャは一切告知しません。毎日が青天の霹靂。去年の1月に現れたクローゼットガチャ(ステップアップ)も例外ではなく、メインヒロインのそれが順番に現れたことで溜まった石を確保していました。

まあそれだと足りなかったので、泣いても笑っても微課金で最後のステップへ。するとまあこんなこともあるわけで。

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あ。紹介が遅れましたが、この紫の髪をなびかせた美女は“ダチュラ”といいます。絵に描いたような色っぽいねーちゃんでして、この子が(メインの中で)スーパーウルトラダントツでした。出番が他の子より少なくても、選挙で1位にならなくても、変わらず愛を注いだ自信があります。課金も石貯めもだいたいこの子のためです。初登場の時から好きでした。中の人である生田善子さんもすっごくすっごくすっごく美人で好き!!!!!!!だからこの方は今後とも応援したい。

ちなみにゴ魔乙には「インフェルノ」という禁忌ショットがあるんですけど、このガチャで推しのそれが出たときは大喜びしましたね。偶然スタバで回してて、ただでさえ美味しかったカフェラテがより一層美味しかったです。

2年にわたる連続ログインのきっかけ「第1回リアルスコア大会」練習ステージ

前項の1つとして書こうと思いましたが、このきっかけが今日(こんにち)までの一番のモチベーションでしたので分けることとしました。ちなみに結論から言うと、実績がミジンコなので出場してません。それでも構わないくらいには熱量を注ぎました。

さて。この「第1回リアルスコア大会」というのは、今から2年前の12月にさかのぼります。これは規定のレギュレーションに沿ってスコアアタックを行うもので、手持ちに一切影響しません。モータースポーツでいうワンメイクみたいな感じ。
ただし、出場するにはこれまでのスコア大会で実績を積み重ねる必要がございました。これがきっかけでアプリを入れなおした私に実績もナニもなかったけど、ワンメイクならではの面白さを堪能するだけでも十分だったのです。当たり前ですが、この当時は今と比べて遥かに不慣れです。

とはいえ、「このゲームにも極める面白さがあるな」と思い、ギルドバトル(以下、ギルバト)にも手を出しました。本来協力プレーが不得意な私であるにも関わらず、です。その先もムカついて消しそうになったことは多々ありましたが、友人たちやギルバトで知り合った方々の支えがあって今に至れたのは確かです。ギルバトがきっかけで友人ができたり、Lobiで私がポロっと『エスプレイドψ』の話をして周囲で購入者が続出したり、と(ネット越しといえど)私にとって身に余る思い出が多いです。
だからこそ。オンラインゲームとかだと勝手に辞める私にとって、これだけは別でした。Lobiにおいて「リアクションは特に要らないから、きちんと別れを告げたい」と思えたのはおそらくこれで最初が最後です。

この記事だって、プロでもなんでもないヤツのいち意見に過ぎません。私にとってゴ魔乙との別れは大きな転換点ですけど、引退会見みたいに読まれると逆に困っちゃいます。ここまでで4,500字書くからには確かに読んでほしいけど、「引退」という一括りは(よくない意味で)罪深い。

ちなみにDDPレーザーはもともと苦手意識の強かったショットですが、このイベントがきっかけで惚れ直しました。なんせこの形状が『怒首領蜂』シリーズのレーザーにそっくりですからね。ギルティィソーやクロスブレードが一世風靡していても、テンペストが来るまで大事にしてきました。

コミュニケーション以外でどう乗り越えたか

ゴ魔乙のガチャで確定が増えたのはつい最近で、私が時々くすぶっていたのは渋さが原因です。周りでインフェルノやクロブレを持ってる人が多いのに、自分だけ持ってない。焦りが苛立ちに変わっていたのは認めます。

もちろんくすぶっててもしょうがないし、石貯め以外で楽しめる方法はないか。自分なりに色々模索しました。
・ストーリー埋めがてら、スキルやショットの使い方を確認する
・興味ないイベントでは素材集めに専念する
・ステージそのものと、代用できそうなショットを研究する
・おでかけや祈りなどで魔力を上げる…など。

ソシャゲである以上、私なりの工夫なんて微々たるものに過ぎませんが、こういう自給自足でなんとかやってきた自信はあります。だからこそスコアが伸びたときは本当に嬉しかったし、暇つぶしにしては十分な刺激でした。

ゴ魔乙が(色んな意味で)有名だからこその憤り

最後の項目。私は先述のキワメタワーで心が折れたことを書きましたが、それ以前から憤りがなかったわけではありません。

去年の8月辺りから新規の☆4以下が出ていないにも関わらず、☆4以下限定スコアタが開催されることに僅かな疑問がございました。しかもショットのレパートリーは☆5と比べ物にならないほど少ない。それなのに、本来のスコアタ並みの理不尽さで攻めてくるのは何なのかな。

私は(ゴ魔乙に対し)「魔力」より「豊富なショット」にフォーカスされるべきだと思っています。だから、ただ数字がでかくなるだけの新規カード、絶望的な累計ポイントでの復刻っていうのは違和感を覚えます。描きおろしの絵にドラゴンデーン、カオスウィング、クロスファイア、GODマグナム、バフォメットなどをくっつけるだけってのが多すぎる。これらのショットはクリアだと十分に機能しますけど、スコアタがメインなこのゲームにおいてお世辞にも有効といえないんですよ。

あと、ファミ通のシューティングゲーム総選挙で首位を取ったのはこのゲームなんです。(第1回リアルスコア大会より前なので)当時私はゴ魔乙から離れていましたが、1位になるのは納得でした。女の子はかわいいし、カジュアルに楽しめるし、ゲームセンターが貴重な存在になってきているしで。数多くあるスマホ用シューティングの中で選ばれるなんてそうそうないですよ。

それがだんだんランキング報酬至上主義になってくると、さすがにうんざりしてきます。「無くせ」とは言わないけど、魔力の天井が昔より高いんだから1枚配ったぐらいで覆らないよ。誰もがトップを目指しているわけじゃない。

シューティングゲームとスコアアタックは切っても切り離せない関係です。でも、そこに自己満足の領域があってもいいじゃない。正直、このジャンルにフルプライス作品とアケコン買うのに抵抗する人がいてもおかしくないわけで。
「あ、スコアアタックってこんなにも楽しいんだな」と思えるようなきっかけって、廃人レベルにならないと生まれないの?なんか違くない?
私は他のゲームに手を出しますけど、みんなが皆同じではありません。

過去にケイブがゴ魔乙や他を通してe-sports化を掲げたり、獣道IIIで『バトルガレッガ』が取り上げられたりしていたからこそ、もっともっとライト層を取り込めるような仕組みであってほしかった。今後が楽しみだったから、僅かでも課金したくなってたのよ。

私が今も過去の作品を遊ぶ以上、ケイブを嫌いになることはありません。あなた方の作品に人生を揺さぶられた一人だし、『怒首領蜂大復活ブラックレーベル』の布教資料だってゴ魔乙への熱意がなかったらあそこまで作れなかった。

でも、ゴ魔乙でTwitterや公式レイヤーなど外面ばかり気にしていて悲しいです。現時点で、好きだからこそやり込んで課金してコスプレしてくれる人たちがいるじゃん。いくら好きなメーカーといえど振り回されるのは勘弁なので、私はこのゲームを見限ります。

今からでも遅くありません。現在に未来、果てまでは過去のユーザーが「正に恐悦至極。」と涙と鼻水を垂れ流して課金したくなるような方針でいてください。
頼むから、過去に依存せず前進するケイブを見せてくれ。

これほど愛憎まみれのソシャゲは私の中で存在しない。

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